サヴィル・ロウの王道!「フミヤヒラノ ザ トラウザーズ」こそ日本の夏に相応しい

フミヤヒラノ ザ トラウザーズ リージェント

2026年の夏は、とんでもない酷暑が予想されています。どうにか快適に夏を過ごす術も知っておきたいところですよね。本特集は、涼しいだけでなく見た目もCOOLで語りどころも満載! な“涼”と“良”を両得できる“涼品”だけを集めました。縁起がいい赤富士の暖簾をくぐれば、お気に入りの“涼品”と良縁を結べますよ。

クールビズを格上げする
日本の夏に相応しい本格トラウザーズとは?

涼しさと格式の兼備が求められるクールビズにおける、理想のトラウザーズとは何か。サヴィル・ロウを知る名テーラーにしてトラウザーズに精通する平野史也さんに、その正解を訊きました!

サヴィル・ロウの伝統をモダンに昇華する名匠

平野史也さん
ビスポークテーラー
平野史也さん

1985年生まれ。名門、ヘンリー・プールにてカッターとして修行を積み、2015年にロンドンにて独立。2020年、西麻布に「フミヤ ヒラノ ビスポーク」を構える。自身の既成パンツブランドも洒落者から高い支持を得ている。

「フレスコ調生地で仕立てた英国式トラウザーズに勝るものはなし」

サヴィル・ロウでもし何も伝えずに替えトラウザーズをオーダーしたら、こんな仕様と寸法で上がってくるよね──というのを体験していただきたくパターンを引いたのが「リージェント」。

股上は深く取りつつ、2インタックを入れることで腰回りにゆとりを設け、運動量を確保した王道の設計です。裾幅も20.5cmあり、一昔前だったら太いと思われていたバランス。でもこれが、スーツの源流であるサヴィル・ロウの標準なんです。

フミヤヒラノ ザ トラウザーズ リージェント

全体に程よいゆとりがありますから、素材選びによって夏向きの涼しいトラウザーズにすることもできます。ウールの強撚糸を粗く織り上げたフレスコ調の生地は、まさしく理想的です。厚みがあるため一見、涼しそうに見えないかもしれませんが、風通しがよく、肌離れのよい素材のため、これが抜群に涼しい。また、ハリコシに富むフレスコ調の生地はクリースがピシッと入り、シルエットも際立ちます。

シワに強く、クリースが取れづらいのも、夏場にはとりわけ大きなメリットといえるでしょう。ちなみに、本トラウザーズの生地は尾州製。旧式織機によって時間を掛けて織られたもので、昔ながらの英国のフレスコ調生地に風合いが近い。価格を考えると、本当によくできていると思います。

それはそうと、トラウザーズの命は腰回り。このリージェントも、2インタックをハの字に入れつつサイドをスッと下に落とすなど、腰回りの見栄えにはとことんこだわっています。ジャケットを着ないクールビズでは、トラウザーズが格式を担保するカギ。フレスコ調生地で仕立てた英国式トラウザーズは、最も理に適ったセレクトといえるのではないでしょうか?

フミヤヒラノ ザ トラウザーズ リージェント

FUMIYA HIRANO THE TROUSERS[フミヤヒラノ ザ トラウザーズ]
リージェント

サヴィル・ロウでトラウザーズを仕立てたなら、これが最もスタンダードというバランスを意識して開発した看板モデル。インタックをはじめ、英国伝統の様式を網羅。風通りがよいフレスコ調生地を用いた本品は、品格、涼しさともに申し分ない。5万6100円(ノウン)

2インタック

2インタックを入れることで、腰周りにゆとりを確保。インタックであることは、すなわち英国式であることを指す。帯芯は余計な折れ目が入らないよう、固いものを特注して使用している。

ヒップポケット

ヒップポケットは、右側に1つのみ。ポケットは便利な一方でシルエットを崩す要因ともなるため、利き手(の多い)側のみに付けつつ、ボタンを添えて垂れるのを防ぐのが英国の流儀なのだ。

フロント

フロントは金ジップ。一般的なプラスチック製のものよりも断然、ガッチリした印象だ。これもサヴィル・ロウの王道スタイルを踏襲したもの。現地でもYKK製のそれが標準なんだとか。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2026年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2026年7月号の表紙

Begin 2026年7月号

これからの涼品名鑑

定価820円(税込)

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