特集・連載
傑作の旨みがコンパクトに凝縮された「ナビタイマー オートマチック 35」
一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい 「わかりやすく男らしい径40mmオーバーの時計を着けてインパクトを出す」。こと服装がライトになる夏~晩夏にかけて、そうしたい気持ちはわかります。ただ想像してみてください。体型や雰囲気、腕の太さ、さらには服装までも変わっているだろう20~30年後も着けるとしたら、その大きい時計は似合うと思いますか? それが30mm台の小ぶりであれば、別の話。歳を重ねた男の腕にすっと馴染むし、“今”着ければ、通も唸る「洒落た一手」として大いに活躍してくれることでしょう。小ぶりゆえのトラッドな佇まいは長年愛せる定番服と最高の相性を誇り、着用感も当然ライト。そのクラシックなオーラは流行の影響も受けにくく、価値も失わない。ね、小ぶり時計が絶対いいでしょ? 今回は8本を厳選してお届け! アナタのご愛用時計と比べたりしながら、ぜひご堪能くださいませ。 この記事は特集・連載「一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい」#02です。
何に合わせてもずっと似合うトラッドな趣。無理のない着け心地のよさ、損なわれない価値。投資としても、腕時計は“小ぶり”が正解です。
1.定番ファッションに合うトラッドな佇まい
2.無理のないサイズ感、着け心地のよさ
3.トレンドに流されずその価値を失わない
ナビタイマーの旨みをコンパクトに凝縮!
ナビタイマー オートマチック 35 ―径35mm―
「ナビタイマー」といえば、ご存じパイロットクロノグラフの大傑作。目盛りでギッチリの盤面がいかにもクラシックな計器といった感じで、メカ好き男子なら痺れない人はいないと思う。
ただ視認性や操作性を重視したプロ仕様ゆえ、伝統的に大ぶりで迫力ある佇まい。それも男らしくていいけれど、この雰囲気でもう少しコンパクトなら最高なのに……なんて前々から思ってたのだけれど。
そこで見つけたのが「ナビタイマー オートマチック 35」。ナビにはクロノグラフを外した3針タイプが存在することは知っていたけど、こんな小ぶりも出てたとは!
じつはこのサイズ、本来レディスらしい。でも伝統の航空用回転計算尺のおかげでメカニカルな味はそのまま。むしろ旨みがギュッと凝縮された感じがするよね。
とくにこのモデルはカッパー(銅)カラーのダイヤルがナビ持ち前のヴィンテージ感を増幅していていいんだよな。で、ベゼルの周囲を初期のナビ同様のビーズ装飾で縁取っているのもポイント。硬派にして可憐さもある、なんとも美味しいブライトリングじゃない?
あえての“3針ナビ”。しかも35mmというセレクトの妙
小さいからこそ逆に際立つブライトリング風味
BREITLING[ブライトリング]
ナビタイマー オートマチック 35
1952年に世界初の航空用回転計算尺付き腕時計として誕生し、多くのパイロットに愛されてきたナビタイマー。そのクラシックなデザインを受け継ぎ3針にアレンジ、ケースもぐっとコンパクトに仕立てた。COSC認定の自動巻きムーブメント搭載。径35mm。SSケース。アリゲーターストラップ。50万6000円(ブライトリング・ジャパン)
バラクータ×ビームス プラスのブルゾン5万5000円(ビームス プラス 原宿) テイク アンドサンズのパンツ3万800円(シップス 渋谷店)
①35mmにのみ存在するカッパー文字盤
②程よくエレガントに見せるベゼル縁のビーズ装飾
③クロノを省いてもメカニカルな味はそのまま
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。