特集・連載
なにコレ!? 珍八景な「世界の装飾ランシュー」8足
スニーカー 新・レトロ主義 コレクターや転バイヤーによる争奪戦が勃発! ネットフリマではショーゲキの高値で落札!? 著名人やハイブランドのコラボなど、スニーカー界のトレンドはプレミアものしか勝たん!状態なようで。もちろん、それが悪いとは言わないけど、前衛的なデザインはちょっと扱いづらいし、投機目的で買うのはロマンがないよなぁ、な〜んて思ったり。そこで、ビギンは誰もが安心して履ける"レトロ"に注目! だってスニーカーって毎日の歩みを支えてくれるものだし、何十年と愛され続ける定番やどこか懐かしい顔のスニーカーが、結局我らベーシック好きのワードローブには一番しっくりくるでしょ? え、レトロって古くさく見えない?的な心配も不要。たとえばレトロな要素をMIXしてモダンな顔つきにアップデートしたり、ソールだけ最新のエアに替えてみたり……。程よく"今っぽい"エッセンスが加えられた「新・レトロ」を選びの基準にすれば、時代も年齢も関係なくず〜っとカッコイイ♪ってわけで、ドドンっといっちゃいましょ! この記事は特集・連載「スニーカー 新・レトロ主義」#12です。
派手めなカラーリングは現役当時、最新機能の証だった!? そんな往年のランシューから、「なにコレ!?」な珍しい機能や背景を持つ8足をピックアップ。世界地図とともにご覧あれ~!
[World Running]なにコレ!? 珍八景MAP
①日本
PANTHER[パンサー]のパンサーデラ
1970年代後半に、多くの日本人に愛されたトレーニングシューズの復刻版。当時のデザインを忠実に再現しつつ、インソールにはオーソライト社の現行フットベッドを敷いている。1万4850円(世界長ユニオンお客様相談室)
軽量スポンジソールは由緒正しきレトロマテリアル
②スロバキア
ZDA[ゼットディーエー]のマラソン
1950年~80年代、まだチェコスロバキアだった時代に同国にて生産されていたシューズブランド。当時の機械やラスト、レシピが現存していたため、数年前に待望の復活を遂げている。2万5080円(アイ ファウンド)
タコ足のように広がるラグが徹底的にクラシカル!
③ドイツ
PUMA[プーマ]のイージーライダー2
教授のピーター・カバナー博士とプーマが共同開発した「フェダーバインソール」で知られるレトロランシュー。鮮やかかつ大胆な色の組み合わせは当時の時代背景にのっとったものだ。9900円(プーマ お客様サービス)
二股に形成されたスタッドが左右に広がり着地衝撃を分散
④アメリカ
SAUCONY[サッカニー]の3D グリッド ハリケーン
テニスラケットのガットのような格子状のクッションカセットをかかとに内蔵した、ハイテク前夜のレトロランシュー。いなたいデザインをダッド的感覚でコーディネートに活かしたい。1万3200円(サッカニージャパン)
20世紀末に一世を風靡したG.R.I.D.テクノロジーを搭載
⑤日本
ASICS[アシックス]のゲルライト3 OG
1990年に誕生して以来、スニーカーファンからファッショニスタまで多くの人を魅了してきたアイコンモデル。甲を不必要に圧迫しないスプリットタンは街履きでも快適。1万4300円(アシックスジャパン お客様相談室)
シュータンを縦に二分割したスプリットタンが視線を集める
⑥スウェーデン
SPALWART[スパルウォート]のピッチ
東欧のアーカイブを北欧のセンスで蘇らせたスウェーデンブランド。本別注ではアッパーにアウトドアでお馴染みの薄軽素材パーテックスを採用し、シワの生じる素材の表情が愉しめる。4万9500円(トゥモローランド)
スロバキアの軍用トレーニングシューズを1950年代当時と同じ工場で復刻!
⑦フランス
PATRICK[パトリック]のスタジアム
フランス発の100年ブランドより、1970年代のジョギングシューズを忠実にリメイクした一足。ナローなシルエットだが、袋縫い製法を採用しているため、思いのほか足にフィットする。1万5400円(カメイ・プロアクト)
耐久性を高めるための巻き上げソールで体重移動がスムーズ
⑧英国
WALSH[ウォルシュ]のヨーロピアン
1990年代の英国で人気を博したフェルランニングを知っているだろうか。丘陵地帯でのトレイルランのことであり、それ用に開発された一足だ。厚みのあるEVAミッドソールが存在感大。1万9800円(カメイ・プロアクト)
Dカン仕様は傾斜のある不整地でフィット感を向上
※表示価格は税込み
[ビギン2022年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。