Tイチ180日時代のTシャツ選び

着るたびに「それ、どこの?」が生まれる。「リヴォラ」の超絶技法アートTシャツ

この暑さで、もはや一年の半分はTイチ時代! つまり、Tシャツとは、短い夏を耐えるギアから、年間を通して楽しみたいファッションアイテムに昇華されているということ! それを加味し、同特集は長~い夏を支える“使えるTシャツ”を徹底リサーチ。色んなネタが上がってきた中で、ご提案したいこの厳選ネタをどうぞ!

リヴォラ アートTシャツ

教えて粟生田さん! どう楽しむのがいいですか?
一枚でサマになるウェアラブルアートの世界

PROFILE
粟生田 弓さん

粟生田(アオタ) 弓さん

リヴォラ ブランドマネージャー

写真研究家としても活動。その知見を生かし、難解なアートを身近なファッションへと繋ぐべく、2020年にリヴォラでアートTシャツプロジェクトを本格始動。著書に『写真をアートにした男』(小学館)。

着ることから始めるアートとのいい関係

なんだかアートって聞くと小難しそうで身構えがち。でもTシャツになった途端、ハードルはグッと下がりますよね。そんな“着られるアート”を提案しているのが、粟生田さんが手掛けるメンズブランド、リヴォラです。

「今見ていただきたいアーティストの作品を、Tシャツという身近なメディアに翻訳して紹介しています。毎シーズン、一冊の作品集を編むように作っています」

名画をドンと載せただけのTシャツでもなければ、美術館のお土産でもありません。今という時代を映す作家にスポットを当て、その作品をTシャツへと落とし込む。だから、着ることで新しいアートと出合えるのが、このシリーズの醍醐味なんです。

リヴォラ アートTシャツ

プリント技法には一切妥協なし。アーティストの言葉にならない熱量まで服に宿すため、インクジェットやシルクスクリーン、箔押し、刺繍などを作品ごとに使い分ける徹底ぶりです。

「今季注目した画家の星山耕太郎さんは、肖像画を中心に多彩な技法をコラージュして描く独特な作風が特徴です。その“視覚のズレ”や“認識の揺らぎ”を表現するため、複数の工場を行き来したりも。ニーチェのプリントTシャツは、黒いペイントが透ける透明な箔を重ねたり、あえて箔をクシャッとさせて、濡れた薄紙のような原作の質感まで表現しているんですよ」

ニット&カットソーが得意なブランドだけに、ボディも抜かりありません。極細糸をハイゲージで編み、シルキーな艶と透けにくさを両立。プリント部分も蒸れにくく真夏も快適です。さらにジャケットを羽織ったときのプリント位置、イン&アウトでも決まる着丈までミリ単位で調整。つまり、一枚でもインナーでもちゃんと様になる完成度なんです。

「アートTシャツに袖を通せば、一枚でスタイルが決まる。『それ、どこの?』から会話が始まり、気づけばアートがグッと身近になる。周囲の見る目も少し変わる。そんな面白い変化を、ぜひ気軽に楽しんでほしいですね」

リヴォラ アートTシャツ

RIVORA[リヴォラ]
アートTシャツ

上から時計回りに、箔押しが冴えるニーチェ、一部に刺繍を施したダリ、モナリザ、ゴッホ。手に取ればプリントTの常識を覆す超絶技法に驚かされるはず。作品背景はタグのQRコードから深掘り可能。売上の一部は作家に還元され、応援できる仕組みまで粋な一枚。各2万9700円(リヴォラ)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2026年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

facebook facebook WEAR_ロゴ