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単なる機能追求の一歩先行く生地開発

シンプルながら美しすぎるフォルム、単色だからこそ映える素材感……。熱圧着技術や緻密な縫製もさることながら、機能美という言葉のお手本のようなデサントオルテラインのデザインは「じつは生地によるところが大きいんです」とはデザイナーの山田 満さん。

「水沢ダウンなどに使用しているダーミザクスは、非常に高い防水透湿性能を誇る生地。ただし、一番の魅力はテクスチャー。薄くてテロッとした生地とは違うし、防水系に多いゴワッとした生地とも違うしなやかさを持ち、マシュマロのような絶妙タッチ。かつてないダウンを作るべく協業して開発した、唯一無二の生地なんです」

素材選びで機能性と同じか、それ以上に重要視するのがタッチ感。手で触れて五感で感じ、その服に“相応しい”生地を選ぶのだとか。

「シェルなどに採用しているプライムフレックスは、“程よく伸びて、しっかり戻る”のがすごい。体に吸い付くような着心地に加えて、適度なハリとコシがあるのが特徴。仕立て映えするので、思い通りのフォルムが出せるんです」

機能素材は数あれど、デサントオルテラインが求めるのは、単に“伸びる”やただの“防水透湿”の一歩先。世界的な評価の高い同ブランドの名声の陰には、東レのすごすぎる技術があったのです!!

 

ただの防水透湿生地とは一線を画す“深”色表現がかつてないダウンを生んだ
――デザイナー 山田 満さん

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マウンテニア

デサント オルテラインが誇る水沢ダウンの中でも最高峰のモデルで、表地にダーミザクスマイクロストレッチを採用しており、高い耐水性を誇る。フィット感も格別。10万円。

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TOREX
Dermizax[ダーミザクス]

「初期の水沢ダウンは表地にニットを採用していましたが、それより軽く、運動追従性のあるダーミザクスを採用したことで着心地が格段にアップしました。ポイントは、他の防水透湿生地にはない、高度な色の“再現力”。同じ黒でも深みのあるマットな“黒”が表現できるんです。シンプルな単色でデザインしているデサント オルテラインには絶対欠かせない素材といえます。」

秘密は孔なしメンブレンにあり!
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生地の質感を損なわないしなやかさ!
生地に張られた“孔”がないのにムレない不思議なメンブレン(膜)がポイント。水蒸気の粒子はとてつもなく小さいため、膜の柔らかい部分(上の図の白い部分)を通過してしまうのだとか。特殊な構造により、しなやかさと強度が両立でき、表地の質感を損なわない。

 
もはや「伸びる」のは当たり前。この体に馴染む“伸”縮力は他にない
――デザイナー 山田 満さん

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プライムフレックス ストレッチジャケット

プライムフレックスを用いたフーディ。縫い目の肌あたりを軽減する超音波溶着加工により、この素材ならではの伸縮性と快適さが最大限に生かされている。3万4000円。

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TOREX
Primeflex[プライムフレックス]

「こちらもデサント オルテラインに欠かせない素材で、一般的なストレッチ素材だと重みが出てしまうところ、これは軽量でストレッチバック性があるんです。また、伸縮性に加えて、程よいハリとコシがあるため、狙い通りのフォルム、ラインがキレイに出せるんです。さらに、程よく伸び、しっかり戻るので、フィット感抜群。“体に馴染む”ような感覚が味わえますよ。」

秘密はコイル状の糸にあり!

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伸びるけど、伸びすぎない
繊維断面写真でわかるように、「伸びるポリマー」と「伸びないポリマー」を独自の技術で張り合わせている(※ポリマーとは化学繊維を構成する化合物のこと)。これにより、伸びるけどしっかりキックバックする、コシのある素材となる。緻密に絡み合う原糸の拡大写真(上)を見れば、その伸縮力が窺える。

 
■ダーミザクス、プライムフレックスに関する問い合わせ先/東レ ☎06-7688-3310
http://www.toray.co.jp

■デサント オルテラインの商品に関する問い合わせ先/デサント ブラン代官山店 ☎03-6416-5989
http://www.descenteblanc.com

写真/三浦伸一 文/礒村真介 スタイリング/宮崎 司(CODE)

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