【ハーマンミラー】イームズデザインの系譜。最先端素材を駆使して生み出された傑作チェア
名だたるデザイナーたちと手を組み、時代を象徴する名作家具を生み出してきたハーマンミラー。中でも傑作チェアにフォーカスし、その系譜をつぶさに辿ったら、モダンデザインの進化の軌跡が見えてきた!

名門系統図
Herman Miller イームズデザインの系譜
1923年〜
義父に敬意を表し社名をハーマンミラーと改称

1923年、米国ミシガン州でD.J.デプリー氏と彼の義父が、地元の家具会社を買収。デプリー氏が初代社長に就任。同時に義父の名前を冠し社名を「ハーマンミラー」と改称。1930年以降、才能あるデザイナーを次々と招聘、先進的なモダンデザインの家具を数多く発表した。
1946年
夫婦ならではの共同作業で時代の先端をひた走る

ミッドセンチュリーモダンを象徴するデザイナーとして知らぬ者がいない、チャールズとレイのイームズ夫妻。1941年の結婚以来、プライウッド(成型合板)やFRP(繊維強化プラスチック)など、当時の最先端素材を自在に駆使して、数々の名作家具を世に送り出した。
1946年
新技術でモダン家具の基礎を確立

プライウッドダイニングチェア
イームズ夫妻は成形合板の研究開発を続け、大戦時には米軍の負傷者用添え木も製作。戦後、高機能&大量生産可能な成型合板を用いて開発したのが本作。(ウッドレッグ)W493 × H731 × D553/SH458mm 。22万2200円~。
1950年
デザインとコスパが高い次元で調和

プラスチックシェルアームチェア
当時消費財に使われていなかった繊維強化プラスチックを採用した、世界で初めて大量生産されたプラスチックチェア。現在は再生プラスチックが主。(4レッグベース)W635 × H610 × D787/SH438mm 。8万8000円~。
1950年
日本人ウケ確実すぎる和室と好相性なロースタイル

プラスチックシェルアームチェア
シェルチェアの中では最も低いベースなので、和室中心の日本の生活様式と完全調和。ゆえに米国で生産中止となっても日本では’90年代初頭まで製造が続いた。2021年に念願の復刻。W635 × H635 × D610/SH314mm。9万9000円~。
1953年
汎用性では右に出るモノなしシリーズ随一のミニマル仕様

プラスチックシェルサイドチェア
シェルアームチェアからアームレストを省いた仕様。汎用性の高さからオフィスやレストラン、公共施設などに幅広く採用されてきており、認知度はトップクラス。(ワイヤーベース)W457 × H800 × D546/SH445mm 。6万9300円~。
1953年
オフィスユースに、より特化した仕様に

タスクチェア
シェルチェアを原型にオフィスユースに特化。安定性に優れたキャスター付きの5本脚ベースや回転式座面などを備えている。アームチェアとサイドチェアの2タイプ展開。(アームチェア)W670 × H762 × D655/SH400~527mm。16万5000円~。
1956年
MoMAにも認められた歴史的リラックスセット

ラウンジチェア&オットマン
「使い込まれた一塁手のミットみたく温かく、包み込む感じ」を目指して開発。MoMAの永久収蔵品。チェア(クラシック)W832 × H813 × D832/SH381mm。オットマンW660 × H435 × D546mm。セットで118万8000円~。
1958年
元は屋外用に企画されたアルミ仕様

アルミナムグループ サイドチェア
今でこそオフィスチェアの代表格であるが、本来は屋外用の椅子として企画されたもの。当時は珍しいアルミのフレームで張地を引っ張るという構造を採用。(アーム付き)W585 × H830 × D560/SH465mm 。42万200円~。
人物写真:Images courtesy of Herman Miller Archives
その他の写真: Images courtesy of Herman Miller
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[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
