男と女と悦な通称“ツナ缶”談議 Vol.1 “デジツナ缶”のファッション悦

セイコー プロスペックス フィールドマスター LOWERCASE プロデュースモデル

セイコー プロスペックス フィールドマスター LOWERCASE プロデュースモデル

皆さんセイコー プロスペックスの通称“ツナ缶”のこと、ご存じですよね? 最近は特徴的な外胴プロテクター構造はそのままに軽量小径化したモデルや、よりタウンユースを意識したフィールドウォッチも登場し、ますます人気が高まるばかりですが、今季はそこに初の全面デジタルフェイスの新コレクションが追加。これ、性能面もさることながら、その佇まいが夏の腕にドンピシャな感じが……!?  てなわけでお洒落のプロである男女2名にご登場いただき、“デジツナ缶”と呼ばれるこのモデルのファッション面での利点をとくと語り合ってもらいました!

ファッション悦なお二人

ファッション悦なお二人

スタイリスト武内雅英さん

正統派のドレススタイルからカジュアルまでメンズファッションを幅広い領域でカバーする希少なスタイリストとして、BeginやMEN’S EXをはじめ各雑誌で引っ張りダコの敏腕。じつは時計にも造詣が深く、デジタル時計をスタイリングのハズシとして使うことも得意。

ジャーナル スタンダード
レディスプレス
浅野 愛さん

ジャーナル スタンダード各店でレディスの販売スタッフを務めたのち、昨年の秋からレディス部門のプレスに。本人としては、カジュアルながら、女性らしさを感じさせるファッションがお好み。今回は女性目線で、新作“デジツナ缶”の魅力を語っていただいた。

武内:
浅野さんはセイコーの“ツナ缶”のこと、前から知ってました?
浅野:
もちろんです。最近のジャーナル スタンダードはツナ缶をベースに別注モデルを積極的に展開していますし、それ以前からウチのスタッフにはツナ缶の愛用者が多かったものですから。ただ、じつを言うと、なぜツナ缶と呼ばれるのか今ひとつ理解していないのですが……(笑)。
武内:
このカタチからです。セイコーはこういう外胴プロテクター構造のプロフェッショナル用のダイバーズウォッチを1975年からリリース。円筒をぶつ切りにしたようなデザインもさることながら、径と厚みのバランスが缶詰っぽいことから、海外で“TUNA‐CAN”と呼ばれるようになり、それが日本の時計ファンにも浸透したんです。
浅野:
なるほど、海外で付けられたニックネームだったんですね。
武内:
最近はクリエイティブ・コンサルティングファーム「LOWERCASE」代表の梶原由景氏のプロデュースにより、ツナ缶を軽量小型化した“ミニツナ缶”や、そのフィールドウォッチ版まで登場し、SNSを中心にますます人気が拡大中なんです。もちろんジャーナル スタンダードさんのようなセレクトショップから続々登場している別注モデルも人気を後押し。
浅野:
人気なのもわかります。ツナ缶のゴツッとしたデザイン、スタイルのアクセントに絶好ですもんね。ちなみに女性にも愛用者が多いんですよ。
武内:
今回は、そのツナ缶に初めて登場したデジタル表示の「セイコー プロスペックス フィールドマスター LOWERCASE プロデュースモデル」を、僕と浅野さんがファッション目線で斬るという企画。まず僕が赤/青ベゼルのモデルでコーディネートを組んでみますので、それをお題にこの新コレクションについてアレコレ語り合いましょう。

