Vest(ベスト)
“マザー”と言えば?と聞かれて答えられないアウトドアマンはモグリだ!?
全米有数の女性経営者として名を馳せ、2019年末に享年95歳で永い眠りについたガート・ボイル女史(写真右)。
コロンビア創始者の次女として生まれた彼女は、1960年、夫とその友人から「ポケットが山ほど付いた釣り用ベストが欲しい」とのリクエストを受け、自らミシンを踏みます。これが現在、世に広まる数多のフィッシングベストの原型となったのです。
パワフルな彼女は自社の広告にもしばしば登場しており、最後に敬愛を込めて“マザー”と呼ばれていた人柄が偲ばれる生前のコメントをご紹介しましょう。
「モデルなんて食事みたいなもの。美味しいものはすぐに思い出せなくても、まずいものは確実に思い出すでしょう?」
自らミシンで縫い上げたベストがすべてを変えた
ガート・ボイル女史
Columbia[コロンビア]
マルチポケットフィッシングベスト
獲物を釣り上げるのに必要なギアがサッと取り出せる。また川に分け入っても濡れにくいショート丈は昨今のビッグシルエット潮流にも合致。街着としても高い人気を誇る。1万2100円(コロンビアスポーツウェアジャパン)
マルチポケットベストの原型
※表示価格は税込み
[ビギン2022年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。