タイメックスの歴史をさかのぼるとどんだけ~!?な数の“T”兄弟が! ここでは「過去の名作」&「今買える名作」の系譜を、ジャンルごとに解説します♡
ミリタリー&アウトドアの系譜
タイメックス“はじまりの時計”
ヤンキー(1895年~1910年代)
ブランド躍進の端緒を拓いた時計が、1ドルの値段で懐中時計を庶民に普及させた「ヤンキー」(1895年)だった。作家マーク・トウェインはこれを2個買いしたなんて記録も! 左はその軍用モデル(1910年代)。
べトナム戦争で活躍した軍用
手巻き式 ディスポーザブル ウォッチ(1980年代)
ディスポーザブルとは使い捨ての意味。ベトナム戦争時に米軍の要請で開発されたこの時計は、タフ&安価な樹脂ケースを纏っていた。
チビミリブームの立役者!
キャンパー(1990年)
ディスポーザブルウォッチを基に、’80年代に商品化されたキャンパー。写真は第2世代モデルで、丸っこいケースフォルムやセパレートベルトを特徴とする。
ウィークエンダー(2011年代)
まさかのドレス進化で新風を巻き起こした
フェアフィールド(2016年)
ジョルジオ・ガリ氏の洗練デザインが炸裂。よりドレッシーな顔立ちとなっウィークエンダーの亜流シリーズだ。真鍮ケース。径37mm。1万5000円。
オリジナルキャンパー(2015年)
SSキャンパー(2017年)
サファリ(1988年)
アウトドアシリーズの起源的存在
エクスペディション(1991年)
フィールドに求められるタフネス&景観に馴染む野性味を備えた時計が、後にアウトドアシリーズとして定番化する。
2019年〜 じつは今、アウトドアTIMEXが豊作なんです!
カトマイコンボ(2019年)
今ではレアとなった“デジアナ”仕様のこちらもレジンケース。径40mm。1万円。
アカディアソーラー(2020年)
キャンパーのDNAを感じさせる、レジンケースのタフな一本。光源下にて約5時間でフル充電、60日ほど充電なしで動く。径40mm。9500円。
シンプルドレッシーの系譜
マーリン(1950年代)
イージーリーダー(1977年)
定番3針モデルをちょっと変え
モダン イージーリーダー(2012年)
視認性を追求した3針「イージーリーダー」の系譜を汲む一本。大ぶりな径や配色にパンチ力あり。真鍮ケース。径42mm。1万1000円。
2017年〜 ドレッシーなモデルも増加中!
サウスビュー(2017年)
タイメックスでは激レアなローマンインデックスを纏った知的な3針。真鍮ケース。径41mm。1万2000円。
メンズコア(2018年)
径42mmの大ぶりなケースに、視認性◎のアラビアインデックスを備えたU-1万円作。真鍮ケース。9500円。
ダイバーズスタイルの系譜
過去、破格の値段でダイバーズも存在
スキンダイバー(1968年)
60年代に入ると、ダイバーズウォッチの開発が本格的に。こちらは24ドル95セントという超破格の値段で大人気を博した伝説モデルだ。
Q タイメックス(1979年)
元はイタリア企画の新鋭ダイバーズ
ネイビー XL(2019年)
欧州の人気セレクトショップで売れまくったモデルをベースとする、ダイバーズ顔の新鋭。10気圧防水。SSケース。径41mm。1万6000円。
デジタルの系譜
アトランティス(1984~’85年)
米国のスケーターに愛される、通称「角デジ」
クラシックデジタル(1990年)
スケボーやヒップホップといったカルチャーシーンで鉄板人気を誇る、レトロフューチャー顔の名作。レジンケース。幅34mm。8000円。
アイアンマン(1986年)
2018年〜 廃番“初代鉄人”の後釜を虎視眈々と
アイアンマン エッセンシャル 10ラップ(2018年)
カドマルの優しいフォルムが新鮮なるも、初代の匂いも濃厚な純血種。レジンケース。幅40mm。8500円
コマンドアーバン(2019年)
機構も見た目もタフ!な人気モデルをモダンアレンジ。都会顔を獲得した注目作。レジンケース。幅47mm。1万5000円。
※表示価格は税抜き
※価格表記のない時計はすべて廃番です。
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]写真/谷口岳史 文/秦 大輔