男の憧れコートこと、“マッキントッシュのダンケルド”。でもお値段がアレでね、なかなかね、そう、手が届かないんです(涙)。でも「今の時代だったら、ビジネスで着るぶんにももっとカジュアルでいいんじゃないか」という発想から、「ならばゴム引きにもこだわらず、もっと買いやすい価格で、でも生地にはしっかりこだわって、カジュアル寄りだけどビジネスもいけるダンケルドを!」ということで生まれたのが、前回紹介したデニムダンケルドでした。
で、デニムのお次は……ということで作っちゃったのが、こちらのチノバージョンです。
じつはチノ素材のダンケルド自体はインラインでも展開があるのですが、本作はマッキントッシュの本懐でもある「雨に強い」という特性を考慮して、通常版にはない“撥水加工”をプラスしました。なおかつ、同じくインラインにはなかった脇下のベンチレーションホールをオン。よりマッキントッシュらしさ、ダンケルドらしさを追求したというワケですね。
あの名作コートが機能性チノにマッキントッシュ DUNKELD CHINO EX BEGIN
スニーカー合わせが今の気分
デニムダンケルド同様、チノも足元はやっぱりスニーカーが断然今の気分です。もともとはビジネス使いがメインでカジュアルもOK、というのがマッキントッシュコートの定石でしたが、今はビジネス服も随分とカジュアルな時代。ならばカジュアル起点でビジネスもOK、という考え方のほうが時代には合っているんじゃないでしょうか。もちろん革靴でスマートに、というのもちゃんとした大人の選択肢です。
まさかの7万円台を実現!
生地の組成はコットン98% ポリウレタン2%。化繊をミックスすることで生まれる、しなやかな風合いと独特の光沢感は、本家ゴム引きに勝るとも劣らない高級感です。また、前述の撥水加工によりちょっとしたレインコートとしても活躍可能です。そして気になるプライスは、79,200円 (税込)。デニム同様、ゴム引きから10万円ほどプライスが抑えられ、これまた“リアルに買える”ダンケルドと相成りました。
本家同様の脇下ホールも
本来はムレ防止のためゴム引きモデルにしかない、脇下ホールも装備。マッキントッシュらしさの表現として一役買っています。
ビジネス使いも文句なし!
チノ自体はカジュアルな素材ですが、本作の生地は密度の高い織りとわずかに化繊をミックスしていることによって生まれるかすかな光沢感が特徴。本家のゴム引きに比べても遜色のない、上品でクリーンな空気感を醸し出します。ゆえにスーツに合わせても違和感ゼロ。当初はカジュアル寄りのコートをイメージしていましたが、ここまでビジネスにもフィットする仕上がりになったのは嬉しい誤算でした。
マッキントッシュらしさという意味では、おそらくデニム以上。風格や趣でいえばゴム引きにはかなわないかもしれませんが、快適さや実用性、コスパを含む総合力でいえば……本作が“本家超え”の名品であるといっても、英国人だって怒らないはずです!! >>>商品ページはこちら
写真/丸益功紀(BOIL) スタイリング/宮崎 司(CODE)