[5位]今月のいいモノランキング
ファクトリーブランドだからこその大胆アレンジ
ニット専業ならではの技巧でガラッと!
コーヘンのチマヨ ツイードニットベスト
「血迷っちゃいましたかね(笑)」と冗談交じりに語るのは、ニットの名門・米富繊維の代表を務める大江氏。というのも、本来はゴワッと重厚なウールブランケットからなるチマヨ柄ベストを、軽~いリネンナイロン糸で編んじゃった!から。
オリジン原理主義的には変化球かもですが、どうです、この絶妙にリラックスした雰囲気♪ インターシャ編みって点がポイントで、柄の部分で編み糸を切り替え継ぎ合わせる高難度の製法のため、一枚仕立ての薄くて軽いニットに仕上がるんですね。
その精緻な技巧でざっくり編み上げ、肩肘張らず着られるユルいバランスは実に今っぽい。アメカジ好き&トレンド感性の両面を持つ大江氏の好奇心!?英断!?で紡がれた、定番品の大胆アレンジ。迷わずいっちゃいましょ!
裏側もバッチリ
チマヨいました(笑)
米富繊維 代表 大江 健さん
米・ニューメキシコ州チマヨ村のオルテガ族によって伝承されたというチマヨ柄。菱形模様を組み合わせた伝統のネイティブ柄ベストが、ニットの名門・米富繊維が手掛ける自社ブランドの手で今の気分に大変身。革のくるみボタンは本家チマヨベストに倣ったものだ。4万5100円。
(問)米富繊維
☎ 023-664-8166
https://www.yonetomi.co.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2023年2・3月月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。