特集・連載
世界限定182本! 制式採用に至らなかった幻のミリタリーがいま甦る
2018年11月 ビギンベスト10 気温が下がってきたから、冬服に対するブツ欲は湧き上がってきてるのでは? ってことで、ビギンでは即戦力アウターを中心にガッツリ紹介していきますよー! と、その前に、足元にもご注目を! 今月のいいモノランキング第1位は、見た目じゃわからないけど、ワールドワイドにその足跡を残すかも!? なド肝を抜く一足です!! この記事は特集・連載「2018年11月 ビギンベスト10」#09です。
ゾディアックのオリンポス ミリタリー
三度の飯より時計が好き♡なんて人も多いであろう、強者揃いのビギン読者には、マニア心をくすぐるこんな時計じゃないとなかなか響かないのでは? と、ちょっとハードルを上げちゃいましたが、そこを超えてくるのがコチラ、ゾディアックなんです!
オールアラビックダイヤルが目を惹くこの時計、じつは1960年代(後半)に同社がイギリス軍向けに開発するも、結局は制式採用に至らなかった幻のミリタリーモデルを現代に甦らせたもの。世に出なかったモデルの復刻版なんて、マニアックにも程がある!でしょう。
さらにはケースのフォルムです。上部の両サイドが角張った特徴的な形状。モデル名は「オリンポス」ですが、その輪郭が大海原を悠々と泳ぐエイを思わせることから、ファンの間では「スティングレー」の通称が定着しているんですよ。
要するに凡百の角型時計とは一線をカクする、カクれた名機というわけ。時計通が唸ること確実です!
通称・スティングレーは元々バーインデックス
ミリタリーはアラビックダイヤルだが、1961年に発売された初代オリンポスの復刻モデルにはバーインデックスを採用(左)。10万8500円。
横から眺めても輪郭がシャープ
ケースの両サイド――2時位置と10時位置のあたりがグッと角張っている。ケースが薄いこともあって斜めから見るとよりシャープさが際立つ。
手首への収まりがよい径40mmのフェイス
1882年創業のスイスの老舗メーカー「ゾディアック」は、紆余曲折があるため日本では知る人ぞ知る存在。他人とカブるのが嫌いな人にオススメだ。オールアラビックダイヤルが特徴の「オリンポス ミリタリー」。自動巻き。径40mm。20気圧防水。11万7000円。世界限定182本。
(問)フォッシルジャパン(ゾディアック)
☎ 03-5992-4611
https://www.fossil.com/jp/ja.html
※表示価格は税抜き
写真/工藤 恒(アルフォース) 文/星野勘太郎