キャラもの……なのに骨太!?
厳しい時代の裏にハッピー傑作は生まれる
キャラものの時計と聞いてまず思い浮かぶのはミッキーマウスウォッチですが、これを最初に作ったのがタイメックス。時は世界恐慌真っ只中の1933年。暗く沈む世にあって、少しでも子どもたちに笑顔を届けたいという思いが、その時計には込められていました。
そして2023年。90年の時を経て誕生したのが、パックマン×タイメックスのコラボ第3弾! お馴染みのキャンパーをベースにしたそれは、秒針代わりのディスクにパックマン&敵のゴーストをプリント。追い回される絵面がアナログで再現されています。
「カワいいのもさること、ゲームの世界観と時計の動きをリンクさせるアイデアがスゴい。フォントもゲームの仕様に変えていたりと芸が細かく、ココらしい、真摯で骨太なクリエーションを感じます」と語るのはライター秦さん。
パンデミックに戦争と暗いニュースが続く昨今。時計くらい皆が楽しい気持ちになれるそれを身に着けてみるのも、クールなんじゃない?
名ばかりでない、意義のあるコラボ。本気の作り込みには感動すら覚えます
秦 大輔さん
「キャラを載せて一丁あがりではなく、時計だからできることをとことん突き詰める──。この姿勢にタイメックスの骨太さを感じます」
大恐慌の時、ミッキーマウスウォッチを作ったタイメックス
©Disney
ウォルト・ディズニーから公式ライセンスを取得し、前身であるインガソル名義で販売した世界初のミッキーマウスウォッチ。時分を示すのは、指。ミッキーマウスがぐるぐる回るスモセコ窓のギミックも愛らしい!
永遠に“逃げる”パックマンが愛くるしい
TIMEX[タイメックス]
パックマン キャンパー/デジタル
青は敵ゴーストのインキー、赤はブリンキーに着想したカラー。ディスクの彼らが、秒を刻みながらパックマンを追い回すギミックが楽しい。独・ニキ社の特製ぬいぐるみポーチ付きだ。Φ36mm。キャンパー各1万6500円。角デジも同様にポーチが付属する。角デジのケースカラー ブラック1万7600円、ブルー1万6500円(ウエニ貿易)
角デジタイプは光るとゴーストが!
※表示価格は税込み
[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。