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キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと

車中泊をしながら旅がしたいと考えたとき、多くの人が魅力に感じるのがキャンピングカーでしょう。車内で泊まることを前提に造られているので、通常のミニバンなどに比べて居住性の高さは圧倒的。ただ、通常のクルマとは異なる部分も多くあります。キャンピングカーを購入する前に知っておきたい基礎知識をまとめました。

【その1】
キャンピングカーは専門店で購入する

キャンピングカーは市販されているクルマをベースに、キャンピングカーメーカー(架装メーカーとも呼ばれます)が手を加えて作られるいわば改造車にあたります。そのため、基本的にメーカー系の販売店では購入することができません(一部、取り扱っている販売店もあります)。キャンピングカーの専門店で購入しましょう。ただ、お店によって扱っているキャンピングカーメーカーが異なりますので、予め欲しいモデルを絞り込んで、その車種を扱っているお店に足を運ぶのがよいでしょう。

【その2】
基本的な3つのタイプについて知っておこう

キャンピングカーと一口に言ってもさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴があります。軽自動車をベースとしたものは「軽キャンパー」と呼ばれ、初期費用や維持費が安いのがメリットですが、乗車定員が最大4人でスペースが限られます。トヨタ「ハイエース」などのバンをベースとしたものが「バンコン」。車高がそれほどなく運転しやすいのがメリットで、高速道路でも制限速度いっぱいくらいまではスピードが出せるので、移動が楽になります。多くの人がキャンピングカーと聞いたときにイメージするのが「キャブコン」でしょう。これは車体の後部にキャビン(居室)を架装したもので、車内で立って移動できるなど空間が広いのがメリット。ただ、車体が大きいため横風の影響などを受けやすく、あまりスピードを出すことはできません。

軽自動車をベースとした「軽キャンパー」は安いものなら200万円台で購入可能
キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
車体サイズが大きすぎず、普段の運転もしやすいのが「バンコン」のメリット
キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
居住性が高く、キャンピングカーらしいスタイルの「キャブコン」

【その3】
乗車定員と就寝人数の違いに注意

キャンピングカーには乗車定員のほかに、就寝人数が表記されていることがほとんどです。乗車定員は移動中に乗ることができる人数。シートベルトを装備したシートが何人分用意されているかを表します。就寝人数は文字通り寝ることができる人の数。シートを展開してベッドを作る車種もあるので、乗車定員と就寝人数は必ずしも一致しません。ちなみに、走行中にベッドで寝ることはできないので注意しましょう。

【その4】
ナンバーによって維持費が異なる

キッチンやトイレなどを装備した本格的なキャンピングカーは特殊な車両を表す「8ナンバー」となり、一般の「5ナンバー」や「3ナンバー」と車検の頻度や税金などが異なります(初回の車検が2年となり、自動車税や取得税は少し安くなる)。ただ、キャンピングカーが全て「8ナンバー」になるわけではなく、「5ナンバー」や「3ナンバー」のままの場合も。また、車種によっては商用車を表す「4ナンバー」や「1ナンバー」となる場合もあり、車検の頻度や税金、そして高速を利用した際の料金などが異なる場合もあるので、購入前に確認しておきましょう。

キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
乗車定員や何ナンバーになるか? は確認しておきたいポイント

【その5】
必要な装備を把握しておこう

キャンピングカーというと、ベッドはもちろんトイレやシャワーなども完備しているものを思い浮かべるかもしれませんが、使い方によってはそこまでの装備を必要としない人もいるでしょう。日本国内の場合、全国に温泉施設があり、トイレなども高速道路のパーキングエリアや道の駅などで利用可能です。お風呂やトイレなどはそうした施設を利用し、車内は寝るだけと割り切れば、車体の購入価格を抑えることができます。まずは自分が必要とする装備を確認し、それに対応した車種を選ぶようにしましょう。

キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
トイレやシャワーはあると便利ですが、必須でなければ購入費用を抑えられます

【その6】
電源を使うならサブバッテリーは必須

必要な装備を絞ったほうが購入価格を抑えることができますが、できれば装着しておきたいのがサブバッテリーです。これは車体に元から付いているバッテリーに加えて、停車中も電源を使えるようにするためのもの。車内でエアコンや電子レンジなどを使いたいのであれば必須の装備ですし、そうでなくてもスマホやノートPCなどを充電したいのであれば装着しておいたほうがいいでしょう。標準で装備されている車種もありますが、オプションになっている場合もあるので、できれば付けておきましょう。充電はエンジンをかけて走行すればOKで、ソーラーパネルを付ければ停車中でも充電することができます。

キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
キャビン部分にサブバッテリーを搭載すると、エンジン停止中でも電源が使用可能

【その7】
防災の備えとして購入する人も

キャンピングカーの人気が高まる1つのきっかけとなったのが、2011年の東日本大震災。災害などの際にも、車内で暮らすことができれば避難所生活をする必要がないことから注目を集めました。トイレやシャワー、電源などを備えた車種であれば快適に過ごすことができますし、場合によっては別の地域にも移動可能。災害時の”大きな非常持ち出し袋”としても活躍してくれるのです。

【その8】
キャンピングトレーラーを引くという手段も

キャンピングカーは欲しいけれど、普段の買い物などに使うのは大変そう……と二の足を踏んでしまっている人もいるかもしれません。そんな人にオススメしたいのがキャンピングトレーラーです。これは、普通のクルマにヒッチメンバーと呼ばれる牽引装置を装着し、引っ張って移動するもの。トレーラー自体にも車検や車庫証明が必要となりますが、キャンピングカーに比べて価格が安く、普段使うクルマはそのままで導入できるのが魅力です。

キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
トレーラーを牽引するにはある程度パワーがあったほうがいいですがプリウスでも可能です

【その9】
価格は高いが長期のローンが組める

キャンピングカーを購入するとき、大きなハードルとなるのがやはり価格。普通のクルマを購入するよりは、かなり高くなってしまいます。ただ、キャンピングカーはしばらく使って手放すとしても中古価格が値下がりしにくいという特徴があります。そのため、ローンで購入する際も普通のクルマに比べて長期のローンを組むことが可能。場合によっては10年の長期ローンを組めることもあります。月々の支払いを心配しているのなら、一度見積もりを取ってみると踏ん切りがつくかもしれません。

【その10】
まずはレンタルで体験してみるのもアリ

キャンピングカーに魅力を感じていても、実際にどれくらい快適なのか? 運転は難しくないのか? といった疑問を持っている人も多いでしょう。そうした疑問を解決するには一度体験してみるのが一番。最近はキャンピングカーのレンタルサービスも増えていますので、一度泊まってみて、そのメリットや運転のしやすさなどを体験してみましょう。価格は会社によって異なりますが、レンタカーを1日借りて家族でホテルに泊まることを考えれば、それほど高価には感じないはずです。

キャンピングカーを買う前に知っておきたい10のこと
レンタルでもこんな素敵なキャンピングカーを借りられるところも

写真・文/増谷茂樹

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