【連載】「本人私物。」vol.11/レミ レリーフ 後藤さんの“一生の愛用モノ”【モノ好きの“リアルでガチな愛用品”】
目利きの「リアルでガチな愛用品」を紹介する本連載も11回目に突入。で、11という数字で思い浮かんだのが、サッカー界の “キング”でした(レジェンドでしょ)。そんな名ナンバーにちなんで今回は、カジュアルファッション界のレジェンドこと(言いすぎ?笑)レミ レリーフの後藤さんに登場してもらいました。見逃し厳禁ですぞ!
今月のMr.モノ好き
レミ レリーフ
デザイナー
後藤 豊さん
古き良き時代のアメリカンヴィンテージを再現しながら、現代的エッセンスも取り入れたアイテムで絶大な人気を誇る。柔らかな物腰&的確な表現力で、紹介するモノ以外にもたくさんの面白エピソードを教えてくれるなど(いつかどこかで紹介したい!)、持ち前の超ナイスなキャラクターが炸裂。業界内外で愛される理由も納得です。今回は、本人が「これは絶対手放せない!」と語る一生モノ3点を教えてくれました。
【“一生の愛用モノ” No.1】
ロレックスのGMTマスター
「My First Rolex」
30年前、成人の記念に購入したロレックスです。初めて高級時計を手に入れた思い出の一品ですが、今ではレア度が高くなりビックリしています。
街中はトレンディドラマ全盛の’80年代。高級時計の代名詞であり、一大ブームになっていた“スポロレ”を一生懸命アルバイトして購入したそうです。「本当はサブマリーナが欲しかったのですが、お財布の都合で買えず(苦笑)。で、たまたまヴィンテージで見つけたのがGMTマスターでした。1963年製のモデルはミラーダイヤルや小針、とんがりリューズが特徴。それに経年変化による文字盤の焼け具合が◎。今では当時の金額のウン十倍にも値上がりしたこともあり、余計に手放せなくなりましたね」
カジュアルなスウェットにも馴染むのがヴィンテージロレックスの魅力。「現行では欲しいモデルが見当たらなくて。値段によりますが’60〜’68年製のモノが見つかればまた買いたいですね」
【ROLEX/ロレックス】
●商品名
【GMT MASTER/GMTマスター】
●価格
【中古で20万円】
●購入年
【1990年6月6日】
【“一生の愛用モノ” No.2】
アップルのアップルウォッチ シリーズ5
「コレひとつで生活できる」
ロレックスはほぼ趣味&保管用ですが、アップルウォッチはほとんど毎日身につけています。電子決済やスケジュール管理なども一発で認識できるので、重宝していますね。
「発売当時は、正直あんまり興味がなかったのですが、時代とともに機能が進化してきたので買ってみました。そしたら電子マネーからカード払い、スケジュール管理やメールの確認まで、財布やPCを持ち歩かずに何でもできるのに驚きました。さらに運転しながらでも電話できるので、仕事でもプライベートでも、もはや手放せない存在ですね」。ヴィンテージものだけではなく、時代にフィットしたアイテムを気負わずチョイスできる柔軟性もサスガです!
タッチパネルの操作もお手のもの。「スケジュール管理も簡単にチェックできて、仕事もスムーズに運べます。コレなしの生活はもう不安です(笑)」。
【Apple/アップル】
●モデル
【Apple Watch Series5/アップルウォッチ シリーズ5】
●価格
【14万8900円】
●購入年
【2019年】
【“一生の愛用モノ” No.3】
ボッテガ・ヴェネタのカードケース
「財布の置き忘れ防止に(笑)」
アップル ウォッチ頼りで、カードだけでいいやと小さい財布にチェンジしました。そうしたらご飯を食べたお店に財布を置き忘れちゃって(笑)、その反省から、首からぶら下げるようにしました。
アップル ウォッチに頼りっきりで、現金を持ち歩かなくなった後藤さん。それもありカードだけが入るミニ財布を愛用していたところ、財布置き忘れ事件が発生! 「あのときは本当に焦りましたね。その経験の反省にと、首からぶら下げればなくさないでしょという理由です(苦笑)。ボッテガ・ヴェネタは、いかにもなロゴのないデザインが昔から好きなんですけど、一方でイントレチャートだけでも“それ”とわかるのがいいですね。黒はどんな服でも溶け込みやすく、気軽に使えるところも魅力です」。
たしかにこれならどこかに置いてきちゃうこともないかも。本当に気をつけてくださいね(汗)!
【Bottega Veneta/ボッテガ・ヴェネタ】
●モデル
【ネックストラップ付きイントレチャートカーフのカードケース】
●価格
【6万500円】
●購入年
【2019年6月】
写真/鈴木克典 取材・文/宮嶋将良(POW-DER)