TSUCHIYA KABAN 京都店は・・・TSUCHIYA KABANの第1章だった【潜入レポ】
1965年、ランドセル工房に端を発した『土屋鞄製造所』。今では、子供の背中を支えるランドセルだけでなく大人のライフスタイルに寄り添う製品を数多く世に送り出し、絶大な支持を受けています。そして2023年6月2日! 京都・堺町通の店舗を移転し、東洞院通に土屋鞄製造所としては関西最大級となる新店舗をオープンしました。
ブランドリニューアルと同時に生まれ変わった京都店。そして、ロゴも『TSUCHIYA KABAN』に一新! これまで大切にしてきたファンのみならず、世界へ向けて『TSUCHIYA KABAN』の魅力を発信する“都”として、新たな1ページを刻む歴史的店舗に潜入取材! 新製品や店舗作り、リペアサービスなど『TSUCHIYA KABAN 京都店』の全貌をお届けします!
店舗に潜入して0.1秒で目に飛び込んできたのがこちらの新作『TSUCHIYA バックパック』。日本の伝統的な藍色からインスピレーションを得た、これからのブランドを象徴する新色「TSUCHIYA BLUE」もめちゃくちゃステキ!
『TSUCHIYA バックパック』に関して、ブランドのキーマン・丸山さんが解説してくれました。「ランドセルと同じ機構で作っているのが最大の特徴で、体型を問わずフィットするように心掛けました。クッションの感じが、世にある鞄製品にはないので新鮮だと思います。土屋鞄の頭文字“T”を規則性の連続模様としてあしらったオリジナルパターンを、熱成型で立体的に浮き出させました。3室構造で使い勝手も申し分ないですし、ステッチも頑丈。土屋鞄のランドセルにも使っている糸を使用しており、番手が太い。これを作れるところや専用ミシン自体も少ないので、この鞄自体かなり珍しい。日本だけでなく、海外の方にも気に入っていただける鞄になったと思います」。
背中に芯を入れ独特のクッショニングを実現する背面パッドや、背負う人によって金具が動くストラップの根元の構造など、これまでランドセル制作で培ってきた技術を凝縮!
ガバッと鞄を開いても形状をキープしてくれるマチ使いから前述した堅牢性に優れた太いステッチワークなど、細部に至るまで『土屋鞄』のものづくりに対する姿勢が宿っています。
『TSUCHIYA バックパック』は、シグネチャーレイズドのほかプレーンタイプもあり。どちらもメイン素材にはイタリア製のバケッタ・ミリングレザーを採用しており、高級感とクラフト感が同居しています。体に接するパーツには、ランドセルにも使用している汗に強く通気性と吸排湿性に優れたソフト牛革を。色は風情ある京都の歴史的な街並みと新ブランドカラー『TSUCHIYA BLUE』にインスパイアを受けたネイビー、ブラウン、ブラックの3色展開。『TSUCHIYA バックパック(シグネチャーレイズド)』31万9000円(ネイビーは現在完売中)。『TSUCHIYA バックパック(プレーン)』25万3000円。サイズはともにW28.5×H46×D20㎝。※『TSUCHIYA BLUE』は京都店限定で、先行予約販売となります。
『TSUCHIYA KABAN 京都店』では、オープンを記念して7月31日(月)まで新ブランドカラー『TSUCHIYA BLUE』をテーマにしたポップアップを開催! 新生『TSUCHIYA KABAN』の世界観を是非体感しに行ってみてください!
『TSUCHIYA KABAN 京都店』には、ものづくりの文化が根付く京都から土屋鞄が大切にし続けている職人の手仕事を広めていきたいという想いが込められています。店舗中央には、なんと現存する日本最古の京都の錫公房『清課堂』が手掛けた錫製のカウンターが!
『清課堂』独自の装飾技法を用い、カウンター前面には柔らかく淡い光沢を湛える文様が施されています。また、チェアをはじめ店内什器には土屋鞄製品に採用されている国産牛革のヌメ革を採用し、店舗とともにエイジングを楽しめる空間に。
店舗作りの指揮を取った丸山さん(なんと一級建築士の資格を持ってる!)はこう語ります。「ブランドリニューアルのタイミングと合わせて象徴的な店舗にしたかった。新しいことを発信していく場としてポップアップスペースを設けるため、ベースの空間はミニマルでモダンにしています。ただ、床には玄昌石という石を用いたり什器も草木染めにしたりすることで、ナチュラルさも上手くMIXするようにしました」。
また、ポップアップ期間中には、来店特典としてガチャガチャも楽しめます(嬉)。レザーストラップをはじめとする土屋鞄の人気アイテムが当たるチャンスなので、是非ともお早めのご来店を!※なくなり次第終了。
カウンターで、一際目を引くのがこちらの『クラフツワークスタンド』。『TSUCHIYA KABAN 六本木店』に続き、関西では初となる革製品のお手入れや修理相談が無料でできる専門スタンドです。革に精通した店舗スタッフが、専用の道具でブラッシングやオイルケアなどの手入れを行うほか、不具合が生じた製品は預かりで修理対応も受け付けています。
「より長く製品を使っていただくためのコミュニケーションスペースになればと思っています。『土屋鞄製造所』の哲学でもある“時を超えて愛される価値をつくる”を実現するため、次世代にも受け継がれる革製品の可能性をお客様とお話できれば幸いです」と、『クラフツワークスタンド』を運営する大西さんは語ります。お客様の製品に合わせて色を提案するためのデモンストレーションが見れたりと、ここだけでも十分来店する価値ありでしょ?
さらに、贈る相手へのメッセージやイニシャルなどを特製のヌメ革オーナメントに刻印するサービスもあるので、是非利用してみてください。
問い合わせ先/土屋鞄製造所 ☎0120-907-647(平日10:00~17:00) TSUCHIYA KABAN 公式ホームページ
写真/松島星太 文・編集/増井友則(Begin NEWS)