「セットアップ」は「能登&尾州」でこそジャパ“ニーズ”が叶う！

楽チン＆オンオフ使えるセットアップをちゃんとお洒落に見せるには“生地感”が大事。合繊の名産地・能登や、毛織物の名産地・尾州の生地を選べば、日本人のニーズにマッチするセットアップが完成するようで……。

セレクトショップが選ぶ能登ファクトリー①
合成繊維に“風合い”をプラスさせた石川県の雄

従来のワイドと細めの中間的シルエットのパンツ。この生地の美しいドレープが楽しめる。ジャケット、パンツは左記参照。キャプテンサンシャインのシャツ2万7000円（キャプテンサンシャイン）　ラ マヌアル アルパルガテラの靴1万円。（シップス 渋谷店）

UNITED ARROWS & SONS［ユナイテッドアローズ＆サンズ by ダイスケ オバナ］
セットアップ

小松マテーレで加工されたフクレ二重織りの特徴を活かし、ドレープが美しいエレガントなフォルムに。ボタンレスならではの洒脱感も。ジャケット2万6000円、パンツ1万8000円。（ユナイテッドアローズ＆サンズ）

UNITED ARROWS & SONS［ユナイテッドアローズ＆サンズ by ダイスケ オバナ］

生地解説
Factory［小松マテーレ］

石川県にて、合成繊維を中心に世界的な評価を得る小松マテーレ。本ラインでは、表面と裏面で組織を変えたフクレ二重織りの生地を採用する。シボ感・シワ感・膨らみがあり、風合いに味あり。ドライタッチで品もある。

セレクトショップが選ぶ能登ファクトリー②
触ってもなお、綿ツイルと遜色ない素材感

ワイドなパンツとコンパクトなトップスのバランス差が新鮮で、洒脱。4wayストレッチのため窮屈さを感じない。ジャケット、パンツは左記参照。ジョンスメドレーのニット2万6000円（シップス 渋谷店）　パラブーツの靴6万5000円。（パラブーツ 青山店）

JOURNAL STANDARD［ジャーナル スタンダード］
セットアップ

ポリエステル100％ながら、触れてもなお綿と勘違いしてしまうほどの素材感。一方で自宅洗い可＆4wayストレッチと機能性は十二分。ジャケット1万6000円、パンツ1万1000円。（ジャーナル スタンダード 表参道）

JOURNAL STANDARD［ジャーナル スタンダード］

生地解説
Factory［ケイテー・テクシーノ］

福井の著名ファブリックメーカーにて糸作りの段階から開発。ポリエステルならではのストレッチ性や撥水、ウォッシャブルなどの機能は保ちつつ、糸自体に独自レシピの撚糸を加えることで綿タッチの風合いを表現した。

デザイナーズが惚れ込む尾州テキスタイル①
キャプテン～の代名詞ハイカウント・ウェザーを支える

ワンプリーツのテーパードパンツはベルトループを省いたクラシックな装い。特殊な反発糸の加工を施しているため、肌離れがよい。ジャケット、パンツは右記参照。サンディニスタのカットソー4500円（トゥー・ステップ）ヴァンズの靴4700円。（ヴァンズ ジャパン）

KAPTAIN SUNSHINE［キャプテン サンシャイン］
セットアップ

超長綿で織った高密度なハイカウント・ウェザー生地を採用。クラシックなディテールを、現代的なシルエットで表現したセットアップ。ジャケット4万9000円、パンツ2万6000円。（キャプテンサンシャイン）

KAPTAIN SUNSHINE［キャプテン サンシャイン］

生地解説
Designer［児島晋輔］

児島氏はこのようなハイカウント生地を得意としているが、それが実現できるのも尾州のファクトリーとの信頼関係があるから。本品ではエジプト産超長綿・フィンクスの細番手を用いているため、春夏シーズンに最適だ。

デザイナー 児島晋輔

デザイナーズが惚れ込む尾州テキスタイル②
ざっくりサマーウールの化繊混セットアップ

製品洗いが施され、生地の膨らみとパッカリングで立体感のあるセットアップに。ジャケット、パンツは右記参照。ナナミカのカットソー1万5000円（ナナミカ 東京）　ゼットディーエーの靴2万1800円。（アイ ファウンド）

nanamica［ナナミカ］
セットアップ

綿・ウール・ポリエステルの混紡糸を使用。天然素材の柔らかな肌触りや、着心地のよさと、ポリエステルのタフさ、軽量さ、強度を兼ね備えた生地に。ジャケット5万8000円、同パンツ2万8000円。（ナナミカ 東京）

nanamica［ナナミカ］

生地解説
Designer［今木高司］

尾州生産のオリジナル生地は、綿ポリ糸＆ウールポリ糸の2種類の太番手糸を強く撚って、ざっくりした密度で織ることで、通気性がよくシワに強いタフな仕上がりに。独特のドレープ感もありながらハリ感も残している。

デザイナー 今木高司

 
※表示価格は税抜き

［ビギン2020年5月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。