特集・連載
缶ワインは家呑みの最適解!? 20代女子が約20本を吞み比べしてみた!!
コスパ最強の家呑みナビ 怒涛の物価高に加え、円安による追い打ちで、家計がピンチ。うっかり外食が続いてしまうと、懐だけでなく健康もピンチなわけで。でも、価格もカロリーも高くつきがちな外呑みを、家呑みに変えれば解決。ハイコスパな家呑みを考えました! この記事は特集・連載「コスパ最強の家呑みナビ」#01です。
本格ワインもハイコスパに! 缶だって今どき女子は喜ぶ?
缶ワイン吞み比べ女子会開催!!
最近、スーパーやコンビニで見かける缶ワイン。缶ビール感覚で飲める、家呑み酒の新ジャンルなのではという仮説のもと、呑み比べを実施。20代女子が鋭くジャッジしました!
編集部 オオヤマ
お酒のことをもっと知りたい、ビール党の新社会人。飲めないというわりには、先輩カザマを食う強さを発揮。
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ツィーリス舞さん
ビール大国・ドイツの血を引くワイン好き女子。ジャケ買いしたボトルを、毎晩ちびちびやるのが至福の時間。
編集部 カザマ
缶ワインに可能性を感じ、この座談会を企画。一見ザル、飲むと光の速さで顔色がワインレッドになるのはご愛嬌。
じつは今、缶ワインはカジュアル家呑みの最適解です
[ナビゲーター]
SHINO-WINE LABO TOKYO代表 ワインエキスパート
篠原彰弘さん
日本ソムリエ協会認定のワイン検定講師。商社とテレビ局勤務で得た知見を生かし、ワイン選びやイベントなどをサポートする自社を設立。今、注目の缶ワインにも明るい。
約20本を調査しちゃいま~す!
缶ワインの歴史は2005年から始まった
カザマ そもそもみんな、缶ワインって飲んだことある?
ツィーリスさん 家では買い置きのボトルワインを飲んだりはするけど、缶ワインは初めてかも。
オオヤマ もともとビール党なので、今日が初体験です♡ ていうか、缶ワインってこんなにたくさん出ていることが驚き!
カザマ それじゃあ、トップバッターは、2005年に世界初の缶ワインを開発したリーディングカンパニー、オーストラリア発のバロークス。これで乾杯してみようか。
缶ワインはここから始まった! オーストラリア生まれの革命児
バロークス
スパークリング 缶ワイン(赤/白/ロゼ)
缶ワインのパイオニアともいえる同社のスパークリングワインは、赤白ロゼそれぞれキメの細かい泡が特徴。軽快な舌触りでゴクゴク飲める。各250ml。550円(ワインノマド)
バロークス社は2005年に、缶内側のコーティング技術を開発。缶ワインが広まるきっかけに。(篠原さん)
缶のスパークリングはグラスに移す一手間で贅沢気分を味わえます(篠原さん)
全員 カンパーイ!
ツィーリスさん このスパークリングワイン、さっぱりしてて飲みやすい!
