アトムのpokeboo

デジタルとリモートばかりになった仕事のせいなのか、3人の子どもに週末まで忙殺されるからなのか、ただおじさんになっただけなのかはわかりませんが、いつかは自然のなかに身を置き、土をいじりたい。そんなことを考えるようになりました。「週末農家」、「2拠点生活」なんて今どきワードにもちょっと憧れています。なので、折を見ては子どもと農業体験に行ったり、取材にかこつけて生産者の話を聞きに行ったりしています。

そんなときに活躍するのが、アトムのpokeboo(ポケブー)です。

当たり前ですが、ほぼすべてを土の上で行う農作業では、長靴が必須。ぬかるみに対応する防水性だけでなく、泥汚れや異物の侵入から足回りを守るには、アウトドアシューズでは不十分です。逆にウエアはアウトドアウエアでも十分兼用できます。

出張にも持っていける携帯性

pokebooの最大の特長はその名の通り、ポケットにも入りそうなくらい小さく折り畳めること。しかも両足で約500gと超軽量です。カラビナ付きの収納袋も付属するので、汚れを気にすることなく持ち運びできます。

実際、昨年の同行したビーミングの和歌山綿花プロジェクトの収穫取材にも携行しましたが、いつものデイパック出張スタイルのままで移動時にストレスを感じることもありませんでした。

田植え用長靴のノウハウが詰まったストレスゼロの履き心地

pokebooの真価は携帯性だけではありません。pokebooを履いて作業していると、重さやかかとの浮きなど、長靴特有のストレスを感じません。むしろ、ソフトなソールからは土の状態を感じ、足首も自由に動かすことができる。例えるなら地下足袋の履いている感覚に近いかもしれません。

それもそのはず、pokebooを手掛けるアトムは、作業用の長靴や手袋といったガチのワークアイテムを作り続ける、今年で創業100年の広島の老舗メーカー。聞けば、このpokebooには田植え用長靴で培った技術が結集されていると言います。田植え用長靴は、防水性はもちろん、田んぼでの作業中に脱げることがないよう、シビアなフィット感が求められます。また、つま先を伸ばして泥の抵抗を減らすように移動するため、足首の動きを妨げないことも重要なんだとか。
2017年の発売以来、ロングセラーを続ける理由がよくわかります。

しゃがむ姿勢をとっても窮屈さを感じない。
グリップ力と柔らかさを備えたソール。ちなみに釣り船など濡れたフラットな場所には不向き。

一足持っておけば、農作業のほか、フェス、ガーデニング、アグリツーリズムなんかにも重宝します。収納場所にも困りません。

アトムのpokeboo/7480円。写真のロイヤルブルーのほか、カーキ、チャコール、ブラックの4色展開。
Profile

Begin デジタル部
編集長 ホンダ

Begin本誌の編集、Begin Marketの立ち上げを経て、2020年からWebを担当。子ども3人、共働き。保育園の送迎をすでに10年続けているが、あと5年も続くことに最近気が付いて愕然。好きな曲は『終わりなき旅』。

(問)アトム
https://atom-pokeboo.jp/

※表示価格は税込みです


写真/武蔵俊介

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