十人十色の一生モノ
山本寛斎に鍛えられた若きエースデザイナー・YUTASETOGAWAの“家宝級”トレンチ
トレンドの最前線に身を置き、日々新たなモノに触れている方でも、当然ながら、長年手放せないモノや、何度もリピート買いしているモノはあるものです。なぜそれを愛し続けてきたのか? 彼ら賢者のコメントから、一生モノを入手するヒントを見つけてくださいませ!

[これからの一生モノを探して体当たり取材]MOTTAINAI精神を持つ若きエースデザイナー
YUTASETOGAWAの渾身の一着
世界が熱視線! 受賞歴多数の実力派、瀬戸川裕太さんの服は一生モノの予感大。ルックにひと目惚れした編集ブナサワが、実際に袖を通し、体当たりで魅力を確かめてきました!

瀬戸川裕太さん
YUTASETOGAWAデザイナー
30年以上にわたってアメリカに足を運び続けるレジェンドバイヤー。ブームに踊らず適正価格を堅守し続ける姿勢は、全世界の古着ラバーからリスペクトされている。
ファッション好き歓喜怪物級の新人現る!
この世にゴミなんかない――が瀬戸川さんの哲学。でも流行りのサステナブルに便乗しているんじゃありません。捨てられる運命のモノに新しい命を吹き込む才能が桁違い。経歴も型破りです。
「親を安心させるため高卒で中古車店に就職するも、服への情熱を捨てきれず、3か月で営業トップを獲って転職。古着店からメゾンまで接客で無双し、22歳でファッションの学校へ。世の中つまらない服が多すぎるから、売る側じゃなくて作る側になったんです」
ハングリー精神も規格外。
「伝説のデザイナー山本寛斎さんには泣くほどシゴかれ、ディオール出身の垣田幸男さんからは軽やかでエレガントなフレンチテーラリングを学びました」
根っこにあるのは、子どもの頃に育まれた感性です。
「祖母の骨董や母のアトリエを見てきたからか、時を経た重みや人の手の温もりに惹かれるんです」
一生愛せるモノしか作りません
その美意識で挑んだ伊の名門コンテスト、ミッテルモーダでは残反を再定義し、日本人初のサステナビリティ賞を受賞。現在は「これで最後かも」と毎シーズン全力投球しながら、世代を超えて愛せるジェンダーレスな服を手がけています。

モモンガ!? 巾着付きもうれしい!

なかでもバイカーコート顔のタフなトレンチは、ユナイテッドアローズ&サンズも即買い付けた逸品。投資するなら今です!
バイヤーをザワつかせた傑作トレンチ

継承したい家宝級の一生モノ!
仏軍M-38モーターサイクルコート由来のフットベルトを内蔵した渾身作。タフなベンタイル(右)も古着風リネンも長く着る程味わいが増す。生地を抑える斜めの前合わせはフレンチビスポーク由来。軽さにびっくり! 各16万5000円(YUTASETOGAWA)

※表示価格は税込み
[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
