服のプロ2人が選ぶ一生モノサンダルが「ルナサンダル」と「アイランドスリッパ」である理由
誰もが知っているあの「定番」にまつわる常識からウンチクまで、でサクッとお勉強! 今回のテーマは、この酷暑の中で避けては通れない「サンダル」です。

ベーシックラバーに聞く
一生履きたいサンダル選び
スポーツ用のサンダルも、絶妙な抜け感を演出するレザーサンダルも名品がたくさん! 何を買うか迷ったら、ファッションのプロの愛用品を参考に一生モノを選んでみたら?
“伝説の走る民族”さながらの脚力になった……かな?(笑)

松尾忠尚さん
ジャーナル スタンダード シニアバイヤー兼プレス
1975年生まれ。ジャーナル スタンダードにてシニアバイヤーを務めるキーパーソン。先日も南アルプス深部を聖岳まで縦走してきたほどの山ヤで、ランはあくまで「山遊びを満喫するための体力作り」。
走るために作られたサンダルがある――。ルナサンダルの存在は以前から知っていましたが、近年のスポサンブームを受けて、改めて手にとってみたのがきっかけです。
当時は米国製。創業者のテッド氏がメキシコの峡谷部で暮らす“伝説の走る民族”ララムリから習った、廃タイヤから作るサンダルを製品化したものだそうで。そのガレージブランド的な姿勢にも惹かれたんですよね。
ララムリの人々はこういったミニマルな形状のサンダルで何十kmもの山道をプロランナーに劣らぬ速さで走るらしく。じゃあ自分も実際にこれで走ってみようじゃないかと。一般的なランシューと違って嵩張らないので、普段からカバンに突っ込み携行。で、気が向いたら履き替えて帰宅ラン。家時間が増えたことも重なり、普段履きも含め週4は履いています。
本当に走れるのかって? クッション性は最低限なので、最初は正直違和感がありました。でもじきに靴に頼らない走りにアジャストされ、20kmほどなら痛みなく走れるように。気のせいかもしれませんが、趣味の登山でも足の指を使った地面をつかむような登り方ができるようになりました。ツルッと簡単にはコケなくなり、疲れにくくもなっているので、何かしらいい影響が出てるのかな~と!

LUNA SANDALS[ルナサンダル]
ベナード2.0
人類本来の走り方を呼び覚ますベアフットランの哲学を世に広めた名品。ソールはビブラムという本格派で、この「ベナード2.0」は最もミニマルなモデル。現行品は価格をキープするためベトナム製に。1万2980円(ストライド)
栃木内外で大好評! 地場産業として続けたい

三浦優輔さん
アークネッツチーフバイヤー
ご存じ栃木発の名セレクトショップにて500超の全ブランドに目を光らせる辣腕バイヤー。アイランドスリッパはなんと約20足を所有。
アイランドスリッパって基本的に革の持ち込みがNGなんですよ。でも、栃木の地場産業を盛り上げたいという想いに共鳴していただき本別注が実現しました。最初はそりゃ大変でしたよ。なんでもサンダル作りに最適な革の厚みがあるようで、ミリ単位の調整で栃木⇔ハワイの約1万3000kmを何往復もしましたから(笑)。
栃木レザーの魅力はとにかく頑丈な高品質の革! だからハードな使用にも耐え、人それぞれの足型に沈み込み、アブラが馴染んで育っていく。日本のインポーターさんからも好評ですし、何よりウチの常連さんからの反響も大。
「シンプルな定番顔を」「やっぱ黒がないと」とのフィードバックを受け、年々マイナーチェンジを重ねています。

ISLAND SLIPPER × ARKnets[アイランドスリッパ × アークネッツ]
PT202 TOCHIGI LEATHER THONG
名店アークネッツが地元・栃木レザーの極上皮革を採用した、レペゼン栃木の別注品。クラシックな薄底ソールに、ショップの一番人気カラーである黒のヌメ革を合わせた。型押し仕様のロゴもポイント。3万9600円(アークネッツ)


※表示価格は税込み
[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
