【ハーマンミラー】アーロンチェアだけじゃない!人間工学デザインの全11チェアをイッキ見
名だたるデザイナーたちと手を組み、時代を象徴する名作家具を生み出してきたハーマンミラー。中でも傑作チェアにフォーカスし、その系譜をつぶさに辿ったら、モダンデザインの進化の軌跡が見えてきた!

名門系統図
Herman Miller 人間工学デザインの系譜
1923年〜
義父に敬意を表し社名をハーマンミラーと改称

1923年、米国ミシガン州でD.J.デプリー氏と彼の義父が、地元の家具会社を買収。デプリー氏が初代社長に就任。同時に義父の名前を冠し社名を「ハーマンミラー」と改称。1930年以降、才能あるデザイナーを次々と招聘、先進的なモダンデザインの家具を数多く発表した。
1970s〜
エルゴノミクスデザインの先陣を切るオフィスチェアを世界で初めて手掛ける

人間工学をオフィス家具へ応用することを、いち早く模索したデザイナーのビル・スタンフ氏。ほどなくして同じ志を持つデザイナーのドン・チャドウィック氏と協業。互いの知見を活かし、あらゆる体型や動きにフィットするデザインを考案した。
1976年
アーロンのご先祖といえばコレ

アーゴンチェア
整形外科や血管系の専門医などと共同で理想的な椅子の座り方を研究していたスタンフ氏に対して、1974年ハーマンミラーがその研究を適用したオフィスチェアの開発を依頼。2年後、かくして誕生したのがこちらの一脚だ。
1984年
チャドウィック氏とスタンフ氏の初共作

エクアチェア
記念すべき初共作となるプロダクト。優れたサポート機能と複雑な調節不要のシェル構造が特長だ。1990年にはTIME誌が選ぶ「ベスト・オブ・ディケード(過去10年間で最も優れたもの)」のデザイン賞に選出されている。
1994年
オフィスチェアの歴史はこれ以前・これ以後で分かれる

アーロンチェア
従来のオフィスチェアの多くは単なるクッション素材だったが、独自開発のメッシュ素材を採用。理想的な体圧分散や抜群の通気性を実現した。MoMAの永久収蔵品でもある。写真は2017年から展開されている現行品「リマスタード」。3サイズ展開。サイズB(ミディアム)W686 × H1041 × D425/SH406~521mm 。26万8400円~。
2008年
後傾姿勢に特化した第2の傑作モデル

エンボディチェア
スタンフ氏が開発に着手するも途中で逝去、共に働いていたジェフ・ウェーバー氏が引き継ぎ完成させた。新しい運動学を採用し、アーロンよりも後傾姿勢に特化。W750 × H985~1105 × D425~480/SH440~560mm。29万2600円~。
2009年
座った瞬間に誰でも快適~♪

セトゥーチェア
ドイツのデザイン集団Studio7.5が開発した多目的チェア。フリーアドレスが浸透しつつあるオフィス環境に応え、誰もが快適な機構を採用。(リボンアーム)W635 × H975 × D438/SH394~508mm 。13万9700円~。
2010年
吊り橋の工学原理を応用した新定番

セイルチェア
デザイナーのイヴ・ベアール氏が、吊り橋の工学原理に着想を得てデザイン。フレームのない背もたれが特長。背もたれを支えるYタワー構造もアイコニックだ。W730 × H890~990 × D430~480/SH425~525mm。11万6600円~。
2018年
座れば即気分上々なハーモニックチルト

コズムチェア
Studio7.5がデザインした意欲作。自動ハーモニックチルトの採用により、椅子自体が座る人に合わせて瞬時に自動調整、全身をサポートする。(ローバック)W750 × H865~1030 × D680/SH375~540mm 。21万4500円~。
2020年
専門家と共作だからeスポーツに最適!

ハーマンミラー X ロジクールG エンボディ ゲーミングチェア
ゲーミングギアブランド「ロジクールG」とのコラボモデル。熱を逃がす銅粒子混のファブリックを座面と背もたれに採用。長時間座り続けても快適さが持続する。W750 × H985~1105 × D425~480/SH440~560mm。30万5800円~。
2020年
深い闇夜のごとき漆黒のアーロン

アーロンチェア ゲーミングエディション
オリジナル版との違いは、その漆黒の色のみ。革新的なオフィスチェアは同時にゲーミングチェアとしても革新的、という自信が窺える。サイズB(ミディアム)W686 × H1041 × D425/SH406〜521mm。29万1500円~。
2022年
ミッドセンチュリー × 人間工学の新境地

ゼフチェア
ミッドセンチュリーモダンの美しさと、今のオフィスチェアが装備する人間工学技術の機能性。Studio7.5が両者のギャップを埋め、融合したイイとこ取りの一脚。W614 × H741~885 × D479/SH372~512mm。9万2400円~。
2023年
日本の巨匠による彫刻的フォルム

アサリチェア
名プロダクトデザイナー・深澤直人氏のデザインで、丸みを帯びたフォルムが印象的。特許取得済みの技術を備えた背もたれが背骨を自然なカーブに整える。(ミドルバック)W756 × H774~959 × D756/SH330~538mm 。31万200円~。
人物写真・アーゴンチェア・エクアチェアの写真:Images courtesy of Herman Miller Archives
その他の写真: Images courtesy of Herman Miller
※同じモデルでも、素材・カラー・オプションパーツなど、仕様により商品価格が異なります。
※価格表記のないものは2026年7月1日現在販売していない商品です。
※表示価格は税込み
[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
