[1位]今月のいいモノランキング
【ブラックフリース × エンジニアド ガーメンツ】が仕立てた“日常使いできるタキシード”の衝撃
フォーマルの常識を覆しつつNY発の両雄らしさを凝縮!

【ブラックフリース × エンジニアド ガーメンツのオーバータキシード】
ブルックス ブラザーズのハイラインとして絶大な人気を博すも、2016年以降は日本での展開はなかった「ブラック フリース」が本コラボで再上陸! 紹介のほかネイビーのウールサージや黒のコーデュロイ、パンツにはオリーブのバックサテン、シャツにも別の生地&型を用意。ジャケット20万9000円、パンツ8万6900円、シャツ6万1600円。
大器“晩”成
ビギンで初っ端からタキシード!? と意外に思った読者も多いはず。確かに、リアルに役立つファッション&モノを届けるのが本誌の信条なので、なかなか登板機会のないタキシードを大きく紹介するのは唐突に感じるかも。が、こちらは特別なシーンだけでなく、日常使いもOKなシロモノなんです。
片やアメリカントラッドの殿堂たるブルックス ブラザーズ(以下BB)の最上位フォーマルライン、ブラックフリース。片やワークやミリタリーを得意とするエンジニアド ガーメンツ(以下EG)と、どちらも我々にも馴染み深いNY発の巨頭です。

伝説の最上位ライン「ブラックフリース」が10年ぶりに再上陸
とはいえ、双方の世界観は両極とも言え、予想外のタッグにも思えます。そんな互いをつないだのは、BBのクリエイティブを指揮するマイケル・バスティアン氏と、EG鈴木大器氏による親交であり、目指したのはフォーマルとカジュアルという相反する要素を併せもつ新解釈のウェア。そこで着想源となったのが、20代だった頃の大器氏の実体験。
友人の結婚式に招待されてタキシード一式を購入するも、どうもシックリ来ないことからボトムだけ日頃から愛用するファティーグパンツ、つまりベイカーパンツを穿いて会場へ。以来、ドレスアップを求められる際は、この上下を好んで合わせるようになったとか。
こうして完成したひとつは、カジュアルを象徴する素材としてデニム地を採用。ジャケットはカバーオールにも通ずるオーバーサイズ&左右非対称の多ポケット仕様に。組下はEGの人気定番であるファティーグパンツを基に、ワイドシルエット&タキシードパンツの側章をプラス。これならハレの日はセットアップで、普段は単品でイージーに着られてデイリーにも活躍します。
若い時代の大器氏のスタイルが長年の経験で成熟し、ビッグコラボとなって結実した大器晩成な逸品。タキシード= ディナージャケットだけにね(笑)

鈴木大器氏がこよなく愛するベイカーパンツを大胆アレンジ

セットアップは言わずもがな、上下別々で着ても最高にイカす!
(問)エンジニアド ガーメンツ
☎ 03-6419-1798
(問)ブルックス ブラザーズ ジャパン
☎ 0120-02-1818
※表示価格は税込み
[ビギン2026年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