オオヤマ 赤白どっちも、ビール感覚でシュワッとイケますね。
カザマ このカルディコーヒーファームのチャオも、缶ワインのロングセラー。2011年に登場して以来、バリエーションがどんどん増えてるよ。
好きなの選んで乾杯もよし。泡あり&なし缶ワインシリーズ
チャオ
(ロザート/ビアンコ/モスカート/サングリア/ピノ・グリージョ/ロッソ)
1杯分の飲み切りサイズやカラフルなパッケージが女子ウケ間違いなし。微発泡の赤白ロゼと、泡なしの赤白が揃う。200mlと250mlがある。各272円(カルディコーヒーファーム)
オオヤマ 全部で6種類も? しかも200mlと250mlの少量サイズだから、みんなでわいわい呑み比べできるのがいいですね。
ツィーリスさん「呑み比べしやすいのも缶ならではだよね~」
ツィーリスさん 私が気になるのは、プティモンテリアのロゼスパークリング。このピンク色をコンビニで見かけたら、思わずパケ買いしちゃいそう。
ピンクのパケ&シュワシュワ女子の好きなもの全部盛り
モンデ酒造
プティモンテリア ロゼスパークリング
ピンク色のワインから、きらびやかな泡々が立ち上る様子にうっとり。キレのある味わいに豊かな果実味がマッチした、やや辛口のロゼワイン。290ml。340円(モンデ酒造)
ツィーリスさん「このピンク缶かわいすぎる~♡」
オオヤマ へぇ、中身はチリワインなんだ。チリ産って、リーズナブルで美味しいワインが多いって聞きました。
カザマ こんなふうに、ラベル表記がわかりやすいのも、缶ワインの特徴といえるかも。ボトルワインは難しいこと書いてあったりするけど。
オオヤマ 分かりやすくて、選ぶのが楽しくなるパッケージが多いですね!
グラスもオープナーも不要! 軽くて割れない手軽な缶ワインは、アメリカの若者から広まりました。(篠原さん)
映えるパッケージもいいし、こだわりの本格派も気になる
オオヤマ ランブルスコも映えそう。綿あめとか、溶けたかき氷みたいに甘い~。
カザマ 確かに甘みが強くて、アルコール度数も8%と低め。これはクイクイいけちゃうかも。
ルビーレッドの誘惑に本国イタリア女性もメロメロ
ドネリ
ランブルスコ・デッレミリア・ロッソ・アマービレ
イチゴやチェリーのような甘酸っぱい香りに女子悶絶。美食の都・伊ロマーニャ産の中甘口スパークリングワイン。200ml。実勢価格339円前後(モンテ物産フリーダイヤル)
イタリアの銘柄、ランブルスコは誰が言ったか“女殺しのワイン”。甘めで飲みやすくて女性人気が高い。(篠原さん)
カザマ「イタリア生まれの“女殺し”に首ったけ~♡」
ツィーリスさん ワインって砂糖が入ってないから、ダイエット中にもいいよね。ブドウの自然な甘さで満足できる。
オオヤマ あ、カザマ先輩、もう真っ赤?
ツィーリスさん 飲むと赤くなる人ほど、お酒が強いっていうよね。
カザマ そうやって、飲ませるつもり?(笑)。缶ワインにはこだわりの本格派も増えてる。フランス名門の味を楽しめる、サントリーのワン ワインも然り。
ワイン通の篠原さんも唸った名門の飲み切りサイズ
サントリー
ワン ワイン(メルロ/ピノ・ノワール/シャルドネ/ソーヴィニヨン・ブラン)
南仏名門ワイナリー・ジョルジュデュブッフが厳選した、単一品種の果実味あふれるワイン。赤白2種類、全4種類がラインナップ。250ml。627円(サントリーお客様センター)
ツィーリスさん「缶だと注ぐのも緊張しない(笑)」
ツィーリスさん 赤のメルロは渋みのせいか、老舗旅館の畳の部屋に泊まった気分。大事な話をされそうな気がしない?
カザマ わかる。甘めのワインは女友達と行く映えホテルって感じだけど、これは香りの立ち方が違うかも。
オオヤマ ワン ワインの赤、ピノ・ノワールのほうも試していいですか?
ツィーリスさん こっちは記憶に残る味。忘れたくても忘れられない的な。
カザマ 色っぽい味がする。
オオヤマ さすが、人生経験豊富なお姉さまがた、勉強になります(笑)。
高級なロマネ・コンティしかり、香り高い品種であるピノ・ノワールは余韻が長くセクシーなワイン!(篠原さん)
ツィーリスさん「食事のときに合わせたい!」
カザマ お次は成城石井。ワインが充実してるスーパーには、こんなオリジナル缶ワインもあるよ。
合わせる料理を選ばないオールラウンダー
成城石井
シャルドネ/カベルネソーヴィニヨン
骨格と酸味が好バランスなカベルネソーヴィニヨンの赤と程よい果実感のシャルドネ辛口白は、ともにチリ産。どんな料理にも合う万能選手。300ml。各439円(成城石井)
オオヤマ 赤はゆっくり味わいたくなる味。
ツィーリスさん あー、ガッツリお肉食べたくなってきた。渋みが控えめで飲みやすい!
