特集・連載
とにかく熟睡したいならまずは「枕」から。脳をクールダウンさせるべし
睡眠学習帳 寝つきが悪いのはわかってる。でも何をしたらいいのやら? で、結局そのまま次の夜を迎える……。そんな見て見ぬフリはもうやめて、本気で睡眠改善に着手してみては? ここでしっかり学習して、グッスリ快眠→目覚めスッキリ→日中快適!を目指してみよう。 この記事は特集・連載「睡眠学習帳」#02です。
頭を冷やして、脳を深~く休ませる
頭はクールダウンが鉄則!
一説によると、人は人生の3分の1ほど眠って過ごすと言われます。残り3分の2の起きている時間を幸せに過ごすためにも、今こそ眠りの質にこだわってみては?
そのためには「ちゃ〜んと眠れてる? セルフチェックで事前診断しよう!」で学んだ「黄金の90分」をグッスリ眠ること。トータルの睡眠時間が多少短かろうと、眠り始めの1時間半さえしっかり深く眠れれば、脳が休まる最高の睡眠になるんですね。
アプローチすべきは、枕。そもそも寝苦しくて途中で起きてしまう浅い眠りの一因は、オーバーヒートにあります。それも脳=頭部のオーバーヒート。これもスタンフォード大学での研究結果としてエビデンスが出ている新常識で、起床時は体温を上げて活動を維持し、睡眠中は深部の体温を下げて脳や臓器を休ませているんです。
だから寝るときは頭を、すなわち脳をクールダウンさせるべし。兎にも角にも、枕を「放熱性の高いもの」にチェンジしましょう!!
BRAIN SLEEP[ブレインスリープ]
ブレインスリープ ピロー
「スタンフォード式 最高の睡眠」から生まれた“脳を冷やす”ための枕。カバーは2種から選択でき、写真上のタイプを選べば両サイドがオープンゆえ、非常に通気性が高くなる。W60×H8〜14×D40cm。3万3000円(ブレインスリープ)
メッシュ構造で「熱」と「汗」を放出
複雑なコイルのように成型された再生素材のポリエチレン樹脂は、ご覧の通り通気性マキシマム。モチッと適度なクッション性を備えつつ、他の一般的な枕素材と比較して頭の深部からクールダウンできる。子どもは寝る前に手足が高温になるが、これは深部の熱を末端から放散して入眠準備をするための現象。それほどまでに熱放散は重要なのだ。
熱の放出量を比較してみた
頭にピタッとフィットする「3層構造」
①ADJUST:頭の大きさ・重さにフィット
②SUPPORT:頭・首をしっかり支える
③BASE:硬く、下からも空気が抜ける
一見すると均一に見えるポリエチレンファイバーは、密度別に上下3層に分かれている。低反発枕の柔らかさと高反発枕の反発感を兼ね備えており、アジャスト層は使用後1週間ほどで使い手の頭の形に馴染む。オーダーメイドを超えるフィットが実現!
ここ重要
人間の頭は立体的なため、沈み込みがないと、そもそも首~頭にかけてフィットしない。
枕が低すぎると……
仰向け時に顎が上がった体勢になり、首や肩が不自然に強張り、コリの原因になってしまう。
「ソフト」と「ハード」を使い分け
7段階のグラデーションにより、首元をしっかり支えながら自然な睡眠リズムに合わせて起こる寝返りをサポート。両端が硬いから横向きに寝てもしっかりフィットし、いつのまにか頭が端から転げ落ちてしまう心配も大幅減。首や肩の違和感で目覚めてしまうという人にぜひ試してほしい。
「シャワー」で洗えるのも◎
汗をかいたとしても、一切の気兼ねなくジャーッと洗えちゃう。ちなみに通気性が高い素材なので、ダニやカビの発生もほぼナシ。60℃の湯で流せば膨らみが復元し、ヘタりもある程度元に戻ると言うから定期的にシャワーを。
最新理論に基づいた枕のフォーミュラーワン!
※表示価格は税込み
[ビギン2022年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。