【革靴と同等!?の上質スニーカー】名匠のダブルモンクが文句なしにすごい
日本が誇る革靴の名匠、三陽山長。その新レーベルとして今春始動し、すでに大きな話題を呼んでいる「YAMACHO MADE」(ヤマチョウ・メイド)。今回は、その注目レーベルにいち早くビギンが別注したドレススニーカーをご紹介します!
ソールに魂(soul)が注ぎ込まれている
スニーカーの機能性と革靴の見た目を両立する
製造を請け負ったのは、奈良県のオリエンタルシューズ。さほど知られていませんが、奈良は昔から靴産業が盛んな地だったんだそうです。
オリエンタルシューズでは、グッドイヤーからセメントまで幅広い製法を行い、靴種もドレスからスニーカーまで多岐にわたって手掛けているそうで、多くの有名ブランドのOEMを担当しているのだとか。
通常スニーカーには用いない“シャンク”もしっかり仕込む
彼らを悩ませたのは、このブ厚いフラットソール。
コートシューズみたいにつま先から踵まで同じ高さなら難しくないそうですが、ドレス靴的な品を保つためには踵のほうが少し上がったほうがいい、と。またつま先部分まで厚いと蹴り上げの際に引っかかりを感じるなど、歩行性能もスポイルされてしまうそうなのです。
だからこの靴では踵が高くなるよう本底と中底の間に“傾斜ヒール”という部材を仕込んだものの、これがなかなか厄介だったみたい。
というのも、傾斜の始点と終点をどこにするかという緻密な設計が難しく、さらにそれを寸分の狂いなく貼り合わせる作業も難しい。少しのズレで靴がカタカタと不安定になってしまうため、設計を変更したり、作業工程を見直したりと、試行錯誤を繰り返したそうです。
試行錯誤の末に完成した設計図
もちろんソールの材質にも強いこだわりが。軽さと耐久性の双方をバランスよく備えるために本底の素材として選んだのは、軽さはほどほどながら耐摩耗性の高いビブラム社の“モルフレックス”ソール。
その分、中底と傾斜ヒールにEVA(発泡樹脂)を採用し、スニーカー並みの軽さを実現したうえで耐久性を担保したのです。
軽さ、履き心地を担保するEVA素材
本底はビブラム社のモルフレックスソール
ということで、この靴のソールにはオリエンタルシューズさんの技術力と経験値が目一杯詰まっています。デザインや今らしいボリューム感に目がいきがちですが、何よりもその履き心地が抜群なのです。
渾身の一足がこちら
ヤマチョウ・メイドの新作ダブルモンクをベースに、表革×スエードのコンビとし、しかもその組み合わせは左右で逆!という点に遊び心を注ぎました。でもオールブラックだから、そんなに違和感ないでしょ?
左右対称バージョンも♪
ちなみにもう少し普通のほうが……という人のために通常コンビ(左右逆じゃない)も展開しています。もはや革靴と同等といっていいレベルの上質ドレススニーカーと言っていいんじゃないかと!