ホンダ CB1100RS
ホンダ CB1100RS

「CB1100」が支持されるポイントは、今となっては貴重な大排気量の空冷エンジンを前面に押し出した車体造りだろう。年々厳しくなる排出ガス規制に対応するためには不利となるエンジン型式だが、電子制御の燃料噴射装置(インジェクション)のセッティングを煮詰めることなどでクリーン化に成功。空冷では難しいエンジンの冷却についても、潤滑のためのオイルをヘッド周辺にも回すオイルジャケットを設け、大容量のオイルクーラーで冷却することによって対応している。

ホンダ CB1100RS
ホンダ CB1100RS

また、”エンジンに表情がある”と評される空冷エンジンならではの造形美も積極的にデザインに採り入れている。空冷のためのフィンは製造の難しい2mm厚の薄型とし、2本のカムシャフトの間隔もデザインを優先して決めるという徹底ぶりだ。そのおかげで「CB1100」のエンジンは、眺めているだけでため息が出るほど重厚で美しい仕上がりとなっている。同シリーズには標準モデルの「CB1100」、クラシカルな雰囲気を増した「CB1100EX」、そして足回りなどの走行性能を向上させた「CB1100RS」が存在するが、今回試乗したのは17インチホイールを装着した「RS」だ。

ホンダ CB1100RS
ホンダ CB1100RS

このモデルはホイールのほか、φ41mmのフロントフォークやリザーバータンク付きのリアサスペンション、それにラジアルマウントのフロントブレーキなど、現代的な足回りを採用しているのが特徴。空冷エンジンによるデザインだけでなく、走りにもこだわるユーザーに高く評価されている。

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