朝鮮戦争のテーマに基づく意味ある4種
なんじゃコリャーー!という往年の台詞が思わず浮かぶほどの衝撃! このナイジェル・ケーボンのキルティングコート、4種類の異なるキルトパターンが、ツギハギもなければ交差することもなく、一枚生地に表現されているんですよ!!
しかもそれぞれのキルトパターンは、アメリカにイギリス、フランス、チェコと、4か国の軍隊のそれから拝借したもの。4か国にもテーマがあって、資本主義国と社会主義国を巻き込んだ戦いとなった、朝鮮戦争がソースなんだとか。
こんなブッ飛んだ発想が浮かぶのも、ナイジェル氏なればこそ。何より抜群にスタイリッシュってのがイイじゃないの!
思いつきで4つ合わせたわけじゃないんだよ~
ナイジェル・ケーボン氏
奇跡の4か国連合キルト
①チェコ ②フランス ③イギリス ④アメリカ
Nigel Cabourn[ナイジェル・ケーボン]
ガスプロテクトコート ジャカードキルト
英国陸軍の防ガス用コートを基にデザイン。生地のコットンは硫化染めで、エイジングも期待大。一段濃い色の裏面をオモテにしても着られる、リバーシブル仕様ってのもなにげにスゴい! 12万1000円(アウターリミッツ)
ゆったり広がるAラインシルエットも洒落てる!
ナナミカのシャツ2万900円(ナナミカ 代官山) トラディショナル ウェザーウェアのニット2万9700円(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店) タンジェントのパンツ3万5200円(スティーブン アラン フタコタマガワ) パラブーツの靴7万9200円(パラブーツ 青山店) ブリッラ ペル イル グストの帽子8800円(ビームスF)
激レアミシンが実現したツギハギなしの一枚仕立て
特殊な「タジマ」製ミシン
[4種のキルトパターンを交差なく表現する神業!]
キルトステッチは通常、一枚の生地につき1種類だが、その常識を覆すのが本作の生地。ジャカードの刺繍機でキルトが出来る様に改造された「タジマ」の刺繍機を発見したのが事の始まりで、特注の装置と枠を駆使して、この複雑なキルトパターンを表現したのだとか。
オーセンティックを硬派に追求
Nigel Cabourn[ナイジェル・ケーボン]
Since 1971 英国
ヴィンテージコレクターとしても知られるナイジェル・ケーボン氏が、大学在学中に前身となるブランドを創業。自身が所有する4000点以上に及ぶミリタリーやワークウェアをインスピレーションの糧に、流行に左右されない普遍の価値を備えたウェアを展開する。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。