やっぱり舟形が好き! でも定番は持ってるし……ならば、
【LENO(リノ)】ジャパンブランドから紐解くシン・ボートトート(考)
かの永世定番一強だったボートトート界に、今新勢力が拡大中! 編集力に秀でたジャパンブランド「リノ」は、この古式ゆかしいカバンをどうアレンジしたのか。デザイナーにその妙技をお聞きしました。
LENO[リノ]
レザートートバッグ エクストララージ
底面の革を2重構造にすることで耐久性をアップ。革の床面が削れるのを防ぐため、高密度に織り上げたポリエステルコットン製ウェザークロスを裏地に使用しているのも◎。W39×H34×D18cm。7万1500円(グッドスタンディング)
(LENO/リノ)
デザイナーに直撃!

「リノ」デザイナー
安藤 歩さん
90年代をアメリカ西海岸で過ごし、2001年に帰国。 映像制作、アパレルPR、母親とマルチタスクをこなし、2015年に“いつか古着屋に並ぶ服を作りたい!”と思い立ち、長く愛せる製品を提案する「LENO(リノ)」を設立。
「汚れを味と思えなくなってきた時、“洗える革”という選択がしっくりきた」
自身も長らく某名作トートを愛用してきたという安藤さん。「昔は汚れても、“それも味!”なんて思えていたんですが、年齢を重ねて汚れたコットンの風合いが苦手になってきてしまって」。
そんな時出会ったのが、エコーレザー社が手がけるこのウォッシャブルレザー、“ランダード”だったそう。「普通の革なら濡れてしまうと色が落ちたり、乾燥後に硬くなったりしてしまいますが、この革なら大丈夫。むしろ正しく洗った後のシワの入った風合いはとてもかっこいい。」
「底も二重にしていて、作りはかなり丈夫。あの名作から考えるとなかなか手が届かない価格帯かもしれませんが、10年先も使える耐久性には自信がありますし、何より汚れても洗える。大人が持つのに相応しい、新しいボートトートが完成したと思っています。」
使って⇔洗ってを繰り返すとイイ感じのシワ感に育つ
※表示価格は税込み
[ビギン2024年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。