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Oct-30-2025

大人のミリタリーとしてチノパンを考える。正解は徹底的にスラックス仕様!

淡麗軍パン

【ビギン10年保証服、7つのルール】
ごくベーシックな見た目なのに、着心地の良さからつい袖を通したくなり、どこか大人っぽい品もあるため、年を重ねても似合いそう……。10年先までMYスタンダードとして活躍するのは、そんな服。ここで紹介する7つのルールを知れば、アナタもきっと出会えます!

正しい服指数

正しい服指数

正しい服を検出するには、やっぱりコストパフォーマンスは欠かせない! というワケで、アイテム毎の年間着用可能日数を算出し、10年着ると1日当たりいくらなのかを勝手に算出(笑)。いつもよりちょっと高いけど、どれも間違いのないアイテムなので、この指数をみながら買う言い訳にしてもらえればうれしいです♪

男のワードローブにゃやっぱり必要不可欠
【Rule5】ミリタリーとオトナの付き合いをするなら飽くなき淡麗軍パンだ!

汎用性的にもロマン的にも外せない軍モノですが、この先10年寄り添うとなるとその有り余る“コク”にうんざりしちゃうかも……。ならば、将来穿くためデッドストックを綺麗に蓄えてあるというとある先達に学び、“アク”なき淡麗顔を選べば飽きずに愛せるはず!

スラックスの縫製で作られた“元祖ドレスチノ”

チノクロスのツヤコシある生地感から分かる通り、軍は軍でも将校の制服という、生まれながらに淡麗素質のあるチノパン。その代表格を選ぶならズバリ「ドレスチノ」というジャンルを作り上げた「バーンストーマー」でしょう。

立ち上げ時からカジュアルパンツをスーツ工場で縫製することにこだわり、スラックスにおいて理想的とされる「人間の脚と同じカーブを描くパターン」をチノパンに持ち込んだ先駆者ですから。

厚木へ到来したマッカーサーから着想したコチラも深めのツータックから、シャツのズレ上がりを防ぐマーベルト、ベルトレスでもフィット感が高まる“持ち出し”に至るまで徹底的にスラックス仕様。これぞイイ大人の休日パンツだ!

BarnStormer

BarnStormer[バーンストーマー]
マッカーサー2

1977年に誕生し、ことパンツにおいて日本のアメカジ常識を塗り替えた革命児による新定番。ただでさえ上品なウエポン生地に「コールドマーセ加工」をかけることで光沢感を更に増している。2万8600円(HEMT PR)

BarnStormer

ベルトのバックルピンを通すためのループ付き

ベルトのバックルピンを通すためのループ付き

×ローゲージニットで力の抜けた上品コーデ

ローゲージニットで力の抜けた上品コーデ

ペレグリンのカーディガン4万6200円(真下商事)、オーベルジュのカットソー2万5300円(ビームスF)、パラブーツの靴9万4600円(パラブーツ青山店)

正しい服指数

正しい服指数

今さら聞けない
チノパンのいろは

チノパンはどのように生まれた?

チノパンはどのように生まれた

19世紀半ば、インドで偵察隊を組んでいたイギリス軍の中尉が、敵の目を惑わすために兵士の着ていた白い制服を保護色である茶褐色に染めさせたのが始まりとされる。その後、米軍が将校の制服として、↑のジョッパーズ(一番左、左から三番目)に代わる形で導入。細部を整理して1941年に完成した通称「41カーキ」が現在のチノパンの原型となった。

定番のディテールは?

両玉縁

両玉縁

ポケット口の上下両方を共布 で縁取ったもの。強度が増し、 外からゴミが入りにくい。

スラッシュポケット

スラッシュポケット

両サイドのポケットは脇のステッチに沿って開いた仕様。深めで収納力も十分。

巻き縫い

巻き縫い

軍装品としての強度を確保するため、股の縫い目や裾など主要部は巻き縫いが多い。

ベルトループ

ベルトループ

巻き縫いで厚みの出た股の縫い目を避けるため、あえてズラして縫い付けられる。

チノパンをオシャレにしたのは誰?

チノパンをオシャレにしたのは誰

ラルフ・ローレン先生! きっかけは1977年の映画『アニー・ホール』でチノパンをお洒落に着こなすスタイルがアニー・ホール・ルックとして一世を風靡したこと。その衣装を手掛けていたのが御大だったのだ。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2025年12月号の表紙

Begin 2025年12月号

10年着られる正しい服

特別定価850円(税込)

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