一度は袖を通すべき！ 一芸が宿るJAPANニット四天王
ことニットの分野では、ジャパンクオリティへの注目がうなぎ上り！ その理由の一端は、これからご紹介するニット四天王の得意技によ～く表れてます。質実なモノ作りが評価へと直結するのがニットなんです。
1.バトナー
シップス別注 HG（ハイゲージ）カーディガン
希少な編み機で作られた極上ハイゲージニット
シップスが型から別注した渾身モデル。32ゲージの目の詰まったハイゲージで仕立てており、スムースな光沢感と耐久性の高さはピカイチ。32ゲージのニットを編み立てられる編み機は数少なく、モノとしてのありがたみも十分だ。裾＆袖がリブなしなので、リラックス感に加えて洗練された印象も醸し出せる。1万8000円（シップス 渋谷店）
バトナー
創立／2013年 国／日本
ニットの産地・山形県の奥山メリヤスが手掛けるファクトリーブランド。デビューするやいなや多くのセレクトショップにて取り扱いがスタートし、瞬く間に人気ブランドに。
2.スローン
ニットＴシャツ
美しいたるみを生むブラウジング仕様
衿や袖の巧みなバランスで知られるブランドだが、とくに裾のすぼまりにご注目。パターンやリブのテンションにこだわることで、ジャストサイズを着ても腰上にできる絶妙なたまり（ブラウジング）が出現する。つまり色柄でなくたるみで洒落感を出している。誰もが頭に思い描くニットらしいニットを追究した成果だ。2万2000円（スローン）
スローン
創立／2016年 国／日本
心地のいいシンプルデザインを標榜するユニセックスのニッター。日本の服飾業界の要人が関わっており、その経験に裏付けられたこだわりが随所にちりばめられている。
3.ティモーネ
パイルスキッパーポロ
綿と合繊のハイブリッドで超絶気持ちイイ肌触り
世界で唯一無二の吊り編み機で組織された、オリジナルのパイル生地を使用した定番モノ。柔らかな生地感と、360°均等にストレッチする快適さは繊維を熟知するテキスタイルメーカーならでは。くすんだ色合いのスモーキーピンクは今季の新色だ。綿35％、モダール35％、ポリエステル30％。1万2000円（ティモーネ 東京ショールーム）
ティモーネ
創立／2016年 国／日本
石川県の老舗テキスタイルメーカーによるファクトリーブランド。世界レベルのナイロン織物が有名。編み物にも長けるグループ会社とともに日本製の品質を追究している。
4.ヤシキ
砂紋ニット
他とは一線を画す独創的なパターン
艶とハリのあるシルケット加工を施した綿糸のニットで、石川県にある“日本で唯一、自動車で走れるビーチ”の千里浜を表現。中央部は寄せては返す波を、その両サイドは車の轍を表現している。トレンド感のある肩の落ちた横に広いルーズシルエットも定番で、日本の着物にオマージュを捧げたパターンだ。2万4000円（アルファ PR）
ヤシキ
創立／2014年 国／日本
古くから繊維産業が盛んな北関東の両毛地区のブランド。デザイナーの故郷が石川県にある縁で、その風景や文化を感じさせる柄、ディテールをニットに落とし込んでいる。
※表示価格は税抜き
［ビギン2018年5月号の記事を再構成］
写真／大嶽恵一（BOIL） 文／押条良太（押条事務所） 吉田 巌（十万馬力） いくら直幸 秦 大輔 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 トロピカル松村 伊藤美玲 スタイリング／武内雅英（CODE） ヘアメイク／HACHI（Bello）