カザマ 香りは軽井沢の自然っぽくない?
ツィーリスさん・オオヤマ 軽井沢の自然!?(笑)
ツィーリスさん 白のほうは花の香りがする。
カザマ これ、西京焼きに合いそう。
もっと気楽に缶ワイン♪ただし飲みすぎにはご注意を
オオヤマ 赤白どっちも料理をイメージできるのは、甘すぎないからかな。
カザマ 確かにレストランの本格ワインと変わらないかも。
オオヤマ ワイン初心者の私としては、ワインソーダも気になります。
アルコール度数5.5% ほろよいできるワイン×ソーダ
サントリー
ワインカフェ ワインソーダ(赤/白)
独自技術で発酵させたワインをソーダとブレンド。ワイン感と気持ちのいい飲み心地を実現した、サクッと一缶楽しめる果実酒。350ml。各176円(サントリーお客様センター)
オオヤマ「ジュースみたいでたくさん飲んじゃいそう♪」
カザマ ワインカクテル感覚で飲めるね。
ツィーリスさん このすっきり感、仕事終わりにサクッとワン缶するときにいいかも。
オオヤマ ワインのほろよい的な味がしない? 氷を入れても美味しく飲めそう。
ツィーリスさん 私の推しはアイスの実。赤ワインには赤ブドウの実を浮かべたりするよ。
熱伝導率が高い缶ワインは、氷水にどぶ浸けすれば速攻キンキン。飲む30分前に浸けるのがベストです。(篠原さん)
カザマ さすが、毎日飲んでる人は違う! 最後はナチュラルオーガニックワイン。
グラス約2杯分! お試しオーガニックワイン
三菱食品
ナチュラルオーガニックワイン
スパークリング/カベルネ・ソーヴィニヨン/ソーヴィニヨン・ブラン
有機農法によるスペイン産のブドウを使用し、ワイン通も納得する香りや味を追求。赤白スパークリングが飲み切りサイズで揃う。300ml。スパークリングのみ290ml。各350円(三菱食品 お客様相談室)
オオヤマ 甘すぎず、からだによさそうな味がする。全種類、試してみようっと。
カザマ 新人、恐るべし。
ツィーリスさん 2人とも、なかなかの酒好きですね(笑)。
カザマ 缶ワインで家呑みって楽しいね。2人はどれが一番気に入った?
ツィーリスさん きちんとワインを感じられるワンワイン。家呑み1杯目はこれ。
オオヤマ 私はワインっぽいのに、ビール感覚でゴクゴク飲めるワインソーダ。
カザマ お子ちゃまな私は、甘くてジュース感覚でいけるランブルスコかな。
オオヤマ じゃあ、次はどれ開けますか?
ツィーリスさん・カザマ まだ飲むんかい(笑)。
このくらいは知っとくべし! ワイン用語のおせっかい解説
【ワインエキスパート】
日本ソムリエ協会が定めている民間資格。ワインと関連する職業関係者向けの「ソムリエ」と同等の資格になる。
【チリワイン】
標高約3000メートルに位置する南米・チリ産のワイン。気候もワインの生産に適しており、お手頃価格で人気。
【ロマネ・コンティ】
仏・ブルゴーニュ地方を原産地とするピノ・ノワール種の高級ワイン。世界一高値で取引されるワインとされる。
【オーガニックワイン】
公的な有機規約に基づく条件をクリアしたワインのこと。昔ながらの製法に近く、土壌や気候が反映されやすい。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。