【クロケット&ジョーンズ】革靴=痛いを覆す! 日本人足に最適な名靴がコレだ
今こそ改めて学ぼう! 履こう! 「本格靴」 本格靴の博識ちゃん
スニーカー人気の増大とともに、つい縁遠くなりがちだった“本格靴”に歩み寄ります。なんだか見たことがあるようなないようなお3方が徹底買い説してくれますヨ〜。
左・アシ田マナビちゃん/中・伊達男さん/右・ドレ澤さん
【博識ちゃん】アシ田マナビちゃん 持ち前の学びの精神を発揮し、うる若き乙女ながら本格靴に関しても博士ばりの知識を保有。未知の物事に対して大感動する「カンドウィッチマン」たちへのレクチャーが生きがい。苗字のアシは、もちろん足の意。 【カンドウィッチマン】伊達男さん 名前(読みは“だてお”)の通り、ファッションに人一倍興味はあるものの、本格靴には疎い。お洒落なモノを見つけるとコーフン気味に盟友ドレ澤に伝達する。ポインテッドトウばりの鋭いツッコミが持ち味。 【カンドウィッチマン】ドレ澤さん キレイめなドレスファッションを愛すが、肝心の靴はおざなりがち。伊達男からどんなに切れ味するどくツッコまれても、5Eウィズさながらの幅広い包容力で歩調を合わせる。
“革靴=痛い”の先入観を払拭する日本人足の救世主
クロケット&ジョーンズは“世界でもっとも多くの木型を持つ”から、日本人にもジャストフィットしますよ
マナビ: 続いては靴作りの聖地として名高い英国ノーサンプトンの雄、「クロケット&ジョーンズ」の出番です。 ドレ澤: ドーデンドーデン♪ 伊達男: それはジョーズね。 マナビ: またまた鋭い! ここは靴作りが本当に上手なんです(笑)。その真摯な紳士靴作りの姿勢は、かのジェームズ・ボンドからも認められるほどで、これまで世界的ファッションブランドから、時には同業他社ブランドまで、数えきれないほど多くのOEM生産を請け負ってきました。あらゆるオーダーに対応してきた結果、同社が所有するラストの種類は、世界最多ともいわれるほど! これってつまり、日本人にもジャストな一足が必ず見つかるってことなんです! 伊達男: 革靴=痛いなんてイメージを持ってる初心者にも最適ってことね♡ マナビ: なかでも特にオススメなのが、この「モールトン」。幅広&甲高といわれる日本人の足にフィットする名ラスト、“292”が採用されているので、多くの人に馴染みやすいはず。汎用性の高いUチップも万人受けするし、高品質なレザーアッパーに、グリップ力に優れるラバーソールを組み合わせるなど、上品と快適が同居する汎用性の高さは惚れ惚れするほど! 伊達男: ヘビロテしても疲れにくいなんて、ゼロカロリーってことじゃん! ドレ澤: いや食べらんねぇよ!
日本人にも極上フィットだからどれだけ歩こうが疲れなさそう。もはやゼロカロリー!?
代表作
Crockett&Jones[クロケット&ジョーンズ]
モールトン ただでさえシーンレスに活躍する外羽根のUチップに、日本人向きの専用ラスト、高品質カーフ、堅牢なラバーソールと幾つも役が乗っけられた超オールラウンダー。オンオフ兼用を想定すれば、清水買いする価値ありあり。13万2000円(フレーム 青山)
①トウ先端まで伸びたスッキリ仕様Uチップ U字のステッチングが、トウの先っぽまで目一杯伸びているのが今作の特徴。強豪揃いのUチップ界においても、スマ見えっぷりは間違いなく最上クラス。 ②きめ細やかな最高級カーフスキン ヨーロッパ産の極上カーフを、手間暇かけアニリン染色主体で仕上げた“バーニッシュド・カーフ”を採用。繊細ながら非常に丈夫でもあるため、美色に飼育できること請け合い。 ③日本人に最適な幅広ラスト“292” ’80年代に開発されたこのラストは、現在「モールトン」のみに採用されている、知る人ぞ知る存在。ノーズが短めで幅広かつ甲高という、ディス・イズ・日本人足なシェイプが、ストレスフリーな履き心地を生み出す。 ④“リッジウェイソール”でグリップ力バツグン 英国のラバーソールメーカーがアウトドア向けに開発したソールは、悪路向きのブーツなどにも採用される機能派。独特なソールパターンは水捌けもよく、滑り知らずなグリップ力を発揮。

【Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)】Since1879
英国ノーサンプトンで、チャールズ・ジョーンズとジェームズ・クロケットが創業。自社工場で一貫生産した紳士靴一筋で、長らくOEM生産を中心とする黒子的存在だったが、近年自社ブランド主体にシフト。世界でも有数の生産量を誇るカリスマブランドの一角。
ちょっと何言ってるかわかんない解説
【靴作りの聖地として名高い英国〜】 英国中東部の田舎町だったノーサンプトンが“靴の聖地”として発展を遂げたのは、18世紀半ばから19世紀にかけての産業革命以降。木型の材料となる樫の木が豊富に自生し、郊外には多くの川が流れ、大都市を繋ぐ幹線道路の中間に位置する……なんて条件が奇跡的に全揃いしていたことから、多くのタンナーやシューメーカーがこの地を拠点に。 【かのジェームズ・ボンドからも〜】 同じ英国の名優ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドに就任して以降、同社の靴は007シリーズに幾度となく登場。キャンベリーにアイラ、ノリッジ等々、通好みな名品は色気全開の名スパイが着用したことで、軒並み人気モデルへと飛躍することに。
英・ジャーミンストリートといえば、本格靴店が立ち並ぶモノ好きの聖地。けれどニッポンの骨董通りも負けず劣らず! Beginでもおなじみの名ブランドもお店を構えており、お宝靴を発掘するにはうってつけ。小誌が音頭を取ってお祭りやっちゃうよ〜! ぜひお見逃しなく! 「骨董通り 本格靴ストリート祭り」の詳細はコチラ
※表示価格は税込み
[ビギン2025年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。