サニースポーツのワークシャツで学ぶ! 米(ベー)シックディテール用語
サニースポーツのワークシャツを教材に、今までベーシックすぎてつい知ったかぶりしがちだったアメカジ定番ワークシャツのディテール用語をご紹介します! ディテールの名称と役割を覚えたら、これでアナタもワークシャツ通!?
サニースポーツの’40sオーガニックワークシャツで学ぶ、ディテールの名称と役割
1930~’40年代の通好みなディテール満載
オーガニックコットン糸を旧式のシャトル織機で織り上げた特製シャンブレー生地を採用。左右非対称なポケットをはじめ、ヴィンテージワークシャツの意匠がてんこ盛り。1万9800円(セルストア)
ボタンホールが衿裏にある仕様
「隠しボタンダウン」
着用時のバタつきを抑えるために誕生
衿をボディとボタンで留める、ってとこまではフツーのBDと同じ。こちらはボタンホールが衿の裏生地にだけ設けられているので、留めたときにボタンが外から見えず精悍な雰囲気に。
前立て裏などに備えられている生地
「スレーキ」
耐久性をアップさせる補強用の布パーツ
タフなワークシャツなどに見られる補強用の副資材。前立てのほか袖裏に備えられていることも多い。同じワークウェアであるジーンズのポケットの裏側にも多く用いられている。
両サイドの裾からハミ出ている糸
「空環」
早く多く作る! を突き詰めた結果生まれたマル珍仕様
20世紀初頭に米国で誕生したとされる。ミシンが裾部に到達した際、糸始末をしなくてもいいよう、そのまま糸を残して縫い上げるズボラなディテールで、今ではヴィンテージのアイコンに。
いくつ知ってた? ワークシャツのディテール
いかがでしたか? ベーシックなワークシャツのディテールを1つでも知っていれば米シック一般人、2つ知っていれば米シック博士級、3つすべて知っていれば米シック王に認定します。
1つもわからなかったら、まだまだ米シック通とはほど遠し! 知ったかぶりで乗り切るのはやめて、もう一度このページをしっかり読み込むべし。
※表示価格は税抜き
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[ビギン2018年6月号の記事を再構成] 写真/大嶽恵一 文/いくら直幸 吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 星野勘太郎 伊藤美玲 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 黒澤卓也 栁澤 哲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA daisketch