1971年の初代「カップヌードル」がさまざまなフォルムに変化していく過程に迫る!

その誕生は半世紀以上も前の話。フォークで食べるカップ入りのインスタントラーメンという斬新な食のスタイルを提案した、日本が世界に誇る「カップヌードル」。その変遷を追っていく!

Begin 2026年9月号掲載「名門系統図 CUP NOODLE」より
Begin 2026年9月号掲載「名門系統図 CUP NOODLE」より

名門系統図
CUP NOODLE フォルムの系譜

1966年
欧米の食べ方が、「カップ麺」の発想につながった

欧米の食べ方が、「カップ麺」の発想につながった
「チキンラーメン」販促のための欧米視察でヒントを得る

「チキンラーメン」販促のため、欧米視察に出かけた日清食品創業者・安藤百福氏。商談の際、相手が紙コップに割り入れた麺をお湯で戻し、フォークで試食する姿を目撃。インスタントラーメンを世界に広める鍵は、食習慣の違いにあると確信した。飛行機で提供された機内食の密封性の高いフタにもヒントを得て、全く新しいカップ麺の開発に着手した。

1971年
新しい食文化を生んだ記念すべき第1弾

カップヌードル

カップヌードル

世界初のカップ麺。コンソメをベースにしょう油とペッパーを効かせたスープは唯一無二の味つけが絶妙。ラーメンの具として珍しかった「謎肉」、赤いエビ、黄色いタマゴも今やなくてはならない存在に。パッケージデザインは今もほぼ一緒。容器の素材は、石化由来のプラを植物由来に一部置き換えるなど、頻繁にアップデートされる。248円。

カップの中は一石三鳥の中間保持構造に

カップの中は一石三鳥の中間保持構造に
輸送中にカップの中で麺が揺れ動くと麺は崩れてしまう。これを防ぐために考案されたのが中間保持構造! 麺をカップの中間に固定することでガタつきを防止。それと同時に、麺が補強材の役目も果たし、横からの負荷でカップが潰れるのを防いでくれる。また、カップ下部の空間にお湯が回り込み、麺全体を包み込むから、満遍なく戻るのだ。

1984年
少量、多食、個食化のニーズに応えて登場

カップヌードル ミニ

カップヌードル ミニ

スポーツドリンクやバランス栄養食がヒットを飛ばし、健康が大きくクローズアップされたこの年、高まりつつあった「少しだけ食べたい」との要望に応えて発売されたスモールサイズの「カップヌードル」。内容量35gで、これはレギュラー品の半分以下の量。156円。

1991年
不安な時代に大盛りお待ち!

カップヌードル ビッグ

カップヌードル ビッグ

湾岸戦争にバブル崩壊と不安な世相を反映して、特盛牛丼など値頃感のある商品に注目が集まったこの時期、満を持して登場したのが、このビッグサイズの「カップヌードル」。内容量85gはレギュラーサイズの約1.3倍だ。298円。

1999年
スケルトンブームに乗じてお目見え

カップヌードル スケルトン

カップヌードル スケルトン

前年に発売された半透明ボディのiMacが火つけ役となり、世はまさにスケルトンブームの真っ只中。そのブームに乗って「カップヌードル」からも透明な容器を採用した商品が、数量限定で発売された。中身は通常の「カップヌードル」と同じだったが、お湯を注いだ後に麺や具が戻る様子が楽しめると好評を博した。

2007年
環境意識の高まりを受けて詰め替えタイプ登場

カップヌードル リフィル

カップヌードル リフィル

食卓においても、環境への配慮が生活に定着しつつあった当時、省資源な詰め替えタイプの「カップヌードル リフィル」が誕生した。リフィルとリフィル専用のリユースカップをセットにした、スターターパックも話題を呼んだ。

2012年
麺重量史上最大のメガ盛りサイズ!

カップヌードル キング

カップヌードル キング

大盛りサイズのメインユーザーである10代~30代の男性に向けた、「カップヌードル」史上最大の麺重量105gを誇るメガ盛り。通常よりも太い麺が食べ応え満点。大きめのエビ、大型のダイスミンチと具材もボリューミー。これ以上「キング」の名に相応しいものもない。

2017年
小腹満たしにちょうどいいお椀サイズ♪

お椀で食べるカップヌードル
お椀で食べるカップヌードル

高齢化社会を背景として、小世帯のシニア層をターゲットに開発された小容量の麺と具材をお椀で食べる新コンセプトの商品。お椀に入れてお湯を注げばフタをする必要もなく、3分待つだけ。少しだけ食べたい、食事にもう一品加えたいというニーズに応えたほか、カップのゴミが出ないのも地味にうれしいという声もあり。3食入り314円。

 
※価格は希望小売価格(税別)で、2026年7月1日現在のものです。
※価格表記のないものは2026年7月1日現在販売していない商品です。


[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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