Dec 9, 2021

“鳴き革”製のクッションカバーほか、土屋鞄「ホームコレクション」が本格展開

土屋鞄のホームコレクション

「ホームコレクション」にクッションカバーなど全7品が揃い踏み

2020年11月、土屋鞄製造所（1965年、東京にて創業）が数量限定でリリースした、ブランド初のインテリアシリーズ「ホームコレクション」。e-Beginでも紹介しましたが（https://www.e-begin.jp/article/157617/）、即日完売のアイテムが出るなど大好評を博しました。

そこでこのたび、同コレクションが本格展開される運びに！　前回、登場した3型が再発売となった（「レザーバスケットラージ」11万円、同「スモール」7万7000円、「パーペチュアルレザーカレンダー」4万1800円）ほか、新たに4型が追加（以下、参照）。いずれもミニマムなデザインゆえにさまざまな部屋に違和感なくマッチし、熟練の職人たちが手仕事も駆使し、鞄＆革小物の製作で培った技術で製作した上質なレザーアイテムとなっております。

で、これら全7型のうち、特に注目したいのが「レザークッションカバー」です。というのも、このアイテムには、表身頃にイタリア中部トスカーナ州のタンナーが製革したプレミアムレザーの「バケッタ・ミリングレザー（Vacchetta Milling Leather）」が使われているからです。

この革は、約1000年前の中世中期までトスカーナの地に存在した技術を現在によみがえらせたバケッタ製法をベースにし、タンニン（植物の渋）などからなるなめし溶液とともに良質な成牛の原皮をなめし、天然オイルをたっぷりと加えて何か月もかけてじっくりと仕上げたのち、「ミリング」（水やオイル、薬品などは入れず、革のみを入れて長時間、ドラム内で回転させる加工法。「空（から）打ち」「空ドラム」などともいう）なる後加工を施したもの。これにより、革は繊維がほぐされてよりしなやかになり、かつナチュラル感あるシボが現れるのです。

と、長い時間と手間暇を費やして出来上がった、このプレシャスな革を表身頃に用いた土屋鞄の「レザークッションカバー」。クッションを入れることでふっくらとハリが加えられて、手を擦り合わせると、いい革の証でもあるキュッと心地よい鳴き声が。革好きならずとも、ぜひ実物を見て触って聞いて確かめていただきたいです。

土屋鞄のホームコレクションレザークッションカバー

W45×H45cmサイズのクッションが収まる「レザークッションカバー」は、表身頃に「バケッタ・ミリングレザー」4枚をはぎ合わせることで、ふっくらと立体的なカタチに。一方、裏身頃にはやさしい肌ざわりの「ソフト牛革」を採用。表と裏で、それぞれ異なる風合いが楽しめる。ライニングはコットンツイル製。ブラウンのみ。4万2900円。※クッションは付属しません。

土屋鞄のホームコレクションウォールミラー

室内の雰囲気を格上げする「ウォールミラー」は、福井県鯖江市の人気木製雑貨ブランド、ハコア（Hacoa）の職人によって製作されたアメリカン・ブラックチェリー製の木枠に、土屋鞄の職人が国産ヌメ革を丁寧に貼り込んだもの。ストラップにも同じ革を使用し、一体感をもたせている。W45.5×H45.5×D4.5cm。ストラップ立ち上がり16.5cm。約2.8kg。ブラウンのみ。12万1000円。※写真上ではミラーが楕円形状ですが、実際には真円です。

土屋鞄のホームコレクションレザーボトルバッグ

ワインやシャンパン、日本酒のボトル（⌀10×H33cmまで）がスッポリ収まる「レザーボトルバッグ」は、たとえば友人のホームパーティに皆で味わいたいワインを持ち込む際などにお役立ち。本体表身頃やハンドルに国産ヌメ革を採用。内装は防水ファインレザーの貼り込みなので、ボトルに付着した多少の水滴なら気にせずに使用できる。W15.5（最大）×H32.5×D10.5（底マチ）cm。約470g。ブラウンのみ。5万1700円。

土屋鞄のホームコレクションアロマキャンドルベルガモット／ヒノキ

国産ヌメ革製のキャンドルホルダーとアロマキャンドルをセットにした「アロマキャンドルベルガモット／ヒノキ」。そのアロマキャンドルは、みずみずしさとほのかな甘みのベルガモットと、いやし効果の高いヒノキをブレンドし、100％大豆由来のソイワックスを用いた土屋鞄オリジナルの香りだ。未使用時に付属のコルクのフタを乗せておくことで香りが長く楽しめて、キャンドルしとして使用後は小物入れやペン立て、花瓶などとして活用できる。W9.6×H9×D8cm（以上、最大サイズ）。ブラウンのみ。1万4300円。