これは盲点!! アウトドアでの快眠を実現する「キャンプまくら」

中材の量を調整して、自分好みの高さにアレンジもできる

日常ではもちろんのこと、キャンプにおいても寝具選びは睡眠の快適性を左右する重要ポイントです。ということで、巷に高機能のシュラフ（寝袋）があまた流通しているワケですが、その一方、枕はというと、空気封入式の簡易タイプがほとんど。それらは空気を入れすぎると高くなって、仰向け時に首元が締まって寝苦しく、空気量が足りなければ寝返りしにくく……。結果、翌朝に疲れが残ってしまうことになりかねません。

そこで、この「キャンプまくら」はいかがでしょうか？　これは、機能的なアウトドア用品を扱うオレゴニアンキャンパー（Oregonian Camper）と、オーダーメイド枕「じぶんまくら」で知られるタナカふとんサービス（1875年創業。本社：愛知県一宮市）がコラボレートし、「キャンプでも快眠を」をコンセプトに開発したもの。トップ写真を見ていただくとおわかりのように、幅50cmのゆったりサイズはとても寝やすく、しかも、マミー型シュラフにもピッタリ収まるかまぼこ型（板かまぼこの縦切り断面形状）に設計されております。

そのうえで一番のポイントはといえば、それはタナカふとんサービスの「じぶんまくら」のノウハウに基づき、それぞれが独立した4室のポケットで構成されている点なのです。横寝姿勢をしっかり支えて安定感を生み出す左右のポケットに太い繊維の粒状パフを、後頭部を支える中央上部に弾力性に富むマイクロファイバー×シリコン加工を施した太め繊維のブレンドわたを、後頭部から頸部を支える中央下部には潰れにくいポリエチレンパイプを採用。この構造により、どの姿勢をとっても、常に快適な寝心地がキープできるのです。

しかも、ユーザー自身がこれら中材の加減を自在に調整できるので、枕を自分好みの高さに変えることも可能です。また、日中にはクッションとしても役立ちますし、アウトドアのみならず自宅やクルマでの普段使いも便利に使え、費用対効果は十分以上と思います。

「キャンプまくら スタンダード」は「左」「右」「中央の上」「中央の下」の計4か所に分けられ、それぞれのポジションに最適な硬さや触感の中材が仕込まれた構造。こうして仕切りることで、就寝中にそれら中材が移動して、寝心地を損なうことを防いでもいる。

裏見頃に、4室それぞれのジップ付き開口部が設けられており、ここを介して中材の量を変えることで、高さ調整が図れる。ちなみに、取り出した中材の一時保管のため、専用の袋が付属している。

中材はポジションごとに3種が使い分けされている。写真左／枕の左右に仕込まれている粒状パフ。弾力性のある太い繊維が、横向き時の寝姿勢を支え、安定感を生み出す。写真中央／中央上部分に使われているブレンドわたは、その柔らかさと弾力性で心地よい触感を提供。写真右／寝心地に最も大きくかかわる中央下部分では、Φ6mmのポリエチレンパイプを採用。首まわりをやさしく支える適度な硬さがあり、通気性、耐久性に富み、害虫が付きにくいなどの利点ももつ中材だ。

コチラは上位タイプの「キャンプまくら プレミアム」（写真左）。「スタンダード」タイプとの違いはアラウンドジップ全開式3層構造（写真右）である点で、上層部は「スタンダード」と同様、詰め物調整可能な4分割構造だが、中層部に反発力に富む10mm厚ハニカムメッシュシート（着脱可）が仕込まれており、これが高さ確保の役を担う。また、下層部では、へたりにくい特殊開発わた「VVF（Vertical Fiber Foam）」を内蔵。この3層構造が凸凹のある地面上においても、睡眠を快適なものにする。なお、表地は吸湿性、通気性、制電性、抗菌＆消臭性を兼ね備えた、竹由来の繊維からなるメッシュ生地が使われている。W50×H12.5×D35cm。専用まくらカバー1枚付属。9900円。

「スタンダード」、「プレミアム」のどちらにも、透湿防水性を備えた専用まくらカバーが1枚付属する。購入時、（写真上から）カモフラージュ、ウルフブラウン、オリーブグリーンのいずれかが選択可能だ。

問い合わせ先／トラウター　☎ 042-705-4660
https://www.oregonian.jp/
https://jibunmakura.jp/

※表示価格は税込

文/山田純貴