【防寒素材でポカポカ♡】女性向けの冬用スパッツをスウェット生地にアレンジ【和歌山大莫小】
スウェットは肌寒くなってき今がまさにシーズン! ですが人より特に寒がりだという方や、初冬に一枚で着たり、真冬でもインナーでがっつり活用したいという方もいるのでは? そんな方は、ビギン肝入りのプロジェクトである“和歌山大莫小”から生まれた、太樹繊維の「暖々大莫小」(だんだんだいばくしょう)のスウェットをお試しあれ♪ なんとこちらは、女性向けの防寒用スパッツの素材をアレンジして作られているという一着。高い保温性が求められる女性用スパッツの機能性がばっちり活かされているので、本格的な冬にもかなり重宝するはずですよ♡
日本最高峰のニッターの技術が、防寒素材をイケメンに表現♪
太樹繊維が長年、主に女性向けの防寒用スパッツの素材として製造している生地をフーディーに使用したところ、どうして今までなかったの?と不思議なくらい便利で心地良いアイテムに仕上がりました。
「昔からあるコンパクトパイルという組織に、ベア(ストレッチ糸)を入れ、裏にシャギー起毛を施してるんです」と代表の山口治樹さん。コンパクトパイルは、生機の状態だとほぼ無地に見える僅かなループを持つ生地で、その中にベアを入れて伸縮性を持たせるのが太樹繊維の得意技。「編み機自体はオーソドックスなんですが、改造してベアを入れる装置付けてるニッターが非常に少ないんですよ。とくに、このゲージでダブル(編み機)に付けてるところは珍しいと思います」(山口さん)。ベアは繊細で、コンパクトパイルの中に入れるのはとくに難しく、手間もかかるため扱いたくないニッターが多いそう。太樹繊維では約20年前からべアを編み始め、トライアンドエラーを繰り返しながら、少しづつコツを習得。今では取引先から得意素材だと認識されるようになりました。
上品な光沢により、さらりと着るだけで格上げ!
今回の「暖々大莫小(だんだんだいばくしょう)」は表糸にコットン、裏糸にアクリル、中糸にベアを使用しています。シンカー(シングル)機で編む裏毛と違って、ダブル機の場合は、中糸や裏糸の組織が表に影響を及ぼさない。なので、表糸のグレーの糸が美しくソリッドに発色しています。コットン糸は40番手で、ゲージは24、これはコンパクトパイルとしては軽く詰んでる程度なのですが、ストレッチが入ることで目が詰まり、上品な光沢のある風合いを生み出しています。防寒用のロングパンツに使われていた素材が、こんなにも美しく機能的なスウェットを生み出すなんて…メガネをとったら美女(イケメン)だった的な驚きがあります。
肉厚な組織に加えて、柔らかく毛足の長いシャギー起毛は体温で暖めた空気を閉じ込め、体感温度が3度以上アップするそう。Tシャツの上に羽織るだけで、十分冬が乗り越えられそうです。伸縮性があって着心地も◎。凍えるような寒~い朝でも、ひとたび袖を通せば、だんだん、いや、一気に笑顔になれること間違いなしです。