マッキントッシュ×バトナーが初コラボ！ 最注目は「ダンケルド」×カシミヤのスペシャルアイテム

ニットライナーとの組み合わせで定番コートがさらに温かく！

2022年9月9日、英国の老舗マッキントッシュ（MACKINTOSH）と、日本のニットブランド、バトナー（BATONER）の初のコラボレーション「マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナー（MACKINTOSH CRAFTED by BATONER）」が登場します。

1823年にスコットランドの化学者、チャールズ・マッキントッシュ氏が発明した「マッキントッシュクロス」。この世界初の防水布ゴム引きファブリックで作られたマッキントッシュの製品は、そのすぐれた防水性から乗馬用コートやレインコートとして英国内に広く普及し、陸軍や国鉄などにも採用され、やがて同国内にとどまらず世界中で愛用されるにいたりました。そして現在においても、それらはスコットランドの自社工場にて、職人の手仕事により伝統的な製法で生産されています。

一方、バトナーは山形県寒河江（さがえ）市に拠点を置くニットメーカー、奥山メリヤス（1951 年創業）のハウスブランド。同市は山形県のほぼ中央に位置し、県内随一のサクランボの産地として有名ですが、葉山（はやま／標高1462m）、月山（がっさん／標高1984m）、大朝日岳（おおあさひだけ／標高1870m）といった名峰に囲まれ、澄みきった清流が近くを流れていることから、かつては羊毛の産出や紡績も盛んに行われ（繊維工業は工業用水を多量に使用する産業）、日本におけるニットの聖地として知られていました。その地にあって、日本が世界に誇るべき技術と伝統を今に継ぐ奥山メリヤスが、さらにそれらを次世代へと継承させるべく2013年に立ち上げたのがバトナー。マッキントッシュ同様、全ての生産工程を自社で行っている気骨あるブランドです。

今回のコラボは、バトナーのブランド誕生10周年を記念するものとして始動したのだとか。そして、そのブランドとなる「マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナー」では計7商品がラインナップされ、そのうちの3商品が、Beginがとても気になるメンズアイテムとなっております。ことに注目すべきはマッキントッシュのシグネチャーモデルであるステンカラーコート「ダンケルド（DUNKELD）」と、そのライナーとしてバトナーのカシミヤニットを組み合わせた、両ブランドのコラボならではのスペシャルアイテム（トップ写真）。これに、バトナーの定番デザインに上質なカシミヤを取り込んだドライバーズニット、およびクルーネックが加わります。

いずれも英国と日本の老舗同士、生まれた国は違えども互いに共通するのは、モノづくりに対する熱いコダワリ。全てを機械に任せるオートメーション化や、経済的合理性から生産国を移転させるといったことがごく一般的な現在においても、両者は職人の技術を尊重し、伝統を守り続けてきました。そして、こうした共通の価値観を端的に表現したのが今回のコラボというワケ。と、納得したら、リリースされた際、ぜひともショップでこれらを手に取り、その上質な着心地や肌触り、トップクラスのクオリティを自身の目で、手で、肌で確認して欲しいと思います！

マッキントッシュの定番「ダンケルド」×バトナーのカシミヤニットライナーのミニマル＆リュクスなコンビネーション。カシミヤニットはコートから取り外して、ノースリーブのジレとしても着用が可能だ。ちなみに写真右のブルーのストール「M×B 007」も、今回のコラボモデル（カシミヤ100％。28×206cm。全6色。2万7500円）。

ドライバーズニット（トラックドライバー用アウターが由来。車中でも操作しやすいダブルジップ仕様、防寒性の高い立ち襟、動きを妨げないデザインなどが特長）は、バトナーの定番アイテムのひとつ。マッキントッシュ別注の、この「M×B 003」は、それをカシミヤ100％で製作したもの。34、36、38（UKサイズ）。写真はブラック。他にサンドあり。10万7800円。

畦編みミドルゲージのクルーネックニットも、バトナーの定番アイテムのひとつ。マッキントッシュ別注による、この「M×B 002」でもカシミヤ100％を採用しつつ、十八番の技術でしっかりと目を詰めて編み上げており、それでいてカシミヤならではの滑らかな肌触りも存分に実感できるものに仕上げられている。36、38（UKサイズ）。写真はサンド。ブラックもあり。9万7900円。

問い合わせ先／マッキントッシュ 青山店 & #x260e;03-6418-5711　バトナー　☎ 03-6434-7007
https://www.mackintosh.com/jp/
https://www.batoner.com/

※表示価格は税込

文/山田純貴