特集・連載
7年モノ! バブアー コート ご長寿 傑作モノ図鑑 vol.13
ご長寿 傑作モノ図鑑
機能性に優れ、流行にとらわれることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
この記事は特集・連載「ご長寿 傑作モノ図鑑」#13です。
7年モノ
バーレイ
スープリームス インコーポレーテッド 営業マネージャー
佐々木悠平さん
バブアーの販売を行うスープリームス インコーポレーテッドにて、営業や企画、店舗開発などを担当。ヴィンテージのバブアーは10着以上所有。
「ワックスが落ちていくことで、
育てるような楽しみが生まれます」
現行モデルと比べると随分とロングな着丈。そう、もともとバーレイは乗馬用モデルで、脚を固定するレッグストラップや深いセンターベントが特徴の隠れた名品だったのですが、惜しくも2010年頃に廃番になったのです。
「このバブアーはアンティークマーケットとして知られる、ロンドンのポートベローマーケットで古着として購入しました」と、佐々木さんがバーレイとの出合いを語ってくれました。使用年数は7年といっても、所有するモデルは1980年代の5年ほどしか生産されなかった2ワラントタグ時代のレアもの。
他にも多数のバブアーのアウターを所有しており、冬はローテーションで着ているため、バーレイの着用は週1回程度。それでも、よく擦れる部分からワックスが落ちていき、デニムでいうヒゲやハチの巣のような色落ちが現れるようになってきました。
裾や前立て、肘部分などが擦れて、ワックスが落ちたところから色が変化。ワックスドコットンはデニムのような色落ちが楽しめる。
手入れについて聞いてみると、「ワックスが落ちたヴィンテージ感が気に入っているので、リプルーフなどのメンテナンスはほとんどしていません。オフシーズンにたまにクロゼットから出して陰干しするくらいですね」という答えが返ってきました。
「もともと販売された数が少ないので、イギリスで着ていても“そのコートはなんだ? いいね!”ってよく言われます」と、珍しいヴィンテージのバブアーといえど、気負わずにラフに扱うのが楽しむコツのようです。
現行品はこちら
ニューバーレイ
着丈を短くするなど、現代的にアップデートしたニューバーレイ。
5万9000円
(問)バブアー 渋谷店
☎03-6450-5993
https://www.japan.barbour.com/
機能性に優れ、流行に捉われることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
写真/武蔵俊介 文/トライアウト