世界の傑作筆記具を 実際に使って描いてみた! なるほど! ザ・PEN ワールド【アメリカ編】
レジェンドだらけの“筆任せ”世界地図
さて、ここまで古今東西にわたり、さまざまな観点から傑作ペンをアレコレ取りあげてきたわけですが、しか〜し、これではまだ終われません。なぜって、世の中にはエピソード満載の筆記具がまだまだわんさかあるからです。
そこで、ここでは世界のレジェンド筆記具の知られざる!? 事情をピックアップ。ひと目でわかるイラストマップに落とし込んでみました。しかも、ぜ〜んぶそのエピソードを持つ筆記具自体を使って!
アメリカ、日本、ヨーロッパから選りすぐった筆記具は、どれもそのお国柄を感じる逸話が盛りだくさん。実際に描いてわかったのは、やっぱり傑作筆記具には“なるほど”がイッパイってこと!
アメリカの国民的ボールペンといえば「ペーパーメイト」。もとは銀行員から火がついた。
ペーパーメイト
スティックペン
1949年創業。当時としては画期的な滲まず色落ちしないボールペンとして銀行員が絶賛。たちまち全米で大人気に。3 色セット200円。
(問)DESK DEPOT
TEL.03-3727-5447
https://www.papermate.com
ちなみに……歴代大統領には「シェーファー」の万年筆が人気。レーガン、ニクソンらがご愛用。
シェーファー
レガシーヘリテージ ブラックラッカー パラディウム 万年筆
1951年に行われたサンフランシスコ平和条約の調印式で、日本の吉田 茂首相が使ったのもじつはシェーファー。3万円。
(問)クロス・オブ・ジャパン
TEL.03-6264-9697
http://www.sheaffer.jp/
トランプ大統領ご愛用は「クロス」のローラーボールと判明(芯は入れ替えているらしい)。
クロス
センチュリーII ブラックラッカー セレクチップ 3ローラーボール
現存する米国最古の筆記具ブランド。トランプ大統領はリフィルを水性のポーラス芯に交換してご愛用とか。1万5000円。
(問)クロス・オブ・ジャパン
TEL.03-6264-9697
http://www.cross-japan.com/
アメリカでは油性マーカーのことを「シャーピー」と呼ぶらしい。多くのセレブがサインするときに使うのもシャーピー。
シャーピーのツインチップ
アメリカでマーカーペンといえばコレ。色褪せしにくい耐水性インクを使用。一本で中字と極細字が使える両用タイプ。各120円。
(問)デルフォニックス
TEL.03-3723-0092
http://www.sharpie.com/
1969年、アポロ11号に乗って「フィッシャー」のボールペンは宇宙へ。
フィッシャーのインフィニウムペン クローム
高い技術力が生んだもう一つの傑作品がコチラ。長期間保存可能なインクを充填したインク切れ新品交換保証付きのペンだ。3万円。
(問)ダイヤモンド
TEL.06-6262-0061
http://diamond.gr.jp/brand/fisher-spacepen/
※表示価格は税抜き
写真/植野 淳 久保田彩子 文/間中美希子 星野勘太郎 山田純貴 スタイリング/佐々木 誠 イラスト/ニシクボサユリ