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【レッドウィング】街で映える短靴「ポストマン」が最強な理由

RED WING

今こそ改めて学ぼう! 履こう! 「本格靴」
本格靴の博識ちゃん

スニーカー人気の増大とともに、つい縁遠くなりがちだった“本格靴”に歩み寄ります。なんだか見たことがあるようなないようなお3方が徹底買い説してくれますヨ〜。

博識ちゃんメンバー左・アシ田マナビちゃん/中・伊達男さん/右・ドレ澤さん

【博識ちゃん】アシ田マナビちゃん
持ち前の学びの精神を発揮し、うる若き乙女ながら本格靴に関しても博士ばりの知識を保有。未知の物事に対して大感動する「カンドウィッチマン」たちへのレクチャーが生きがい。苗字のアシは、もちろん足の意。

【カンドウィッチマン】伊達男さん
名前(読みは“だてお”)の通り、ファッションに人一倍興味はあるものの、本格靴には疎い。お洒落なモノを見つけるとコーフン気味に盟友ドレ澤に伝達する。ポインテッドトウばりの鋭いツッコミが持ち味。

【カンドウィッチマン】ドレ澤さん
キレイめなドレスファッションを愛すが、肝心の靴はおざなりがち。伊達男からどんなに切れ味するどくツッコまれても、5Eウィズさながらの幅広い包容力で歩調を合わせる。

プロ向きの仕事靴からお洒落な街映え靴へと転身

アシ田マナビちゃん

ワークブーツのご本尊たるレッドウィングは短靴だってガシガシ愛されてきたのです

伊達男: あ、ここは知ってる! レッドウィングでしょ!? やっぱこういうアメカジの王道が一番コーフンする!

ドレ澤: 間違いないね!

マナビ: おっしゃる通り、ここはメイド・イン・USAを貫き続ける名門。1934年に他社に先駆けて、つま先部分に金属の芯材を用いたセーフティーシューズを開発したのを皮切りに、蒸気機関車の機関士向けのエンジニアブーツや、森林伐採業者向けのロガーブーツ、狩猟用のハンティングブーツなどなど、さまざまなプロ用のワークシューズを開発し続けてきました。日本ではアイリッシュセッターという傑作が有名ですが、近年最も人気の高いモデルのひとつがこの「ポストマン オックスフォード」。これはどの職種に向けて作られたかわかります?

ドレ澤: ポストマン……ってことは、もしかして郵便の配達員さん!?

マナビ: すごい! 正解です! 防水性の高い一枚革のアッパーと、クッション性に優れるクレープソールを組み合わせた短靴は、実用性が高く、全米の郵便局員達のトレードマーク的存在に。ただベーシックで幅広い服装に馴染むことから、近年はファッションの定番としても浸透。現在主流の太パンとも好相性で、お洒落だけどガシガシ履ける靴として支持されています。

伊達男: 欲しい! ワークワークする。

ドレ澤: おっ、ウマーベラス!

ドレ澤さん

実際に配達員たちに愛用されていたというのがもう間違いないね

代表作

RED WING

RED WING[レッドウィング]
ポストマン オックスフォード

郵便局員や警察官、駅員などに向けて1954年に発売開始されて以降、90年代までアメリカの郵便局の指定靴であったことから、「ポストマンシューズ」という愛称が。近年はブーツに並ぶほどの人気者。5万5550円(レッドウィング・シューストア 東京青山)

RED WING

①オンにも合わせやすいスッキリプレーントウ 
スーツだろうがジーンズだろうが、お構いなしに馴染むややポッテリ気味のプレーントウ。主張が強くないからビジネスシーンでも臆せず着用できるはず。

②キズが気になりにくいガラスレザー“シャパラル” 
艶やか〜な光沢が自慢のガラスレザー、ブラック・シャパラルは、一説によると小マメに磨かなくてもピカピカに光ってくれるようにと採用されたそう。キズや水に強いのも◎。

③大戦中に使われた“210”ラストで無骨 
コンフォートなフィッティングのラストが多い同ブランドにあって、今作のために設計された210ラストは細身の部類。だからスマ見えするのに、革の厚みとポッテリ気味のトウが相まって、堅すぎないのも魅力だ。

④“ポストマン”の足元を支えたフラットクレープソール 
郵便配達員のように、制服を着用する職業向けの靴は大抵ヒール付きだが、今作は平らなソールを採用。すべては重い荷物を抱えて歩き回る配達員の足元を、全面サポートするため!

国旗

【RED WING(レッドウィング)】
Since1905

靴の販売員だったチャールズ・ベックマン氏が、14人の仲間と共にアメリカ中西部ミネソタ州のレッドウィングシティで創業。日本でも1982年に正式に流通が開始されて以来、何度もブレイク。アメリカンワークブーツの永世定番として熱狂的な信者を輩出している。

ちょっと何言ってるかわかんない解説

【メイド・イン・USAを貫き続ける】 
1987年に、創業以来長らく革を供給してもらっていた名タンナー「SBフット社」を子会社化。自社タンナーを所有することになった。これによって革の鞣し段階から、裁断、縫製、吊り込み、底付けと、靴作りのほぼ全工程を自社で行なっている。真のメイド・イン・USAブランドは今やツチノコ級にレアな存在。

【アイリッシュセッター】 
セコイアの木の渋(しぶ)で鞣された「オロラセット・レザー」の色味が、猟犬であるアイリッシュセッターの毛色に似ていたため、1950年にこの革を採用していたハンティングブーツを、「アイリッシュセッター」と呼ぶことに。日本でも80年代に流通しはじめると爆発的ヒットを記録し、今なおアメカジの象徴に。

7月25日(金)~27日(日)「骨董通り 本格靴ストリート祭り」開催
 

骨董通り 本格靴ストリート祭り

 
英・ジャーミンストリートといえば、本格靴店が立ち並ぶモノ好きの聖地。けれどニッポンの骨董通りも負けず劣らず! Beginでもおなじみの名ブランドもお店を構えており、お宝靴を発掘するにはうってつけ。小誌が音頭を取ってお祭りやっちゃうよ〜! ぜひお見逃しなく!
 
「骨董通り 本格靴ストリート祭り」の詳細はコチラ

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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