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Tricker’s トリッカーズ COUNTRY BOOTS

無骨さと生真面目さを併せ持つ大人ブーツ

英国ノーサンプトンの現存最古のシューメーカー、トリッカーズ。その象徴的存在といえば、通称カントリーブーツのコチラです。じつはカントリーシューズというカテゴリーを創始したのはコチラで、その最初は創業者の義息ウォルター・ジェームズ・バールトロップ氏が1848年に作った子供靴でした。

その後、これがファーマー(農業従事者)のブーツへと進化し、広く農作業で履かれるように。ちなみにパンチング(穴飾り)の初導入は1927年頃のことで、今日「モールトン」や「ストウ」のモデル名を持つ、このブーツのルーツになりました。

と、ここからわかる通り、これは正真正銘のワークシューズで、しかも今なお、彼らに愛履きされているバリバリの現役なんです。なにせ職人が昔ながらの技を使って作っているから、すこぶる頑強。ゆえにファーマーからの信頼は揺るぎないのです。加えて履き込んだその姿は、サマになるのも圧倒的アドバンテージといえましょう。

とはいえ、僕らとしてはあくまでファッションの定番靴。無骨さの中にジェントルマンな味があり、それが大人っぽくてカッコよし! 堅牢さも相まって末長く履けるから、まさに英国を代表する靴です。

Tricker’s トリッカーズ COUNTRY BOOTS

Tricker’s[トリッカーズ]
COUNTRY BOOTS

アメリカンワークブーツとはひと味違う、英国カントリーの名靴。右は新品「モールトン」(レザーソール)、左は20年選手。こうして履き込んでもサマになるのが、また魅力的。7万7000円。
 

20年経ってもヘタレないシーシェイドゴース

Tricker’s トリッカーズ COUNTRY BOOTS

労働靴のアッパーらしく、シーシェイド(オレンジがかった薄茶色)ゴースレザーはコシが強く、容易にヘタることなくエイジングする。
 

じつは茶色にはA~Eシェイドがあった!

Tricker’s トリッカーズ COUNTRY BOOTS

約100年前のカントリーブーツには、色が薄い順に5種の茶系が存在したが、土汚れが目立たないとの理由で“C”シェイドが残った。
 

ビスポークに匹敵する260工程が農家の足を支えた

Tricker’s トリッカーズ COUNTRY BOOTS

1840年当時と同レベルの古の製法を守る

①堅牢な肉厚月形芯が衝撃から踵を保護
②安定歩行をもたらす大ぶりヒールリフト
③ストームウェルトで雨などの浸入を阻止
④荒地でも足裏を傷めないダブルソール

カンタン Tricker’s History

※表示価格は税抜き


[ビギン2019年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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