あの人気連載が復活! 令和版「かあズバッ!!」
EVが気になるなら…長距離運転でも安心のPHEVが断然オススメ!
私がズバッとお答えします!
モータージャーナリスト
石井昌道さん
自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の経験もありながら、ワンメイク・レースへの参戦も豊富。
ゾクゾク増えているEV派 国産EV優秀なんです
EVが気になるけど実際どうなの?
「環境を考えると果たしてガソリン車でいいのか……」(平野さん)「帰省するにはバッテリーに無理があるかな……」(北村さん)
北村さんはヘアメイクという職業柄、仕事道具をクルマに載せて都内を駆け回ることが多いそう。以前はシトロエン・C6やサーブ・9-3、趣味性の高いクルマに乗っていたのですが、駐車スペースを探すのに苦労することが多く、ミニマルなスマート・フォーツーに落ち着いたのだといいます。
「2人乗りで全長が超絶に短いですから楽ですよ。よく行くスタジオの玄関先に駐車できたりしますから」
小回りの利くデザインが好き
ヘアメイク 北村達彦さん
ビギンでもおなじみのヘアメイクとして辣腕をふるう北村さん。趣味性の高いクルマが好きだけど、最近はマインドが変わってきた!?
愛用中のスマート・フォーツー
マイクロモビリティカーで2人乗り。軽自動車より短い路上駐車天国の欧州で活躍。とくにイタリアで人気!
もう一人の平野さんは、昨年ハイエースを購入したとのこと。旦那さまとともにアウトドアが趣味で、以前はSUVに乗っていました。
「車中泊が選びの基準になってきちゃいまして室内の広さを重視しました」
ハイエースを乗りこなすアクティブ派
編集・ライター 平野美紀子さん
アウトドアが趣味のみならず仕事にも繋がっている平野さん。夫婦で遠方まで出掛けて、車中泊もするという本格派極めっぷり。
商用車は究極のスペース効率重視ですからね。最近はアウトドア派が趣味車としてハイエースを購入するケースが増えています。
ハイエースを去年購入
商用車のハイエースながらフロントマスクはヴァナゴン。オートモーティブジャパンが制作と販売を行っている。
「見た目が気になっていたのですが、フォルクスワーゲン・ヴァナゴンをモチーフにした“ヴァナス”というモデルに出会って一発で決めました」ハイエース乗りへの次期愛車選びのアドバイスって、はっきり言って難しいのですよね。さぞ満足度は高いのでしょう。
「それはもうアウトドアライフを満喫してます。北海道まで走っていくこともあるぐらい、ガンガン使ってますよ」それはそれとして、じつは北村さんと平野さんのお二人、話を聞いているうちに共通点がありました。いまの愛車に満足はしているものの、次に買い換えるのなら、時代的にBEVがいいのではないかと思っているのです。
「今日も屋外のロケで汗だくでした。東京のむちゃくちゃな暑さを体験すると、環境対応も考えなくては、という気持ちになります。でも年に数回は実家に向けてロングドライブの機会があるのですが、BEVの航続距離や充電インフラが気になります」と北村さん。そこはきちんとドライブプランを立てて充電スポットを調べておけば問題ないのですが、いままでのガソリン車とまったく同じ利便性とはいきません。
「自然のなかで遊ばせてもらうときに、排気ガスを出しているのが気になります。暑さや寒さでエンジンをかけたままにしておくこともありますから。でも、私も北村さんと同じ心配はあります」というのは平野さん。お二人ともエコロジーなお気持ちが素晴らしい。
BEVに心配がある方にぴったりなのが、すばりPHEV(プラグインハイブリッドカー)です。HEV(ハイブリッドカー)よりも大きく、BEVよりは小さいバッテリーを搭載して外部から充電可能。50〜100km程度はエンジンをかけずに走れて、電気がなくなったらHEVとして走れますから、航続距離や充電の心配はいりません。
「なるほどぉ〜(お二人)」
ズバリッ! PHEVとはガソリンと電気両方使えるクルマ
充電口を備え、外部電源からの充電を可能としたHEV車のこと。エンジンによる発電に加え自宅などで充電できるので、より大きなバッテリーを搭載しEV走行距離を延ばすことができる。充電量が少なくなればハイブリッド車としてエンジンとモーターを使って走れるので、充電場所や距離を気にせずロングドライブを楽しめるのも魅力だ。ただし、車両本体価格はHEVモデルより高め。電気自動車の基本の“き”を知っておこう【充電ポイントや補助金制度、V2Hなど】で詳しく解説!
「“小型派には”スポーツカー風のボディがいいですよね」
北村さんは大きすぎずで、デザインにもこだわりがありますよね。でしたら、トヨタ プリウスやアルピーヌのPHEVがオススメです。横から見ると先端から後端まで一筆書きしたようなワンモーションフォルムが見事。「スーパーカーみたいですし、未来的ですね。エコ・カッコイイ!!」と、気に入っていただけたようです。
TOYOTA[トヨタ]
プリウス
【164キロワットだって!? それ一体何なの~?】
ハイブリッドカーを代表するトヨタの主力モデル「プリウス」のPHEVグレードZ(PHEV)。87〜105kmのEV走行が可能なため、日常生活ではほぼBEVとして活用できる。外部給電も可能。460万円(トヨタ自動車)
ALPINE[アルピーヌ]
A110
【こりゃヘビー……ではない! 軽やかな走りが起きている!】
往年の名車をモチーフとした、ミッドシップの2 シーターリアルスポーツ。軽量化や空力性能の向上など走りに注力した仕立てながら、エレガントなスタイルを備えているのも魅力だ。990万円〜(アルピーヌ・ジャポン)
「“アクティブ派には”アウトランダーはとてもバランスが良いです」
平野さんのアウトドア趣味を考えると本格SUVとしても優秀な三菱のアウトランダーはいかがでしょう?「けっこう大きいんですね。これなら荷物は十分に載りそうです。車中泊の性能はどうなんでしょうか?」
セカンドシートはスイッチ一発で倒れて広大なフラットスペースができますので、快適に寝られるでしょう。「良かった。ヴァナスちゃんとお別れする日がきたら、ぜひともアウトランダーを検討させていただきます」
MITSUBISHI[三菱]
アウトランダー
【誰にも腰抜けとは言わせない 山道でもへっちゃらだぞ】
三菱の人気ミドルクラスSUV。前後モーターを活用した4WDシステムを採用。80km程度のEV走行もでき、ラフロードも得意な使い勝手の良いモデルだ。3列7人乗り仕様もあり。499万5100円〜(三菱自動車お客様相談センター)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。