赤/青ベゼルの洒脱さは、色を抑えたコーデでこそ引き立ちます

スタイリスト 武内さんによるコーディネート案

竹内さん
スタイリスト 武内さんによるコーディネート案
スタイリスト 武内さんによるコーディネート案
ユニバーサル オーバーオール×ジャーナル スタンダードのシャツ(参考商品)、セーブ カーキ ユナイテッドのカットソー4800円、ジャーナル スタンダードのシェフパンツ8000円、ポテンの帽子7400円、ターミガン×ジャーナル スタンダードのサンダル2万円。以上(問)ジャーナル スタンダード 表参道☎03-6418-7961 ※本モデルは好評につき完売。
浅野:
時計に存在感があるので、逆にこういうシンプルなコーデがぴったりマッチしますね。時計としては割と大きめのデザインですが、最近オーバーシルエットの服が流行りなので、むしろこのくらいのサイズ感のほうがバランスいいような。シャツとパンツ、サンダルをモノトーンでまとめているなか、赤/青ベゼルがさりげないカラーアクセントになっているのもお洒落です。
武内:
服でベゼルの色を拾うのもアリですが、大人っぽくまとめるならこういう色を抑えたコーデのほうがおすすめです。ちなみにオレンジのキャップやシャツの胸ポケに入ったオレンジで、さりげなくベゼルの赤とリンクさせています。
浅野:
スポーティなキャップも、時計のアウトドアテイストと合ってますね。こういう寛ぎ感あるスタイルで街中をブラブラしてもいいけれど、フェスなんかにも似合いそうです。ジャラジャラしたアクセサリーを着けていないのも私好み♡
武内:
この時計ならアクセサリーは無用ですよ。逆にこういう大きめな時計にゴテゴテとアクセを着けると、品がなく見える危険も。でも、この時計、実際に腕にのせるとあんまり大きさが気にならないんだよね。これには時計自体の軽さも関係していると思うんだけれど。ちょっと着けてみてくださいよ。
浅野:
本当だ。とっても軽いですね!
武内:
軽量な樹脂ケースを使っているのに加え、台形プロポーションゆえの安定感、さらにジャバラ式シリコンストラップのフィット感なども貢献しているんじゃないかな。

クールビズスタイルには、むしろこういう時計のほうが似合うのでは?

浅野さん
伝統の外胴プロテクター付きケースとジャバラ式のシリコンストラップがぴったりマッチ。ともにカラーリングはマットなブラックとし、統一感も最高。
伝統の外胴プロテクター付きケースとジャバラ式のシリコンストラップがぴったりマッチ。ともにカラーリングはマットなブラックとし、統一感も最高。
逆テーパードする台形デザインが腕にのせたときの安定感を生む。ラグも手首にフィットさせるべく大胆なカーブが与えられている。
逆テーパードする台形デザインが腕にのせたときの安定感を生む。ラグも手首にフィットさせるべく大胆なカーブが与えられている。
バンドに採用される上質なシリコンは、しなやかに手首に馴染み、肌触りも最高。これも快適な着用感のポイントに。
バンドに採用される上質なシリコンは、しなやかに手首に馴染み、肌触りも最高。これも快適な着用感のポイントに。
「女性があえてメンズサイズの時計を着けることが流行ってますが、重たい時計はやっばりストレス。その点これは軽く装着でき、嬉しいですね」(浅野さん)
「女性があえてメンズサイズの時計を着けることが流行ってますが、重たい時計はやっばりストレス。その点これは軽く装着でき、嬉しいですね」(浅野さん)
浅野:
ところで武内さん、このモデルはビジネスでも使えると思います?
武内:
全然大丈夫。ケースデザインにインパクトがありダイヤルもデジタル表示ですが、ジャケパンや最近流行りのセットアップスーツ+スニーカーのようなビズスタイルには、革ベルトのオーセンティックな時計より、このくらい程よく遊びの利いた時計のほうが合うと思います。セイコーダイバーズウォッチのクラシックなスタイルを踏襲しているためか、デジタル時計にありがちなポップさやキッチュさが薄いのも仕事に使いやすい点では。
浅野:
やっぱり。私もそう思ってたんですよ。とくにこれからのクールビズのシーズン、男性はシャツ+パンツのような通勤スタイルも増えますので、装いの寂しさを補ううえでもおすすめしたいなぁ。

