週7着倒せるトップスは素材と仕立てが命! 大人にふさわしい名門作
“オンオフ兼用”という謳い文句に惹かれて買った服……本当に週7着てますか!? 仕事目線で選んだ服って、正直休日着るにはチトお堅め。オンとオフの境界線が薄まり続ける令和においては、むしろ休日目線で“着たい!”と惚れ込んだ服をビズでも活用するのが成功法では? 単品買いはもちろん、組み合わせてワードローブにも。堅実で賢いモノ選びを伝授します!

ドレス&カジュアルに精通したスタイリスト
武内雅英さんの解説付き
“週7”フィルターを通したモノ選びには、ドレスとカジュアル、双方を知り尽くした二刀流スタイリストの力が必須。となれば頼るべきは我らが武内大先生! 仕事服と洒落着の両目線で徹底買い説していただきます!
TOPS
①品格も機能も妥協しないドレス“ニット”シャツ
見るからに上質なこちらのシャツ……実は“織り地”じゃなく“編み地”なんです! つ・ま・り、ニットシャツってこと! 「60年以上ニット製品を作り続ける国内の名門が、46Gというスーパーハイゲージで、“タイプライター”という高密度平織り組織を再現した、無二のシャツ。」
「生地感も仕立ても美しいけれど、ニット特有のナチュラルストレッチが利いているのに加え、シワにももちろん強いから、着心地もメンテナンスもイージー。短期間での連投が求められるオフィカジ分野のシャツとしては、これ以上ない秀作だと思います」
「ハイゲージによる光沢がビジネスに上品さを加える」
べオーマのベルト1万2100円(グリフィンインターナショナル) サイベーシックスのパンツ3万7400円(マスターピースショールーム) バッグはスタイリスト私物。
KANEMASA PHIL.[カネマサフィル]
46G モデスト シャツ
1964年の創業以来ニットひと筋という、和歌山の老舗によるファクトリーブランド。巻き伏せ本縫い仕様や貝蝶ボタン等、仕立ては王道ドレス。でも実はニット地というギャップが新鮮。各2万7500円(カネマサフィル)
伸縮性に優れるニット生地だからストレス知らず
120番手の極細糸を双糸使いした生地は光沢もリッチ
TOPS
②脱Vがフレッシュ!なフレンチクルーカーディガン
ただでさえ便利なカーディガン。すでに週7使いしている人も多いと思いますが、ついV一辺倒になってません!? 「だからこそ勧めたいのが、フツーにレイヤードするだけで差別化が図れる、ここのラウンドネックカーデ。」
「上質な素材使いと相まって、ほんのりフレンチの香りがして、ジェンダーレスな趣がある。当然汎用性も高くて、クルーTやシャツとも相性がいいし、ネックの高いニットなんかとアンサンブルにしても、“ビズ”の範疇に収まりながら洒脱に装える。小さくまとまりがちなオフィカジでマンネリを打破したい方はぜひ」
「ジェンダーレスな趣がスタイルの幅をUP」
ジョン スメドレーのニット3万8500円(リーミルズ エージェンシー) ユニバーサルランゲージ ネイビーレーベルのパンツ1万989円(スーツスクエア TOKYO GINZA店) ニューライフプロジェクトのバッグ3万5200円(にしのや)
cash & barba[キャッシュアンドバルバ]
シーアイランドコットンニット カーディガン
かのカシミヤをも凌ぐほど繊維が細い=極上タッチな最高級のジャマイカ産シーアイランドコットンを使用。発色も光沢も美しく、ミドラーとして活用すれば差し色効果も期待できる。各3万3000円(エグジステンス)
硬派なVとはテイストの異なるフレンチ風味に
世界屈指の上質素材は映え力も雲上
TOPS
③メリノウールロンTで化繊カットソーから卒業
ミニマルで汎用性が高く、機能性にも優れる化繊カットソーは、オフィカジの鉄板アイテム。でもだからこそカブりが気になるんだよな〜(萎)。「だったらここのメリノウールTの出番。当然ながら化繊生地より数段品よく見えるし、ふわトロな着心地も絶品。」
「しかもタイトシルエットで、ベースレイヤー的に着用することを求められがちなウールTにあって、ここのはかなりのリラックスシルエット。自然な落ち感とドレープ、ピッチ幅狭めのボーダー柄との相乗効果で、普通に着るだけでも洒落感が醸せます。一枚持っておくと使い道は広大です」
「リラックスシルエットとマイクロボーダーで洒落感◎」
サイベーシックスのジャケット5万3900円、同パンツ3万7400円(マスターピースショールーム) オンデーズのメガネ6000円(オンデーズ) タイメックスの時計4万2900円(ウエニ貿易) べオーマのベルト1万2100円(グリフィンインターナショナル)
ONC MERINO[オーエヌシーメリノ]
ロングスリーブTシャツ
暖かいけど蒸れず、天然の消臭効果もある、メリノウールに特化した新鋭ブランド。衿と袖口に設けたリブのおかげで、アウター力も申し分なし。自宅で手軽に洗濯できるのも嬉しい。各1万6500円(オーエヌシーメリノ)
ピッチ幅狭めだからラフすぎずジャケットとも好相性
吸湿性と保温性に優れるからシーズンレスに活躍
TOPS
④名門のモックネックで脱・ポロシャツ
カットソーと並ぶオフィカジインナーの鉄板と言えば、やっぱりポロ。でもこれまた着こなしに鮮度を出すのがムズいんだよな〜(萎)。「となるとジョンスメのモックネックニットがジャストかと。誰がどう着ても大人っぽく見えるし、オフィスとの馴染みもいい。」
「それでいて首元にさり気なくアクセントがついてて、いつもの休日コーデに取り入れても退屈に見えない。なんて長所を挙げればキリがないけど、四の五の言わなくても、“それってジョンスメなの!?”なんて服好き同士たちの上々な反応が期待できるってだけで、勝ち確でしょ?」
「首元にさり気なくアクセントがつく隠れ名品」
ユニバーサルランゲージ ネイビーレーベルのジャケット2万1890円(スーツスクエア TOKYOGINZA店) ニートのパンツ3万6300円(にしのや) タイメックスの時計4万2900円(ウエニ貿易)
JOHN SMEDLEY[ジョンスメドレー]
モックネック半袖コットンニットTシャツ
代名詞の“ジョン スメドレーズ シーアイランドコットン”を用いて30Gで編み立てた力作。肩幅や腕周りに程よくゆとりを持たせたモダンフィットゆえ、パツらず着られる。各3万8500円(リーミルズ エージェンシー)
ドレッシーなタートルとラフなクルーのいいとこ取り
代名詞の超長綿ファブリックはチクチクとも無縁
※表示価格は税込み
[ビギン2025年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。