3万円超えはムリよ(汗)というアナタに朗報!! スロウファクトリーのグルカサンダル

サンダルらしい解放感×革靴としての“きちんと感”と堅牢性を兼備

老舗シューズメーカーのムーンスター（1873年創業。旧・月星化成。本社：福岡県久留米市）が2019年に立ち上げたハウスブランド、スロウファクトリー（SLOW FACTORY）。そのラインナップのなかでも「ちょっとそこまで」の外出にちょうどいい靴を提案している「Yururi（ゆるり）」シリーズから、2023年春夏の注目作が登場。それがコチラのグルカサンダル・スタイルの「SLUカゴ」です。

グルカサンダルは19世紀、英国陸軍のネパール山岳民族で構成された部隊の傭兵、すなわちグルカ兵たちが履いていた革製の履物が起源のサンダルのこと。アッパーが革テープで編まれている、ないし、それらが互いに縫合された構造で、そこに通気をうながすオープン部分が設けられており、サンダルでありながらもトゥとヒールカップはクローズ構造であるのが特徴です。

そうしたグルカサンダルの編み上げデザインが籠（かご）を想起させるからでしょうか、「SLU カゴ」と命名（「SL」はSLOWの、「U」はUnisexの略）された本品は、そのアッパーを左右にまたぐように3本の堅牢な革ストラップが備わったデザインで個性を主張。これにより、サンダルらしい解放感と抜け感を有しつつも、革靴としての“きちんと感”もあるレザーサンダルに仕上がっております。

そのアッパー素材は国内のタンナーでなめされた厚口の上質革。すこぶる丈夫であるうえ、履き込むほどに色＆ツヤを増し、より味わいある風合いにバケるエイジングレザーです。また、底材には軽量で弾力性、グリップ性にすぐれる、ムーンスターのオリジナル「ベステックソール」が採用されているので履き心地は軽快で、雨などで濡れた路面やタイルの上でも気おくれなく歩けるんです。しかも、このソールにはウレタン製ながら、劣化しにくいという特性も。なので、丈夫な国産レザーとともに、末永く愛履きし続けることができて、じっくりと味出しも堪能できちゃうってワケなのです！

左／かかと部では、革を内側に包み込むように成型する吊り込み式を採用。ほどよく“ゆるり”とした心地よいフィット感が特長だ。右／アウトソールに「ベステックソール」を採用。その底付けは、ソール成型とアッパーとの接着を同時に行うダイレクト・ウレタン・ソーリング（DUS）製法によっており、これにより、足裏に吸いつくような履き心地が得られたのみならず、底はがれが起きにくいというメリットも備えるものとなった。

編み込まれたデザインで抜け感を見せながらも、コーディネート次第で革靴としての“きちんと感”が演出できるとあって、コーディネートの守備範囲は広い。また、サンダルお約束の素足履きは当然として、意外性あるカラーのソックスと合わせて、それをスタイルのアクセントにするという履きこなしもアリだろう。

問い合わせ先／ムーンスター カスタマーセンター　☎ 0800-800-1792
https://www.moonstar.co.jp/slowfactory/

※表示価格は税込み

文/山田純貴