ジャーナル スタンダード別注は絶妙なミリタリー演出がいいですね

ジャーナル スタンダード別注モデル

竹内さん
ジャーナル スタンダード別注モデル

新コレクションでをベースに、ジャーナル スタンダードがいち早く別注を敢行。基本デザインやスペックはレギュラーモデルと同様ながら、ケースを、ベゼルや外胴プロテクターのブラックと渋いコントラストをなすメタリックカラーで統一し、かつNATOタイプのキャンバスストラップとしたことで、ぐっとミリタリーな味わいが高まった。ソーラー駆動の高機能デジタルクォーツ。径49.5㎜。プラスチックケース(一部アルミ、裏蓋はステンレス)。ナイロンストラップ。20気圧防水。3万円 数量限定600本。(問)ジャーナル スタンダード 表参道☎03-6418-7961 ※本モデルは好評につき完売。
武内:
ジャーナル スタンダードさんでは、レギュラーモデルをベースとした別注モデルを早くもリリース。ぐっとミリタリーテイストが高まっていていいね。
浅野:
その言葉、うちのバイヤーが喜びますよ。
武内:
今回僕と浅野さんはこのジャーナル スタンダード別注に合わせたコーディネートも考えてきたわけだけれど……浅野さんのスタイリングは力の抜け具合がいいね。青ストライプのオックスBDシャツに薄手のコットンパンツという、ある意味なんでもない合わせだけれど、この時計が加わることでとてもお洒落に見える。
浅野:
ありがとうございます。このモデルなら、白Tシャツにデニムでも十分カッコいいと思ったんですが、ちょっぴり大人っぽく見せたくて衿付きのシャツとしました。パンツを淡いセージグリーンとしたのは、時計のベルトの色合いに合わせて。
武内:
あえてティンバーランドのゴツめのデッキシューズを素足履きしたのもうまい。足元を軽快に見せつつ、ちゃんと時計のインパクトを受け止めていますね。
浅野:
武内さんの白っぽいトーンでまとめたスタイリングも素敵。シャツもパンツもトレンドのオーバーシルエットとしたから、ふんだんに風が通る感じがして涼しげ。こういう色を抑えたコーデはともするとぼんやりしがちなのに、時計とチラリと垂らしたベルトで適度に引き締めているのもさすが。とっても上級者な感じがします。
武内:
いずれにしろ二人とも過剰にラギッドなコーデでないところは共通。ミリタリーテイストな時計だからって、別に男臭いスタイルを意識しなくてもいいんだよね。
浅野:
同感です。このジャーナル別注に限らず、このシリーズは最近流行りのシンプルでクリーンなスタイリングの中でこそ映える時計。
武内:
そうそう。デジタルだからこその無機質なフェイスの表情も、クールなワンポイントになってくれる。
浅野:
この新しい「セイコー プロスペックス フィールドマスター LOWERCASE プロデュースモデル」が登場したことで、ますますお洒落な人の間でツナ缶人気に拍車がかかりそうですね。
武内:
そこは間違いないと思うね。

ミリタリーをあまり意識しないキレイめ方向のコーデこそオススメです

ジャーナル スタンダード レディス プレス 浅野さんによるコーディネート案

浅野さん
ジャーナル スタンダード レディス プレス 浅野さんによるコーディネート案
ジャーナル スタンダード レディス プレス 浅野さんによるコーディネート案
キャプテン サンシャイン×インディビジュアライズドシャツ フォー ジャーナル スタンダードのシャツ2万9000円、セーブ カーキ ユナイテッドのパンツ1万円、ティンバーランド×ジャーナル スタンダードのデッキシューズ2万1000円。
以上(問)ジャーナル スタンダード 表参道☎03-6418-7961

スタイリスト 武内さんによるコーディネート案

スタイリスト 武内さんによるコーディネート案
スタイリスト 武内さんによるコーディネート案
AiE×ジャーナル スタンダードのシャツ2万7000円、セーブ カーキ ユナイテッドのカットソー4800円、ペイデイ×ペニーズ フォー ジャーナル スタンダードのパンツ1万6000円、インフィルダー デザイン×ジャーナル スタンダードのベルト2700円、コンバースの靴1万2000円。
以上(問)ジャーナル スタンダード 表参道☎03-6418-7961

デジタルのツナ缶を堪能できました!

デジタルのツナ缶を堪能できました!

セイコー プロスペックス フィールドマスター LOWERCASE プロデュースモデル

SBEP003
ツナ缶には1980年代にデジアナ表示モデルも存在したが、全面デジタルフェイスとしたのは今回が初。搭載するソーラー駆動のデジタルムーブメントはこのモデルのために新開発したもので、デュアルタイムやワールドタイムなど多彩な機能を備える。こちらは回転ベゼルをレッドとブルーの2色に塗り分け、より袖口でのアクセント効果を高めた「SBEP003」。径49.5㎜。プラスチックケース(一部アルミ、裏蓋はステンレス)。シリコンストラップ。20気圧防水。3万円。
最も幅広いスタイル&シーンに映えそうなのがこちらのオールブラックの「SBEP001」。ちなみに今コレクションのデジタル表示のフォントは、セイコーが1973年に開発した世界初の6桁デジタルモデルのフォントをベースにアレンジしたもの。ソーラー駆動の高機能デジタルクォーツ。径49.5㎜。プラスチックケース(一部アルミ、裏蓋はステンレス)。シリコンストラップ。20気圧防水。2万8000円。
SBEP001
SBEP005
プッシュボタンのほか、ダイヤル外周のセイコーロゴやモード表示もゴールドカラーとし、さりげなく高級感を高めた「SBEP005」。最も大人っぽいモデルが欲しいなら、こいつがおすすめです。ソーラー駆動の高機能デジタルクォーツ。径49.5㎜。プラスチックケース(一部アルミ、裏蓋はステンレス)。シリコンストラップ。20気圧防水。3万円。
(問)セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012

Vol.2 “デジツナ缶”のリゾート(悦)はこちら!

写真/植野 淳 文/吉田 巌(十万馬力)

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