特集・連載
ヴィンテージをこよなく愛するアンドウが[ナイジェル・ケーボン]で発掘!
今や幻の編み機で編み上げた、型崩れ知らずの一生ものパーカ
Nigel Cabourn この記事は特集・連載「Nigel Cabourn」#09です。
いつの時代も、まだ見ぬ良品を欲するはモノ好きの性。ここでは、20代の編集部員がフレッシュな視点で見つけてきた掘り出し物を深掘り! 好奇心と物欲のおもむくまま、ディグしていきます。
昔ながらの製法が可能にした圧巻の20.5oz!
NIGEL CABOURN[ナイジェル・ケーボン]
50s パーカ(50s PARKA)
スウェットの聖地・和歌山県で使用される旧式編み機「AZUMA」で編まれた20.5オンスのパーカ。タフさと裏起毛の柔らかさを特徴とし、生地表面の凸凹感や横段(まくら)が、着こむほどに味わいを増してくれる。
随所に取り入れられた50年代ディテールに、古着好きも満足。共地のパンツでセットアップも◎。パーカ3万1000円、パンツ2万6200円。
セットアップ対応のスウェットパンツも!
随所にルーツたっぷりで、服好きの欲求に応える
編集部 アンドウ
レギュラーからヴィンテージまで、週末は古着店をそぞろ歩く下町の風来坊。オンスとギターのチューニングは重いほど好き。
古着ブームから久しい今、そのディテールを踏襲したパーカを散見すれども、「これだ!」という一着になかなか出会えず……。そこで、数多の古着好きを唸らせてきたナイジェル御大が、またもや革命を起こしてくれました。
なんと20.5ozの超肉厚パーカが誕生したんです(ちなみに一般的なスウェット生地は13oz程度)。この逸品は、70年代製の旧式編み機「AZUMA」によるもの。スピード重視の一般的な編み機は、生地に過度なテンションがかかるため、着ていくうちに型崩れしてしまうのが悩みの種でした。
しかし「AZUMA」は、昔ながらの編み方で余計なテンションをかけないため、こんなに度詰めでも仕上がりはふっくら。型崩れはおろか、20.5ozパワーでへたれもせず、一生着られること請け合いなのです。
加えてラグラン袖やフードの縁リブなど、古の意匠も抜かりナシ。これぞスウェット先進国の日本だから成し得た産業革命。ロマンもオンスも詰まりまくりな革命服に、即買いを決起せよ! (文/編集部アンドウ)
ヴィンテージをとことん突き詰める情熱に脱帽!
ふっくらと編み立てられた裏起毛!
1970年代に使われていた幻の編み機「AZUMA」を使用!
(問)アウターリミッツ
☎ 03-5413-6957
https://outerlimits.co.jp/
ナイジェル・ケーボン
https://cabourn.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]写真/武蔵俊介 文/安藤春生 イラスト/TOMOYA