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バードウォッチングスタイリング

綿谷画伯が案内する
BW(バードウォッチング)スタイリング指南[初級][中級][上級]

街でお洒落にバブアーを着る人、多いですよね。ただその本領を知る人は多くないはず。そこで、馴染みのアウトドア名作の機能性をBWならもっと活かせるはず!と、クラシックなアウトドアスタイルにも詳しい綿谷画伯を招き、その装いに思いを馳せてみました。

綿谷画伯
綿谷画伯

アウトドア定番といえば……

いつの時代も愛され続けているアウトドアアイテムの定番たち。さて、みなさんはいくつお持ちでしょうか?

① バブアーのビューフォート

Barbour バブアーのビューフォート
6万500円(バブアー渋谷店)

② ポストオーバーオールズのロイヤルトラベラー

POST O'ALLS ポストオーバーオールズのロイヤルトラベラー
5万600円(ポストオーバーオールズ)

③ ブレディのアリエル トラウト ラージ

Brady ブレディのアリエル トラウト ラージ
4万4000円(ビショップ)

④ エル・エル・ビーンのガムシュー

L.L.Bean エル・エル・ビーンのガムシュー
1万7600円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)

⑤ シエラデザインズのマウンテンパーカ

SIERRA DESIGNS シエラデザインズのマウンテンパーカ
4万9500円(アリガインターナショナル)

⑥ ウールリッチのオーセンティック フランネル シャツ

Woolrich ウールリッチのオーセンティック フランネル シャツ
2万5300円(ウールリッチ 青山店)

⑦ コロンビアのバハマⅡシャツ ロング

Columbia コロンビアのバハマⅡシャツ ロング
8690円(コロンビアスポーツウェアジャパン)

⑧ ダナーのダナーライト

Danner ダナーのダナーライト
5万5000円(ダナー)

流行りで買ったバブアーも本領発揮!?

綿谷画伯 最近、バブアー着ている若者をよく見かけるけど、実際にアレ着てアウトドアしたことはないんだろうな~。バブアーはフィールドに限るんだよ。

編集部 今回、バードウォッチングこそ新たな手軽アウトドアだ!と提案する中で、機能性を持つアウトドア名作の本領を引き出せるのでは?と画伯を頼ったワケです。最初は近所の公園から、散歩の延長で始めましょう! 

綿谷画伯 初級では、普段のカジュアルなスタイルに、やや大きなアウターをラフに着たい気分。シエラデザインズのマウンテンパーカだったら、ガチのアウトドアにならず、人気の多い街中にもマッチするんじゃないかな。

編集部 コロンビアのバハマシャツもマウンテンパーカも、ポケットが多いから、手ぶらで野鳥観察を始められますね。

綿谷画伯 これなら心置きなく双眼鏡を覗きながら街中歩けるよ。

編集部 公園から離れたらさすがに双眼鏡はしまいましょう! 住宅地のど真ん中で使っていたら通報されちゃうかもなので(笑)。

綿谷画伯 わかってるよ(笑)。

編集部 ちなみに、少しレベルの高いバードウォッチャーだと、カメラやスコープを構えて、野鳥がやって来るまで待機している人が多いらしいですよ。

綿谷画伯 となると、これからの季節に向けて防寒を意識しないとね。インナーにはド定番のウールリッチのバッファローチェックのネルシャツと、これまた定番のポストオーバーオールズのベストをミッドレイヤーとしてチョイス! 

編集部 アウターは何を着ても好相性。足元は、ぬかるみもへっちゃらなエル・エル・ビーンのガムシュー。かなり気合入ってますね。

綿谷画伯 でも本当の一張羅こそ、バブアーなんだと思うよ。俺は狩猟が趣味でバブアーを着て楽しむんだけど、藪に入るときにツルバラのトゲが全く痛くないんだよ。そんときは「俺、バブアー活かしてるなぁ……」って実感するよ。

編集部 過酷ですね……。

綿谷画伯 極めつけは「シートステッキ」。座り心地はよくないけど、座っているとき、こんなことしているの、今日本で俺だけだ!って気持ちになれるんだよね(笑)。

編集部 も~、他にもっとないんですか? おすすめのカメラとか。

綿谷画伯 カメラはスマホで十分。だって自撮りするんだもん。

編集部 画伯、カッコウつけすぎです(笑)。

[初級]《散歩から始めよう》BWスタイル

初級 散歩から始めよう BWスタイル

手軽に始めるなら、近隣の公園を散歩することから始めよう。街で着るカジュアルウェアとしても親しまれているコロンビアのバハマシャツやダナーライトを合わせれば、背伸びしている感覚なく野鳥観察を楽しめるはず。そんな普段着気分の装いに、アウトドアの老舗シエラデザインズのマウンパを羽織れば、即席BWスタイル完成!

[中級]《来るまで待とう》BWスタイル

中級 来るまで待とう BWスタイル

一歩進んで「野鳥を観られたらラッキー」ではなく「観られるまで待つ」の段階へ。ウールリッチのネルシャツにベストを重ね、ダウンジャケットなどを羽織れば、寒さとの我慢比べにも盤石。帽子はフィールドハットとやや本格的。ぬかるみにも余裕なガムシューや、フィルソンのリュックにロスコの折り畳みチェアもお供にしたい!

[上級]《カントリーに染まってしまえ》BWスタイル

上級 カントリーに染まってしまえ BWスタイル

染まるとこまで染まった、ヘンタイ系英国カントリースタイル。ここまで来たら、バブアーを200%活躍させていると言っていい(笑)。ただ、ワックスドコットンの生地は藪の枝葉から体を守るなど、ちゃ~んと理にかなったスタイルなのだ。とはいえ、ここまではせずとも、チノにバブアーをサッと羽織るだけでも当然サマになります。

《Beginがバードウォッチングをおすすめする7つのワケ》

  1. バブアーやブレディなどのクラシックなアウトドア服の本領を発揮できる
  2. 周りはキャンプに興じてばかり……。他人と違うアウトドアってものイイ
  3. 密を避けた空間で今すぐできる趣味だ
  4. せわしない日常で疲れた心を自然が癒やしてくれる
  5. 違いがわかるモノ好きには身近な野鳥の違いも興味深いはず
  6. ゲーム感覚を味わえる大人版ポ〇モンGOだ!!
  7. そもそも下ではなく上を向いて歩くのがイイ

 
※表示価格は税込み


[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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