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世の中に1%いるかどうかは知りませんが、普通の人とは次元が違いすぎるスニーカーフリークは確かにいる! そんな沼にズブズブにハマった賢人たちのキックス愛と遍歴から、新・レトロ主義のヒントを探ります。

《レべチなポイント》
世界で9人しかいない“マスター・オブ・エアー”としてエア マックスの歴史と魅力を後世に伝承する!

G-KEN STUDIO G-KENさん

「今も更新されている、それでいて色褪せない」―G-KEN STUDIO G-KENさん

2016年、エア マックス生誕30周年という節目の前年に、ナイキ本国が指名したエア マックス賢人(世界でたった9人!)の称号が“マスター・オブ・エアー”。その東京代表に選ばれたG-KENさんは、もちろん所持する足数も膨大で、知識も博士級! 

エア マックスに傾倒した経緯を「僕は背が低いから、ローカットで格好いいと思えるスニーカーを探していて、たどり着いたのが始まりです(笑)」と茶目っ気たっぷりに振り返るG-KENさん。もちろん、それだけじゃないですよね?(汗)

「はい(笑)。今も現役で新型が出ているシリーズだというのがエア マックスの面白さです。ダンクもエア フォース 1も名作ですが、新作も基本はあの形のまま素材やカラーが変わるじゃないですか? でもエア マックスは今もモデル自体が進化し続けているんです」。

そんな進行形のシリーズですが、デザインにおいて特に惹かれるのは初代“エア マックス1”や“95”、“97”くらいまでだそう。

「2000年代に入るとスポーティさが強くなるんです。今のファッションには、90年代までのモデルのレトロさが、一番相性がよいかなと」。

そんなナイキスニーカーのブームを盛り上げた立役者であり、エア マックス1も手掛けたスターデザイナーが、ティンカー・ハットフィールド氏。G-KENさんは冒頭でオレゴンのナイキ本社に招かれた際に、本人とも邂逅を果たしています。

「その時の招待状にも、“君のエア マックス愛は伝わったよ”みたいなメッセージにティンカーのサインが添えてありました」というエピソードも。

そんな特別な経験を経て、エア マックスで初めて可視化されたエアユニットだったり、同シリーズの丸みのあるレトロなフォルムは、G-KENさんの足元の定番となったワケ。今もOGの復刻や新色のチェックも欠かさない。

「高いだけのレアスニが欲しいんじゃないんです。“次は何をやるんだ?”って毎回ワクワクさせてくれるし、初代がいまも色褪せて見えないし、そこがエア マックスの凄さだと思います」。

「インラインのカラーはまず復刻されないから気に入っても二度は出会えなかったりするけど、その儚さも魅力です。今も続いてるエア マックスシリーズとの、一期一会を楽しみたいですね」。
 

選ばれし人に贈られる石膏エア マックス1

選ばれし人に贈られる石膏エア マックス1

マスター・オブ・エアー選出の際にナイキより贈答された、エア マックス1をかたどったオブジェ。
 

味を感じる直筆スウッシュ

味を感じる直筆スウッシュ

オレゴン本社で邂逅した伝説的デザイナー、ティンカー・ハットフィールド氏の直筆サイン。

 

レべチな人

G-KEN STUDIO G-KENさん

G-KEN STUDIO
G-KENさん

1988年、青森県出身。エア マックスギークで知られ、2016年には世界各国から9人だけ選出されるマスター・オブ・エアーに選ばれ、オレゴンのナイキ本社へと招待されている。自身の YouTube チャンネル『G-KEN STUDIO』も必見。

コレが私の思い出キックス

NIKE ナイキのAIR MAX 1 09

NIKE[ナイキ]
AIR MAX 1 09

歴史の始まりとなる、1987年発表のシリーズ1作目の復刻版。今では浸透したビジブルエアが初めて採用された。「やっぱりこのモデルと95は特別ですよね。今見ても古さを感じません」。

NIKE ナイキのAIR MAX BW

NIKE[ナイキ]
AIR MAX BW

モデル名“ビッグウィンドウ”の名の通り、より明確に可視化されたビジブルエアとソールユニットが特徴的。「僕がスニーカーに夢中になったきっかけの1足。絶対に捨てません」。

NIKE ナイキのAIR MAX 1 MASTER(F/F)

NIKE[ナイキ]
AIR MAX 1 MASTER(F/F)

歴代のエア マックス1の要素を組み合わせた記念碑的モデル。デザインの完成度とアレンジの自在度がよくわかる。「オレゴンの本社に行って、拝見したのが発売前だったコチラです」。
 

AIR MAX95の神経衰弱(笑)

NIKE ナイキのAIR MAX95

段ボールの中を埋め尽くすのは、名作エアマックス95“イエローグラデ”の歴代復刻モデル。時期によってディテールが変わり、復刻のたび購入している。ペアの判別が大変そう。
 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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