Y2Kから紐解くAROUND 00sイマキタリポート［1994-1996］
ナゼイマ、Y2K!?
イマ若者の間で流行っている「Y2K」って言葉はご存じですか？「Year 2000」の略称で、2000年前後のファッションがトレンド回帰してウケているんですって!? とはいえ20年前がもう懐古趣味扱い？（笑）そんな「Y2K」の背景を取材し、人気再燃のアイテムをリポートします！
情報源は雑誌のバックナンバー!? ファッション関係者も愛する古書店店主に聞いたY2Kブームの背景
マグニフ 店長
中武康法さん
まず、パステルカラーやプロデューサー巻きなど、80年代や90年代のリバイバルが近年の若者の間で広まっていました。流行は、同じサイクルで廻る傾向があるので、そのまま00年代がきたのだと思います。
ただ、90年代以降は価値観の多様化・細分化が顕著な時代なので、ひとえに「Y2Kはこうだ！」と断定するのが難しく、ギャルリバイバル、裏原リバイバルなどさまざま。情報収集は専ら『TUNE』のようなストリートスナップ誌です。
インディーズブランドの服や、古着と手作りの小物を組み合わせて他人との差別化にこだわった彼らは、ファストファッションが浸透した今の世代からすれば、目ウロコの衝撃なのかもしれません。
ちなみに、インターネットショッピングが普及していない当時、人気店の“カリスマ店員”もお洒落のお手本。ただモノを買うだけでなく、店に足を運び、人と会うことで体得していたお洒落の学び方は、現代ではちょっと得難いかもしれませんね。
［1994年］ゲームＴシャツの一点投入で00sスポーツミックス！
アンブロのゲームシャツ
昨今、古着市場でもフットボールＴシャツが評価されているとのこと。一見すると着こなしにくそうだが、若者にとっては“Whatever”。さながらギャラガー兄弟のように、臆せずラフに着ちゃう脱力感もY2K的ファッションなのだ。2万9700円（デサントジャパン）
OASIS ギャラガー兄弟
［1994年］アイコニックなペイントを腰穿きする若者が多数出没!?
エヴィスのダイコックプリントバギージーンズ
90年代中ごろから本誌で紹介していた国産デニムのなかでも、特に注目株だったのがエヴィスだ。大黒のペイント柄で裏原宿シーンでも幅を利かせていたが、最近では海外のラッパーを皮切りに再びファッションシーンをジャック!? 4万2460円（エヴィス代官山店）
トラヴィス・スコット
［1996年］そっと包むようなハーモニーの履き心地と着回しの良さが◎
クラークス オリジナルズのワラビー
80年代前半に日本でサーファーファッションのブームとともに人気に火が付いたワラビーだが、さらに後押ししたのが渋谷系の王子様ことオザケンだ！ 爆売れ中につき、近頃はなかなか手に入らず……。マジ泣けたっス（苦笑）。2万5300円（クラークス ジャパン）
小沢健二
［1997年］次世代メタルフォロワーのスタイルを一新した一足
アディダス オリジナルスのスーパーモディファイド
名メタルドラマー愛用のこちらは、名作スーパースターをアレンジしたモデル。メタルと他ジャンルを掛け合わせた「ニューメタル」の彼らは、“Old school=S**t”と言わんばかりのストリートファッションでも人気を集めた。1万6500円（アディダスお客様窓口）
Slipknot ジョーイ・ジョーディソン
※表示価格は税込み
※価格のない商品は完売。モデルの着用商品は過去掲載のもののため省略しております。
［ビギン2024年2-3月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
