ご長寿傑作品図鑑

22年モノ

トリッカーズ カントリーブーツ モールトン

トリッカーズ
カントリーブーツ モールトン

 

私が育てました!横瀬秀明さんGMT 代表取締役
横瀬秀明さん

インポートシューズの商社勤務を経て、1994年に世界中のシューズブランドを扱うGMTを創業。趣味人としても知られ、1970年代のホンダバイクコレクションは圧巻!

 

「刻み込まれたいくつものシワや傷には
人生を彩る想い出がぎっしり」

トリッカーズを代表する両雄といえば、カントリーブーツのストウとモールトンですよね。ともに同じラストを使用していますが、ストウがカーフレザーなのに対して、モールトンはゴースカーフレザーを使用しているのが最大の違い。ゴースカーフレザーは水や汚れなどに強い反面、カーフレザーより硬いためエイジングのしがいがあるというわけです。

横瀬さん曰く、「この業界に入った若い頃、最も憧れたブーツがモールトン。GMTを創業して、最初にダブルネームで生産してもらったモデルなので、メモリアルな一足です」とのこと。当初はとても一日中履いてはいられないほどレザーが硬かったそうですが、履き込んでいくうちに柔らかくなり、オレンジがかったシーシェイドカラーも深みのある色に変わってきました。

手入れは濡れたクロスで大まかに拭いて、サフィールのタン色の靴クリームでケア。強靭な作りのブーツなので、コバの汚れや傷が少し残るくらいのヤレ感が気に入っているそうですが、22年前のものには見えないほどコンディションも良好です。

「1997年に英国のダイアナ元王妃が亡くなられたとき、ちょうどロンドンに滞在。あらゆる交通機関がストップし、このモールトンで終日歩き続けました。その後、バッキンガム宮殿に献花に行きましたが、チャールズ皇太子のロイヤルワラントを持つトリッカーズを履いていたことに複雑な気持ちでした」という貴重な体験も。数々の人生の節目を彩ってきた、まさに想い出のブーツなのです。

 

トリッカーズ カントリーブーツ モールトン

丈夫なことで知られるシーシェイドカラーのゴースカーフレザー。履き込まれたことによってシワが生じている様はワークブーツのような印象。

 

トリッカーズ カントリーブーツ モールトン

傷が目立ちにくいウイングチップパーフォレーションを備えたフルグローブ。オールソールしているため、コバやウェルトは比較的きれい。

 

現行品はこちら
カントリーブーツ モールトン ♯2508
カントリーブーツ モールトン ♯2508
羊飼い用のブーツとして山で履くために作られたという歴史を持つ、トリッカーズの看板モデル。やや張り出したコバが特徴。

7万7000円

(問)バーニッシュ
☎03-3468-0152
http://www.burnish354.com/

 

ご長寿 傑作モノ図鑑とは?
機能性に優れ、流行にとらわれることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!

写真/武蔵俊介 文/トライアウト

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