みんな大好きなあのブランドにも!「人間工学」が盛り込まれた名品6選
日常に潜む
“衣・食・住”人間工学名品たち
人間工学とは何ぞやを学んだところで、いざ、無意識では意識しにくい人間工学的デザインの名品をチェック。ごくごく身近なところに盛り込まれているんです。
[衣]登山時の動きを想定して設計されたパターン
ARC‘TERYX[アークテリクス]
ベータ ライトウェイトジャケット
軽量でコンパクトに携行できるゴアテックス ハードシェル。耐久性と防水透湿性を両立し、ストレスフリーな着心地を人間工学で実現。8万4700円(アークテリクス カスタマーサポートセンター/アメア スポーツ ジャパン)
立体裁断でパターンをとり、日常とは異なる登山時の腕の動きに沿うようアームホールを設計。袖の生地を何枚かに分割することでゆとりをもたせた、高難度のデザインが光る。
[衣]出張も余裕な大容量33リットルでも背負いやすい
GREGORY[グレゴリー]
Begin別注 “隠レゴリー” デイアンドハーフ
グレゴリー×ビギンの大ヒット別注最新作。本別注だけの裏ロゴを踏襲し、サイドのストラップをまとめて束ねることができるバンドを追加したことでスマート見えのビジネス使い対応に。W43×H50×D19.5cm。2万9700円(ビギンマーケット)
背面のクッションがセンターで左右に分割され、背負った際にパックが人間の背に沿うデザイン。また左右のショルダーストラップをバックルで連結すれば肩以外にも荷重が分散できる。
[食]口運びしやすい先端寄りの重心
CUTIPOL[クチポール]
ミオ ブラックシルバー
重いステンレスと軽い樹脂とを組み合わせることで重心を先端寄りに。先端部付近を持つと口までの運びも安定して行えるため、人間にとって理想的な重心バランスなのだ。テーブルスプーン単体2310円、3点セット9130円(日曜社)
「料理を乗せて口まで運ぶ。その動作の安定性がスプーンという道具の要件」と、平尾教授。自然と先端寄りを持ちたくなる重心設計であり、先端寄りを持つときに不要な力が入らない。
[食]調理時は片手持ちが基本!を熟知した機構
T-FAL[ティファール]
インジニオ・ネオ 専用取っ手
取り回しやすい「取っ手のとれるティファール」の専用ハンドル。安定性の高い3点固定をワンハンド・ワンアクションで操作できる、収納性の高い脱着式デザインだ。3828円(グループセブ ジャパン お客様相談センター)

手に馴染む形状、滑りにくいグリップ部の凹凸はもとより、片手で着脱操作ができる構造も調理時の人間工学を考慮したもの。世界中で愛されているのは、ノーストレスで使えるから!
[住]履いた方が履かないより疲れにくい
BIRKENSTOCK[ビルケンシュトック]
ツェルマット
フットベッド取り外し可能なルームシューズ。同社の標準的なフットベッドを用い、その形状は砂の上を歩いた際の自然な歩行を基にしているとか。アッパーは柔和なウールフェルト。1万450円(ビルケンシュトック・ジャパン)

人間工学と密接に関わる解剖学に基づいて設計されたイン&ミッドソール(フットベッド)を採用。足裏のアーチ構造をささえる凸凹が設けられているなど、長時間歩いた後でも快適な歩行を後押しする。
[住]ワークチェアには人間工学がてんこ盛り
ERGOHUMAN[エルゴヒューマン]
PRO2 オットマン
独立式のランバーサポートが目を引くエルゴノミカルなデスクワーク用チェア。本作は収納式のオットマンを内蔵したその上位モデルにあたる。W700×D665×H1150~1315(SH455~540)mm。15万1800円(関家具)
人間が着席すると胸郭が背もたれに、骨盤が座面に支えられるため、あいだにある腰部に負担が集中する。その解消には多様なアプローチがあり、本作は腰部を直に支えるパーツを補った。
※表示価格は税込み
[ビギン2024年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。